能登有沙、小倉唯、石原夏織、市川利奈、松永真穂、寺門仁美、岩嶋雅奈未/「ハピスタ新年会2012」(その2)

このライブで解禁した最新情報として、まず、5/6(日)ゆいかおりの2ndライブが決定。
松永真穂が水面下ノ音のリードボーカルに。

今回は、トークコーナーもあり、10曲程度のライブでしたが、時間たっぷりに感じたのは、今までのようなショートバージョンやメドレーでつなげていくのではなく、フルバージョンでの披露だったことが大きい。ただ、アニメ・ゲーム系のライブは基本フルバージョンですからね...ハロ曲がなくなったことも含めて、本格的にそっちシフトになったのでしょう。ハロ曲がゼロだったことについては、これは、初期のハピスタにあった「ハロ曲多めにしないとヲタこねえよ」理論の逆ですね。

その中で取り上げられた曲は、最新ナンバーばかりで、ゆいかおりのファン層でもある若い衆(10代後半から20代前半)に合わせたもので、もしかしたら初見であろう他のメンバーも、曲を通じてその存在を知ってもらういい機会になったと思います。曲でつながる、作品(から主題歌)を通じて共感する...ってのは、こちらでも新人公演とかはそうですしね。
そして今後にもつながる何かが隠されている可能性もありそうです。偶然なのかTBS/MBS系の主題歌が多かったこと、小倉がElements Gardenの曲を歌ったこと、岩嶋がKOTOKOの曲を歌ったこと、栗林みな実を取り上げることが相変わらず多い*1こと...あたりが気になる点ですね。

ゆいかおり目当ての方が一番ミステリアスに感じられたのは、多分にmanamiこと岩嶋雅奈未の存在だったと思います。ちょっと声優ぽくないというか...ごく簡単に説明すると、彼女も(寺門を除く)他のメンバーと同様、アップフロントのアイドル系のオーディション*2出身で、その中で歌唱力を買われ昨年上京してきました。目下どこかで修行中ですが(私も知りません)、声優と言うよりも、どちらかというと歌手シフトだと思われます(流れ的に)。そこでKOTOKOさんを歌わせる意味っていうのを考えるのもまた面白いことなのかなと。
ただ、以前のハピスタではソフトタッチな楽曲カバーが多めで、今回はあえてクールな曲にチャレンジ。ただ、(他の子もそうですが)ハードな曲だと『曲に助けられる部分』が大きく、個々が持つオリジナリティが発揮出来なかったかもしれないですね。若い衆がはっちゃけるだけな感じでしたし...ここがちょっと物足りなかった部分だったりします。

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これはライブとは直接関係ありませんが、ちょこっとだけ。
よく、アニメに興味のない子もいるけど、やっていけるの?って話をたまにですが、ちょこちょこ聞きます。
声優の場合は、ある程度アニメを好きでいたほうがやりやすい部分はあるかもしれませんが、歌手についてはそんなにヲタっぽさを感じるケースは少ないですね。どちらかというと歌手を目指した結果、アニソンにたどり着いたというイメージでしょうか。

アイドル業界?では、アイドル好きのアイドルが小さくまとまってしまいがちですので、「アイドルなんて興味ない」的な美少女をアイドルに仕立て上げるケースは多々あると思います。ただ、その手の子は、(アイドル好きな子が持つ)アイドル哲学的なものは希薄ですので、とっとと彼氏作ったりして引退されちゃうとかね...そのバランスが難しい世界です。一方、アニソン歌手の場合は大人ですので、そこまで厳しい目はないんじゃないかな。とはいえ、その歌手をアイドル視するかしないか?っいう目によってかなり左右はされますが(苦笑)。でも、実力重視の世界ですので、要は曲に対する表現力があれば、アニメ好き云々は重視しなくても良いと思います。
とはいえ、アニソンはどんな曲がウケてるの?どんなアーティストがいるの?といったものは多少意識することにはなるでしょうから、今回取り上げた曲やアーティストも含め、色々聴いたりすることは悪くはないですね。そこで、模倣から小さくまとまるか、さらなるオリジナリティを発揮するかはその子次第でしょうから。

ゆいかおりやのっちは時間をかけているので*3、いわゆる王道ソングや電波を含む可愛い系がウリになるかと思いますが、他の子はまだバリエーションも含め未知数ですので、まだまだ数こなさないといけないかなあ...というのが正直な感想です。

*1:同じ歌姫系でも、榊原ゆい美郷あき橋本みゆき片霧烈火飛蘭いとうかなこ茶太さんらは全く取り上げないのがこのライブプロジェクトの特徴ですなあ。

*2:具体的には「ハロプロ関西オーディション」。

*3:というよりも邪魔が入って時間をかけざるを得なかったという方が正解かな?