松永真穂/「松永真穂バースデーイベント 2012」

行ってきました。
イベントといいつつ、司会者もおらず、彼女のみで進行していおりましたので、事実上のソロ1stライブ...といっていいのかもしれませんね。

昨年夏頃は彼女の存在は全くといっていいほど知られてませんでしたので、まだ、常連さんのみの参加でしたが、StylipS効果により若い声優ファンのみなさんが半分を占めるようになってきたのは、正直嬉しいですね。
彼らと話をすると、「かっこいい」「凄い」「期待できる」的な意見がすごく多かったです。

その若い皆さんへ。彼女の略歴についてはWikipediaでざっくり見ることができますが、本当にざっくりなので軽く補足すると、2008年5月にアニソンやアイドルソングのカバーを中心としたHAPPY STYLE!というプロジェクトが立ちあがった前後、アップフロントエッグオーディションになぜか「ゲーマー募集」の記載があったんです(参考)。んで、その後消えます(参考)。笑
彼女がお披露目されたのが2008.12.23のクリスマスイベントだったこと、その後の活動のメインがセガアーケードゲーム(デカリスなど)のイメージキャラクターや声優、そしてイメージソングなどを歌うといった活動がメインになりましたので、もともとはそっち方面がきっかけだった可能性もありそうです。ただ、当時からその華奢な体とは相反して声量が大きく、パワーが感じられる印象でしたね。なので、歌を買われて入ってきた子なんだろうな...という印象もありました。記憶ではセガの作曲チームのひとりHIRO師匠さんからお褒めの言葉をいただいていたと思います。

しかしその後、事務所の学業優先というポリシーにより、大学受験を控え、活動がほぼなくなります。本格的に活動再開したのは(大学進学後の)昨年の夏〜秋以降ですので、今の状況になったのは本当にここ半年です。なので、今からでも全然古参気分が味わえると思いますよ(笑)。ちなみに、この半年間のライブ(私は修行と呼んでます)は、いわゆる地下アイドルの合同ライブです。概ね15〜30分の時間内で数曲歌うというやつですね。今後は多分にそういうライブの出演は激減、あるいは無くなるかなとは思います。

昨年の春と比較して変わった点は、声量にまかせて押し一辺倒だったボーカルスタイルが、一歩引いて曲の表情を出せるようになってきたこと。そして「一目でわかる」緊張感がとれて、表情豊かになってきたこと。前者はボーカルレッスンの賜物。事務所の戦略というといやらしいですが、栗林みな実さんは声質にあってますし、彼女の曲は歌いやすいんですよね。同じ声質の水樹奈々さんよりも柔らかいので棘が立たなくなる感じです。そして緊張感云々については割と最近のことだったりします。一番大きかったのは、やはり12/28のサンシャイン噴水広場ですね。歌う直前は膝カクカクだったのが、ファンの反応をみて一気に落ち着いた感じでした。確実にウケそうな曲ですから私としては心配はしてなかったんですが、実は彼女はそれほどアニメやアイドルに詳しくはない印象で、ハロプロ好き漫画アニメ好きが集まるハピスタメンバーの中でも異色の存在ですし、アニソンも他のメンバーの影響を間接的に受けている感じですから、相当な不安はあったと思います。
でも、逆に考えると、アニソン歌手が大のアニメオタクかというと決してそんなことありませんしね。マニア過ぎちゃうと小さくまとまっちゃうかもしれませんが、そういうことはないと思いますので、それが個人的な期待度にもなっています。

それとランティスさんからのお花(参考)。相当な期待度を感じますが、レコード会社的には例えばアニサマ@SSAなんかも視野に入るでしょうから、今年はもう一山ありそうですね。
そして、他の声優ユニットと比較しても、各々が曲調に特徴(方向性の違い)がありますので、能登有沙が今後ウリとするんじゃないかと思われる電波ソングも含め、「ゆいかおりと愉快な仲間たち」にはならないんじゃないかな。私的にはこれで作曲家を数名抱えて、美少女ゲームも展開したら、相当強力なサウンドチームが出来ちゃうんじゃないですかね〜みたいなワクワク感があります。

となると、今年のチャレンジとしては、オリジナリティの確立と、キャラソンへの挑戦でしょうか。オリジナリティについては、2月からスタートする「水面下の音」は即興型のプログレッシブロックっぽい印象で、アニソンとは全く関係ない感じですが、ここで彼女が何を学ぶかですね。
それとキャラソン。一口にキャラソンというと挿入歌やイメージソングを想像すると思いますが、むしろ「声優さんが配役そのものの声で歌う曲」という定義の方が正しいと感じます。StylipSでそのあたりは学んでいけるのかな...なんて思ってたりもしています。実は声優系シンガーで、格好いい系(アニソン風)とかわいい系(キャラソン風)が同時に歌いこなせてファンを捕まえて離さないシンガーって、私は榊原ゆいさんしか知らないです*1水樹奈々さんはキャラソン系が弱い印象*2のですが、はたして彼女はどうなるか...声優が未知数なので、今後の展開次第でどう転ぶか...そのあたりも楽しみだったりします。

まだまだ体力的に(声優アーティストがやっている)3時間ライブなんて遠い夢ですが、成長が早いですし、なにしろ若い。19歳でこのレベルの子ってそうそういないんじゃないかな?...ってのはミュージックスクールから引っ張って来て、育てるとなると、有名になる頃にはもう20歳代後半...といったケースが多いんじゃないかな?...そのあたりもアドバンテージですし、その部分にワクワクする声優ファンも多いんじゃないかな?と思っています。

*1:美少女ゲームも歌っているシンガーさんで、そのテクニックを持っている人は、榊原さん以外にもいますけどね。

*2:というか、昔はありましたけど、今は積極的に展開しない感じですかね。