松永真穂/「松永真穂バースデーイベント 2012」

行ってきました。
イベントといいつつ、司会者もおらず、彼女のみで進行していおりましたので、事実上のソロ1stライブ...といっていいのかもしれませんね。

昨年夏頃は彼女の存在は全くといっていいほど知られてませんでしたので、まだ、常連さんのみの参加でしたが、StylipS効果により若い声優ファンのみなさんが半分を占めるようになってきたのは、正直嬉しいですね。
彼らと話をすると、「かっこいい」「凄い」「期待できる」的な意見がすごく多かったです。

その若い皆さんへ。彼女の略歴についてはWikipediaでざっくり見ることができますが、本当にざっくりなので軽く補足すると、2008年5月にアニソンやアイドルソングのカバーを中心としたHAPPY STYLE!というプロジェクトが立ちあがった前後、アップフロントエッグオーディションになぜか「ゲーマー募集」の記載があったんです(参考)。んで、その後消えます(参考)。笑
彼女がお披露目されたのが2008.12.23のクリスマスイベントだったこと、その後の活動のメインがセガアーケードゲーム(デカリスなど)のイメージキャラクターや声優、そしてイメージソングなどを歌うといった活動がメインになりましたので、もともとはそっち方面がきっかけだった可能性もありそうです。ただ、当時からその華奢な体とは相反して声量が大きく、パワーが感じられる印象でしたね。なので、歌を買われて入ってきた子なんだろうな...という印象もありました。記憶ではセガの作曲チームのひとりHIRO師匠さんからお褒めの言葉をいただいていたと思います。

しかしその後、事務所の学業優先というポリシーにより、大学受験を控え、活動がほぼなくなります。本格的に活動再開したのは(大学進学後の)昨年の夏〜秋以降ですので、今の状況になったのは本当にここ半年です。なので、今からでも全然古参気分が味わえると思いますよ(笑)。ちなみに、この半年間のライブ(私は修行と呼んでます)は、いわゆる地下アイドルの合同ライブです。概ね15〜30分の時間内で数曲歌うというやつですね。今後は多分にそういうライブの出演は激減、あるいは無くなるかなとは思います。

昨年の春と比較して変わった点は、声量にまかせて押し一辺倒だったボーカルスタイルが、一歩引いて曲の表情を出せるようになってきたこと。そして「一目でわかる」緊張感がとれて、表情豊かになってきたこと。前者はボーカルレッスンの賜物。事務所の戦略というといやらしいですが、栗林みな実さんは声質にあってますし、彼女の曲は歌いやすいんですよね。同じ声質の水樹奈々さんよりも柔らかいので棘が立たなくなる感じです。そして緊張感云々については割と最近のことだったりします。一番大きかったのは、やはり12/28のサンシャイン噴水広場ですね。歌う直前は膝カクカクだったのが、ファンの反応をみて一気に落ち着いた感じでした。確実にウケそうな曲ですから私としては心配はしてなかったんですが、実は彼女はそれほどアニメやアイドルに詳しくはない印象で、ハロプロ好き漫画アニメ好きが集まるハピスタメンバーの中でも異色の存在ですし、アニソンも他のメンバーの影響を間接的に受けている感じですから、相当な不安はあったと思います。
でも、逆に考えると、アニソン歌手が大のアニメオタクかというと決してそんなことありませんしね。マニア過ぎちゃうと小さくまとまっちゃうかもしれませんが、そういうことはないと思いますので、それが個人的な期待度にもなっています。

それとランティスさんからのお花(参考)。相当な期待度を感じますが、レコード会社的には例えばアニサマ@SSAなんかも視野に入るでしょうから、今年はもう一山ありそうですね。
そして、他の声優ユニットと比較しても、各々が曲調に特徴(方向性の違い)がありますので、能登有沙が今後ウリとするんじゃないかと思われる電波ソングも含め、「ゆいかおりと愉快な仲間たち」にはならないんじゃないかな。私的にはこれで作曲家を数名抱えて、美少女ゲームも展開したら、相当強力なサウンドチームが出来ちゃうんじゃないですかね〜みたいなワクワク感があります。

となると、今年のチャレンジとしては、オリジナリティの確立と、キャラソンへの挑戦でしょうか。オリジナリティについては、2月からスタートする「水面下の音」は即興型のプログレッシブロックっぽい印象で、アニソンとは全く関係ない感じですが、ここで彼女が何を学ぶかですね。
それとキャラソン。一口にキャラソンというと挿入歌やイメージソングを想像すると思いますが、むしろ「声優さんが配役そのものの声で歌う曲」という定義の方が正しいと感じます。StylipSでそのあたりは学んでいけるのかな...なんて思ってたりもしています。実は声優系シンガーで、格好いい系(アニソン風)とかわいい系(キャラソン風)が同時に歌いこなせてファンを捕まえて離さないシンガーって、私は榊原ゆいさんしか知らないです*1水樹奈々さんはキャラソン系が弱い印象*2のですが、はたして彼女はどうなるか...声優が未知数なので、今後の展開次第でどう転ぶか...そのあたりも楽しみだったりします。

まだまだ体力的に(声優アーティストがやっている)3時間ライブなんて遠い夢ですが、成長が早いですし、なにしろ若い。19歳でこのレベルの子ってそうそういないんじゃないかな?...ってのはミュージックスクールから引っ張って来て、育てるとなると、有名になる頃にはもう20歳代後半...といったケースが多いんじゃないかな?...そのあたりもアドバンテージですし、その部分にワクワクする声優ファンも多いんじゃないかな?と思っています。

*1:美少女ゲームも歌っているシンガーさんで、そのテクニックを持っている人は、榊原さん以外にもいますけどね。

*2:というか、昔はありましたけど、今は積極的に展開しない感じですかね。

能登有沙、小倉唯、石原夏織、市川利奈、松永真穂、寺門仁美、岩嶋雅奈未/「ハピスタ新年会2012」

01. SUPER∞STREAM/全員
 (TBS「IS〈インフィニット・ストラトス〉」ED/篠ノ之箒(日笠陽子)、セシリア・オルコット(ゆかな)、凰鈴音(下田麻美)、シャルル・デュノア(花澤香菜)、ラウラ・ボーデヴィッヒ(井上麻里奈)/Lantis)

MC 全員

02. ユメとキボーとアシタのアタシ/寺門
 (TBS「夢喰いメリー」ED/メリー・ナイトメア(佐倉綾音)/ポニーキャニオン)

MC 寺門、石原

03. 君の中の英雄/石原
 (MBS機動戦士ガンダムAGE」ED/栗林みな実Lantis))

MC キャリーのとっておきニュースのコーナー

04. Light My Fire/岩嶋
 (MBS灼眼のシャナIII(Final)」OP/KOTOKO/ワーナー・ホーム・ビデオ)

MC 岩嶋、市川

05. LIVE for LIFE 〜狼たちの夜〜/市川
 (UHF系「ベン・トー」OP/愛美/ポニーキャニオン)

MC 市川、能登

06. エウレカベイビー能登
 (TX「バカとテストと召喚獣にっ!」ED/麻生夏子Lantis) ※I've

MC StylipS

07. STUDY×STUDY/StylipS
 (UHF系「ハイスクールD×D」ED/StylipSLantis)

08. oath sign/LiSA
 (UHF系「Fate/Zero」OP/Lisa/アニプレックス)

MC 松永、小倉

09. PRESENTER/小倉
 (UHF系「DOG DAYS」ED/堀江由衣スターチャイルド) ※Elements Garden

MC 抽選会

10. ゆいかおり/PUPPY LOVE!!

MC 告知

11. 君にご奉仕/全員
 (TBS「まよチキ!」ED/近衛スバル(井口裕香)、涼月奏(喜多村英梨)、宇佐美マサムネ(伊瀬茉莉也)/スターチャイルド)

今回は曲名...というより作品名をMCで言ってくれたので、大変助かりました。今後もよろしくお願いいたします(笑)。
StylipSLantisにてリリースすることもあり、ついでにレコード会社も調べましたが、Lantisオンリーではありませんでした。

能登有沙、小倉唯、石原夏織、市川利奈、松永真穂、寺門仁美、岩嶋雅奈未/「ハピスタ新年会2012」(その2)

このライブで解禁した最新情報として、まず、5/6(日)ゆいかおりの2ndライブが決定。
松永真穂が水面下ノ音のリードボーカルに。

今回は、トークコーナーもあり、10曲程度のライブでしたが、時間たっぷりに感じたのは、今までのようなショートバージョンやメドレーでつなげていくのではなく、フルバージョンでの披露だったことが大きい。ただ、アニメ・ゲーム系のライブは基本フルバージョンですからね...ハロ曲がなくなったことも含めて、本格的にそっちシフトになったのでしょう。ハロ曲がゼロだったことについては、これは、初期のハピスタにあった「ハロ曲多めにしないとヲタこねえよ」理論の逆ですね。

その中で取り上げられた曲は、最新ナンバーばかりで、ゆいかおりのファン層でもある若い衆(10代後半から20代前半)に合わせたもので、もしかしたら初見であろう他のメンバーも、曲を通じてその存在を知ってもらういい機会になったと思います。曲でつながる、作品(から主題歌)を通じて共感する...ってのは、こちらでも新人公演とかはそうですしね。
そして今後にもつながる何かが隠されている可能性もありそうです。偶然なのかTBS/MBS系の主題歌が多かったこと、小倉がElements Gardenの曲を歌ったこと、岩嶋がKOTOKOの曲を歌ったこと、栗林みな実を取り上げることが相変わらず多い*1こと...あたりが気になる点ですね。

ゆいかおり目当ての方が一番ミステリアスに感じられたのは、多分にmanamiこと岩嶋雅奈未の存在だったと思います。ちょっと声優ぽくないというか...ごく簡単に説明すると、彼女も(寺門を除く)他のメンバーと同様、アップフロントのアイドル系のオーディション*2出身で、その中で歌唱力を買われ昨年上京してきました。目下どこかで修行中ですが(私も知りません)、声優と言うよりも、どちらかというと歌手シフトだと思われます(流れ的に)。そこでKOTOKOさんを歌わせる意味っていうのを考えるのもまた面白いことなのかなと。
ただ、以前のハピスタではソフトタッチな楽曲カバーが多めで、今回はあえてクールな曲にチャレンジ。ただ、(他の子もそうですが)ハードな曲だと『曲に助けられる部分』が大きく、個々が持つオリジナリティが発揮出来なかったかもしれないですね。若い衆がはっちゃけるだけな感じでしたし...ここがちょっと物足りなかった部分だったりします。

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これはライブとは直接関係ありませんが、ちょこっとだけ。
よく、アニメに興味のない子もいるけど、やっていけるの?って話をたまにですが、ちょこちょこ聞きます。
声優の場合は、ある程度アニメを好きでいたほうがやりやすい部分はあるかもしれませんが、歌手についてはそんなにヲタっぽさを感じるケースは少ないですね。どちらかというと歌手を目指した結果、アニソンにたどり着いたというイメージでしょうか。

アイドル業界?では、アイドル好きのアイドルが小さくまとまってしまいがちですので、「アイドルなんて興味ない」的な美少女をアイドルに仕立て上げるケースは多々あると思います。ただ、その手の子は、(アイドル好きな子が持つ)アイドル哲学的なものは希薄ですので、とっとと彼氏作ったりして引退されちゃうとかね...そのバランスが難しい世界です。一方、アニソン歌手の場合は大人ですので、そこまで厳しい目はないんじゃないかな。とはいえ、その歌手をアイドル視するかしないか?っいう目によってかなり左右はされますが(苦笑)。でも、実力重視の世界ですので、要は曲に対する表現力があれば、アニメ好き云々は重視しなくても良いと思います。
とはいえ、アニソンはどんな曲がウケてるの?どんなアーティストがいるの?といったものは多少意識することにはなるでしょうから、今回取り上げた曲やアーティストも含め、色々聴いたりすることは悪くはないですね。そこで、模倣から小さくまとまるか、さらなるオリジナリティを発揮するかはその子次第でしょうから。

ゆいかおりやのっちは時間をかけているので*3、いわゆる王道ソングや電波を含む可愛い系がウリになるかと思いますが、他の子はまだバリエーションも含め未知数ですので、まだまだ数こなさないといけないかなあ...というのが正直な感想です。

*1:同じ歌姫系でも、榊原ゆい美郷あき橋本みゆき片霧烈火飛蘭いとうかなこ茶太さんらは全く取り上げないのがこのライブプロジェクトの特徴ですなあ。

*2:具体的には「ハロプロ関西オーディション」。

*3:というよりも邪魔が入って時間をかけざるを得なかったという方が正解かな?

三澤紗千香、尾高もえみ、郄橋梨奈、塚原あずさ、金久保茉由、種市莉沙、佐々木恵瑠/「三澤紗千香+アイドル声優プロジェクトお披露目Party」

セットリストは下記の通り。

01. LOVEマシーン/三澤、郄橋、塚原、金久保、種市、佐々木

02. ダンス披露(Danceでバコーン!スキちゃん〜雄叫びボーイ WAO!)/郄橋、塚原、金久保、種市、佐々木

MC 全員、自己紹介ゲーム等

03. ふわふわ時間/三澤、郄橋

04. ぴゅあぴゅあはーと/塚原、金久保

MC プレゼン
 郄橋…キャラ弁
 塚原…高橋愛
 金久保…NARUTO
 種市…ワンピース(洋服)
 佐々木…銀魂

05. ハレ晴レユカイ/金久保、種市、佐々木

06. 深愛/三澤
 (水樹奈々)

MC 三澤

07. Buddy/三澤
 (坂本真綾)

MC 全員、告知
 郄橋梨奈、塚原あずさ、金久保茉由、種市莉沙が舞台「薔薇&茶(バラエティー)」に出演するとのこと。

08. スキちゃん/三澤、郄橋、塚原、金久保、種市、佐々木

こんな感じでした。
グッズについては、三澤のみ発売でしたが(参考)、他の研修生メンバーも同デザインの別色のTシャツで出演(参考)。各自のカラーはこんな感じです。愛称が判明しているメンバーはそちらも併記しておきます。

 郄橋梨奈…水色、りなりん
 塚原あずさ…緑、あずにゃん
 金久保茉由…ピンク、まゆまゆ
 種市莉沙…オレンジ
 佐々木恵瑠…黄色

あと、移籍されてきて、現在プロとして活躍中の尾高もえみさんは「もえみん」あるいは「もみもみ」と呼ばれてるらしい。本人は前者希望らしいのだが...ところで、彼女が主役(?)「知多みるく」役として出演している知多半島のイメージキャラクター「知多娘。」は一部マニアの間ではヤバいと評判らしい。

んで、感想ですが、初めてにしては楽しかったですよ。ダンスレッスンなども受けていることから、エッグ...あらため研修生のカテゴリーからの選抜チームみたいな感じですね。Tシャツのロゴ「VOICE ACTRESS」からして声優志望の子がメインなんでしょうが、早速舞台にも出演する模様ですし、(舞台)女優&声優志望と広く考えたほうがよそそうな雰囲気かもしれませんね。

歌については、ほとんど歌わなかったメンバーもいたこともあり、一概にどうとは言えませんが、塚原あずさと、佐々木恵瑠は歌上手いですよ。

意外と面白かったので、次回も足を運ぼうと思っていますが、ただひとつ注文をつけるとしたら、「アイドル声優」ってフレーズ。実はアニメファンからすごく嫌われる言葉なんです。今は以前ほどでもないかもしれないですが、以前は強烈に嫌われましたね。可能な限り避けて欲しいですよねえ。笑

電波ソングについて

モーニング娘。の新曲「ピョコピョコ ウルトラ」について、「この曲電波だろ?」「いや違うよ」的な論争(笑)を含め、今後、「電波ソング」(あるいは単に「電波」)っていう言葉が行き交う可能性がなきにしもあらず...

ってことで、実例を示しながら、本当にこれが電波ソングなのかを、軽めに考えてみたいと思います。
(本文自体は重いよ)

続きを読む

能登有沙、小倉唯、石原夏織、市川利奈、松永真穂、三澤紗千香、寺門仁美/「HAPPY! STYLE Communication Circuit 008」(その3)

続き。

もう少し掘り下げると、アニソン・ゲーソン・声優系アーティストには大きく分けて二つのタイプがあります。

「キャラ重視型」は本人のキャラと役柄と曲調が(比較的)フィットするタイプ。堀江由衣田村ゆかりはこのタイプ。
「声重視型」は曲を聴いているだけの段階では、本人のビジュアルを想像しなくても曲世界に入っていけるタイプ。水樹奈々はこのタイプ。

まあただ声重視型といえどもビジュアル軽視というわけではない...とまでは言えないか。笑
いずれにしろ基本は歌唱力です。

キャラ重視型の子は何かのきっかけで大役を任せられたり、レコード会社に所属していたりすると、割とスムーズに事が運ぶ傾向がありますが、声重視型はレコード会社にこだわらずに、様々な会社からリリースを考えてつつ幅広い仕事をしていかなくてはならないはず。これについては今のところは大丈夫かなと。

気になる点としては、今のハピスタを見ているとアニソンにシフトし過ぎの傾向があり、いわゆる美少女ゲームの曲は1曲もない*1。「私はアニメオンリーでえっちなゲームの曲は歌いません」系の子は大手事務所ではおりますが、そんなに多くはないし、1社で複数のアニメ専業歌手が所属というケースもあまりないはず。大抵の歌手は美少女ゲームを含めたゲームの主題歌も歌っています。ですので、アップフロントが何かしたい場合、(角川が押さえている)三澤だけアニメ専業で他は...という予感はしますが、事務所がNG出しちゃうと、相当厳しいですよねえ...

まあでも、さっちんこと三澤っちは意外と何でもやります!タイプだから、率先して歌っちゃうかもしれないけどね。>エロゲ
というか、彼女のブログの「カラオケ歌ってきました」のセットリストの中にさりげなくエロゲ入ってましたよね。苦笑

ちなみに美少女ゲームは主題歌を容易に入れられるようになった1990年代末期にちょうど「泣きゲー」などのシナリオ重視の作品が人気を集めたおかげで、えっちなシチュエーションとは異なるイメージ重視の楽曲制作がほとんどとなっていて、いわゆる「おにいちゃんのえっち」的なストレートな内容の曲はあんまし無いんですよね。
アニソンは大昔はキャラの説明やロボットのスペックが中心の歌詞で老若男女が覚えやすい内容でしたが、いわゆる芸能歌手のタイアップが乗り込んできてからは、内容がぼやけてしまいました。しかし(芸能歌手が乗り込めない)美少女ゲームの主題歌は作品イメージを今でも重視していますので分り易く、イメージに合わせた歌手を起用する傾向が強く、さらに歌手も表現豊かな歌唱法が好まれる傾向にあるので、これから歌手を目指す子にとっていい勉強になりますよね。実はその点が、私がそれをプッシュする一番の理由だったり。笑

そんな感じの今日この頃です。

具体的にどのメンバーが「キャラ重視型」で、誰が「声重視型」なのかは書かないほうがいいかな?
前回のコラムにも書いたけど、「キャラ重視型」の『型』は一種類が望ましそうですが、「声重視型」の『型』は複数あったほうがウリになるってことですね。

*1:エロゲのアニメ化で使用された曲は何曲か歌ってましたが、純粋なエロゲソングは取り上げられてないはず

能登有沙、小倉唯、石原夏織、市川利奈、松永真穂、三澤紗千香、寺門仁美/「HAPPY! STYLE Communication Circuit 008」(その2)

感想。

まず、気になったのは「曲についていけない」という人が多かったこと。
ハピスタ古参はハロヲタ流れなのでアニメには詳しくはないですし。

ただ、アニメマニアなら何でも知ってるだろ?ってのも間違いで、作品厨なら気に入らない作品の主題歌は無視でしょうし、声ヲタは自分のお気に入りの声優さんの作品しか興味ないでしょうし。

出来れば、曲目は事前に分かったほうが、発表会的にはいいんじゃないかな?
彼女たちが好きだったら、予習してくると思いますよ。私も一度聴いただけでは「?」でも、2回目で「ああなるほど」と思うこともあるし、メンバーへのフィット感や、成長ぶりもよりわかりやすいですしね。

そんなこんなで、アンケートにはアニメソングにはそれほど興味ない的な事を書いちゃったけど、そこそこ楽しませていただきました。
アイドルポップスファンとして、単なるアニソンよりもキャラソンというか、声優さんが歌う作品の方に食指が動くので、小倉唯の「ゴメンネ」と、まほさちかの「世界と一緒にまわろうよ!」は良かったですねえ。すごく良かったです。
小倉唯はキャラソン歌わすなら釘宮理恵さんもありだなあと思ってたので、正にジャストフィットでしたね。それとまほさちかは「ライオン」とか、あっち方面の曲しか聴けてなかったので、こういったドリーミーな感じの曲はすごく聴きたかったので、こちらも満足。

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さて。

アニメ・ゲーム業界で歌をうたうシチュエーションとしては、歌手(アニソン歌手)はもちろん、声優でもいわゆる「声優系アーティスト」を目指したいといった積極的なケースと、メインはあくまでも声優であって歌は副次的なお仕事といった消極的なケースがあると思います。声優の大雑把な見分け方としてはソロライブを開いたりオリジナルアルバムをリリース「する」か「しない」かといったところだと思います。

アップフロントは歌手事務所ですので、声優であっても基本は「する」方向なんだと思いますが、声優事務所であれば本来「しない」という選択肢も当然ある。まあでも「しない」流れであっても、お年頃(笑)であったら作品内でキャラソンを歌ったり、OP/EDをメインキャストで歌ったりするケースはあって、さらにイベントなどもあるでしょうから、避けれれないでしょうし、まあそのレベルに達するだけでも本人としては一流の仲間入りですから幸せですよね。なので、はぴすたメンバーのモチベーションとしては「歌手として武道館目指します」と「いつキャラソンの話がきても対応できるように」の両者が混在することになるかと思います。私はそれでいいと思っています。

今まではテーマを決め、悪く言えば出演者はそれをこなすだけでしたが、今後は、テーマゆるくしつつ、それぞれの方向性に合わせた作品にチャレンジするんじゃないかなと。
ただ、HAPPY STYLEはカバー、アリスタLIVEはオリジナルといった方向性はありそうで、それは今後もあまり変わらないとは思います。

あとは個々のメンバーをどう育てていくかという部分。

ゆいかおりはイベントでもハモってたりと歌唱力に関してはクリアできていると感じます。さらに、本業の声優でもコンスタントにレギュラーを獲得しつつあります。石原は4月スタートの作品のレギュラーを1本持ってますし、7月以降の作品では小倉唯がいよいよ番組声優ユニットに参加したり、別の作品では主役を務めます。作品人気にかなり左右されますが、状況によってはその作品で彼女を知り好きになるであろう新たな層が一気に増えるかもしれません。
月宮うさぎさんが今回田村ゆかりさんのカバーを2曲披露し、(最近増加傾向にある)ゆかり王国民がかなり熱狂しておりましたが、ゆいかおりの所属レコード会社がが田村と同じキングレコードのMM制作部ということもあり、今後も増えそうですね。というか、それがベースになると思います。

歌をうたう場合、作品のテーマに沿って歌うケースと、そのキャラクターになりきって歌うケースがあります。さらにいわゆるJ-POP歌手のタイアップというケースもありますが、どちらかというとそれはハロプロメンバーマターであって、はぴすたメンバーは、前の二つのいずれか(あるいはその両方)にチャレンジすることになりそうです。
ゆいかおりの場合、「作品のテーマに沿って歌うケース」はあくまでも「ゆいかおり」というユニットがベースになっており、小倉唯石原夏織それぞれソロでは「そのキャラクターになりきって歌うケース」のニーズがより高くなると思います。声優ですから「そのキャラクターになりきって歌うケース」は楽にこなせると思いますが、自分の持つ声質や個性が「作品のテーマに沿って歌うケース」にマッチしない可能性もありますよね。具体的には小倉唯が暗くディープな曲調をこなせるかどうか...その場合、無理に歌わない(他のアーティストにお任せする)といった選択肢もありますし、作り手側で「作品のテーマに沿って歌うケース=そのキャラクターになりきって歌うケース」に持っていくテクニックもあると思います。田村ゆかりさんで表現すると彼女はロリータファッション好きでも知られていますが、甘ロリのような曲もあればゴスロリ的な曲もある...みたいな感じでしょうか。

そういった得意分野を『型(かた)』と定義しましょうか。要は『型』を育てることが今後の課題かなと感じてはいます。ただその『型』は一人一つではありません。二つ持てば大きな武器になります。ただ並大抵の事ではないでしょうけどね。

というか、ここ読んでる人は何の話かさっぽりわからないかもしれませんよね。

ハロプロに置き換えると、嗣永桃子嗣永桃子だし、須藤茉麻須藤茉麻ですよね。嗣永桃子須藤茉麻が中身だけ入れ替わったら、めっちゃ違和感ありますよね? そのあたり上手いんですよ。ストレスを感じさせないというか。
ところが、女優とか声優とかアニソン歌手とかは、は本来、自分自身のキャラクター性が重視されません。そんな世界でアイドル声優を構築するのって、相当むずかしいと思います。大抵(その子がブレイクした)作品の持つイメージに引っ張られてダメになるとかね。女優事務所のアイドルがJ-POPの大御所プロデュースで大コケするとかね。そんな感じです。そこで自分自身の『型』が生きてくると思うんです。

ただ、(声優ではない)アニメ・ゲーム歌手の『型』は本人のイメージとかけ離れてもいい。作品には本人自身は登場しませんので。さらに『型』は複数持っているといい。この場合の『型』はビジュアルではなくなく『声』にフィットしていればいい。要は二種類以上の声で安定して表現力豊かに歌えるとよりよい武器になる。

それはセットリストをもう一度見返すと、なんとなく理解できてくるんじゃないかなと。私的にはそう感じた内容でした。

まほさちかは、キャラクター性の弱いゆいかおりというか、そこまで本人のキャラクター性にこだわらないんじゃないかな。純粋に『声』の『型』に集中してもいい。
声質で言うと三澤は石田燿子さんや橋本みゆきさんっぽく、松永は栗林みな実さんっぽい。栗林みな実さんは水樹奈々さんと同系統だと思うんだけど、水樹さんより歌いやすい曲が多い印象だし、声質がより柔らかいので、うまく育てれば凄いいい感じになると思います。あと松永は小倉の影響で田村ゆかりさんの曲をカラオケで歌うようですが、彼女が歌うと榊原ゆいさんっぽくなるんじゃないかな? やはりダンスは武器になりますよね。

能登有沙はインディーズCDを通じて『型』をより多く持とうとしています。私的には良い方向だと思いますが、その才能を活かしきれる現場が無いのが痛いです。先ほど取り上げた歌手の皆さんは実は美少女ゲームの主題歌でも活躍しています...というか、現実問題として美少女ゲームを無視してアニソンは歌えないですので、そのあたりどうするのかが課題でしょうね。

寺門仁美や市川利奈はどちらかというと、より声優シフトだと思いますが、実写ドラマや舞台を経験していて、それもかなりフィットしていましたので、演劇なども積極的に展開して、その中で声の仕事にもチャレンジしていくという流れが見えてきそうですね。「ヒャダインのカカカタ☆カタオモイ-C」はそういう雰囲気がプンプンしてました。

そのあたり、次回がいつになるか分りませんが、成長を見ていきたいと思ってます。