S/mileage/「あすはデートなのに、今すぐ声が聞きたい」

についての考察。
動画なのでたたみます。

S/mileageあすはデートなのに、今すぐ声が聞きたい
(→YouTube)

つんく♂さんのブログによると。

第一弾とは違ったアプローチでシャッフルロックサウンドです。
重低音はしっかりKEEPしつつ、上ものの音は打ち込みなんだけど、
なんとなくアコースティックな感覚に聞こえてくるところが、
この主人公のまだ慣れない初恋をPOPに表現出来たと思います。

シャッフルビートですよね。
アレンジ的には1980年前後のフィレーバーも入れた、ややバブルガムな仕上がりになってますが、メロディーの骨格は1960年代後半辺りかなと。
当時のシャッフルビートの名曲をいくつかチョイスしてみます。

Innocence/There's Got to Be a Word
(→YouTube)
日本ではこういったドリーミーな曲をまとめて「ソフトロック」と呼んでいます。1960年にも後半になるとロックサウンドが細分化され、日本で流行ったロックは主に「ブルースロック→ハードロック」の流れですけど、一方でこういう流れもあったんです。
ハロプロと「ソフトロック」は一見して無縁そうに見えますが、アップフロントが所有していたレーベルのポリスターでも「Free Design」といった人気アーティストのリイシューがありましたし、ソフトロックを熱烈に支持していた渋谷系アーティスト「フリッパーズ・ギター」が在籍しておりました。ハロプロは音楽的に見ると、ある意味、渋谷系の残党と言えなくもない(苦笑)。

Lovin' Spoonful/Do You Believe In Magic
(→YouTube)
こちらはやや早い感じ店舗ですが...どちらも米国の「カーマ・スートラ」レーベル。主にアメリカで好まれたビートです。日本ではCMで使われたこの曲でも知られています。
彼らの作るサウンドは「グッド・タイム・ミュージック」と呼ばれてました。

The Zombies/Care of Cell 44
(→YouTube)
こちらは英国のバンドですが、米国の方での人気が遥かに高かったです。日本ではGSの「好きさ好きさ好きさ」や、CMで使われたこの曲が有名。

いずれにしても軽快なコーラスワークが印象強い。これはS/mileageにしてもそう。ジャケット見るとセルフコーラスですね。良く聴くと寺田さんも入っているようですが(笑)。
でも力作ですよね。

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追記。
シャッフル云々を除くと、曲のルーツはこのあたりかな。

The Cowsills/The Rain, the Park, And Other Things
(→YouTube)
邦題「雨に消えた初恋」です。
実は、この曲と上の何曲かは、℃-uteの例のコラムの萩原舞編で紹介する予定でした。作戦変更ですな(苦笑)。