能登有沙、小倉唯、石原夏織、市川利奈、松永真穂、三澤紗千香、寺門仁美/「HAPPY! STYLE Communication Circuit 008」(その3)

続き。

もう少し掘り下げると、アニソン・ゲーソン・声優系アーティストには大きく分けて二つのタイプがあります。

「キャラ重視型」は本人のキャラと役柄と曲調が(比較的)フィットするタイプ。堀江由衣田村ゆかりはこのタイプ。
「声重視型」は曲を聴いているだけの段階では、本人のビジュアルを想像しなくても曲世界に入っていけるタイプ。水樹奈々はこのタイプ。

まあただ声重視型といえどもビジュアル軽視というわけではない...とまでは言えないか。笑
いずれにしろ基本は歌唱力です。

キャラ重視型の子は何かのきっかけで大役を任せられたり、レコード会社に所属していたりすると、割とスムーズに事が運ぶ傾向がありますが、声重視型はレコード会社にこだわらずに、様々な会社からリリースを考えてつつ幅広い仕事をしていかなくてはならないはず。これについては今のところは大丈夫かなと。

気になる点としては、今のハピスタを見ているとアニソンにシフトし過ぎの傾向があり、いわゆる美少女ゲームの曲は1曲もない*1。「私はアニメオンリーでえっちなゲームの曲は歌いません」系の子は大手事務所ではおりますが、そんなに多くはないし、1社で複数のアニメ専業歌手が所属というケースもあまりないはず。大抵の歌手は美少女ゲームを含めたゲームの主題歌も歌っています。ですので、アップフロントが何かしたい場合、(角川が押さえている)三澤だけアニメ専業で他は...という予感はしますが、事務所がNG出しちゃうと、相当厳しいですよねえ...

まあでも、さっちんこと三澤っちは意外と何でもやります!タイプだから、率先して歌っちゃうかもしれないけどね。>エロゲ
というか、彼女のブログの「カラオケ歌ってきました」のセットリストの中にさりげなくエロゲ入ってましたよね。苦笑

ちなみに美少女ゲームは主題歌を容易に入れられるようになった1990年代末期にちょうど「泣きゲー」などのシナリオ重視の作品が人気を集めたおかげで、えっちなシチュエーションとは異なるイメージ重視の楽曲制作がほとんどとなっていて、いわゆる「おにいちゃんのえっち」的なストレートな内容の曲はあんまし無いんですよね。
アニソンは大昔はキャラの説明やロボットのスペックが中心の歌詞で老若男女が覚えやすい内容でしたが、いわゆる芸能歌手のタイアップが乗り込んできてからは、内容がぼやけてしまいました。しかし(芸能歌手が乗り込めない)美少女ゲームの主題歌は作品イメージを今でも重視していますので分り易く、イメージに合わせた歌手を起用する傾向が強く、さらに歌手も表現豊かな歌唱法が好まれる傾向にあるので、これから歌手を目指す子にとっていい勉強になりますよね。実はその点が、私がそれをプッシュする一番の理由だったり。笑

そんな感じの今日この頃です。

具体的にどのメンバーが「キャラ重視型」で、誰が「声重視型」なのかは書かないほうがいいかな?
前回のコラムにも書いたけど、「キャラ重視型」の『型』は一種類が望ましそうですが、「声重視型」の『型』は複数あったほうがウリになるってことですね。

*1:エロゲのアニメ化で使用された曲は何曲か歌ってましたが、純粋なエロゲソングは取り上げられてないはず