第二次(第三次?)ハロマゲドン関係(その3.1)

あんまりやりすぎるとネガティブキャンペーンになりそうだから、ちょっと雰囲気を変えます。
建設的に、どうしたらよかったのか?を考えてみます。

まず。
エンタテイメントって、映画やテレビドラマのように、完成されたものを見て、良し悪しを判断するものがある。
また、演劇のように、初演から徐々に内容をよりよい方向に変えていく手法もある。まあライブツアーも似た感じですね。

ただ、それとは別に、”まっさらなところ”から、視聴者・読者に問いかけながら作っていく手法もある。
古きよき人気漫画なんて正にそう。
中には当初の主役がいなくなったりする場合もある。

ハロプロは三番目だったから上手くいったと思うんです。

今回の件はどうか?
”まっさらじゃない”ところから、あたかも視聴者・読者に問いかけているかのごとく作っている。
かな。
なんちゃって三番目ですね。

S/mileageはどうか?
”まっさらなところ”から、視聴者・読者に問いかけずに作っていく。
ですね。

つんく♂さんが「ジェネラルプロデューサー」じゃないと判断する所以はこれです。
ポリシーがブレるんです。
シンス系の方がその点はハッキリしてます。

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さらに歴史を振り返ってみます。

娘。以前のASAYANのオーディションって、正攻法で攻めても結果が出なかった。正攻法ってのは「歌手なら歌が上手いのは当然」ということです。

ところが「シャ乱Q女性ロックボーカリストオーディション」はアウトローなスタンスで突っ走っていった。歌が上手い子を落としてみたり、最終候補に子持ちの人がいたり、いつのまにかグランプリじゃない子達の方にスポットライトが当たってたり...と、視聴者のハートをガッチリつかんだ。

少し遅れて鈴木亜美が合格した小室系のオーデも、これがなかったらアイドル性の低い子が合格していたかもしれない。ただ、本人か周辺かわからないですけど、「自分はアーティスト」と勘違いしちゃったのは不幸ではある。でもアップフロントはそうならないのが凄い。

ただ、これは♂さんが凄い!...のではなく、もともとの伝統でもあるとは思ってます*1
エロ本コレクター...じゃなかった、フォーク・ニューミュージック畑からスタートしている事務所であるので、最初は(今で言うところの)ガールポップ系ボーカリストを育てていたのですが、その手法をアイドル性のビジュアルを持つシンガーで置き換えて成功した経験が強みではある(森高千里Wink)。
ただアイドル集団の中で育てた加藤紀子が当初苦戦したので、そのあたりで学んだことも多かったのではないかなと。それが「モーコー→サマナイ」の転換。ただ、元々やりたかったのは歌謡曲復権だろうから、ラブマ以降、方向性を再度オリジナルの部分に戻し、今に至る感じです。
その視聴者の心の掴み方ってのは、やっぱりその目で観客の反応を見てきている吉本&アップフロントじゃないと出来ない芸当なんだろうなと。どことは言いませんが、日曜日のチャート操作で済まそうとするところじゃ無理かもしれません。

んで、そのストーリーテイラーとして、求められていた役割が、つんく♂さんなんだろうと...と、今だからこそ分析できますね(苦笑)。

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でも、それはスターだった頃の話。
それより、スタッフとして、どうあるべきかですよね。

問題は自分のキャラ設定というか、やり方を変えていないところなんです。

実際つんく♂さんが、ファンと対話をしているのって見たこと無いんです。対話ってのはリアル対話ではなく、物語に読者が介入する余地を与えてくれるチャンスがまずない。
たまにコンサート会場に出向くだけで、ファンの反応を知っていると思い込んじゃっている。

TNXの会場で、イベントでも何でも良いんですが、彼が観客に向かって挨拶したことってありますかね?...割と小さな事務所では、そういうシーンはありえるんじゃないかな?

彼の場合、「結果こうなりました終了」で終わらせるかと思えば、最初から決まっているくせに「こんなんどうかな?」と問いかけているフリをしているだけ。本当に何が望まれている知っていれば、そこはぶれないはずです。

んで、UFIシフトな今日この頃ですけど、多分にUFIは居心地がいいとは思うんですけど、実際、ファンの情勢を知っているのはむしろUFWの方じゃないかな?
だって、UFIって(悪意のある書き方をすると)「我々のやり方にそむいたら、糞席しかやらないよ」って、ファンクラブ会員のキンタマ握っているところだからね。だから「対応が悪い」なんて噂も立つ。今は知りませんけどね。

一方、人気スタッフさんは、実際UFWの人です。「アニキ」さんとか「元経理」さんとかね。
NGP!のファンも、話を聞いてくれるのは、♂さんじゃなく、イベントスタッフさんでしょう?

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今回のケース。どうしても「ミニモニ。」という名前を事情により復活させたいのであれば、私ならこうします。

  1. 「チャンプル」CDではユニット名を隠しますが、この段階でセレクションはします
    (曲が結婚ソングなので、ここでミニモニ。だとはバレません)
  2. ライブによって、メンバー編成を印象付けます
  3. その後、どこかのクライアントを通じて「新生ミニモニ。」の復活をアナウンスします
    メンバー名は「?」とします
    (この時点で「ゲームとして復活させたい」とか「海外向けにアニメを作りたい」とか、そういったポリシー先行ならば、それほど批判されないはずです)
  4. 発表時に結果的に「チャンプル」のある曲のメンバー構成と同一だったことがわかります
    (これを繰り返していくと、このメンバー構成は今後何かあるのかな?...的な楽しみも生まれます)

ただ、これだとつんく♂さんが”表に出る”余地はありません。
まあでも、それで良いんじゃないですかね?
もう、そういう時代じゃないんですから。

それより、曲作りや、後進育成に励む方が良い結果をもたらすはずです。

ちなみに、「別冊宝島」でしたっけ、「愛の種」の中の人のインタビューによると、当初はつんく♂さん以外にも作家は入る予定でしたが、変に頑張っちゃったがために、彼ワールドに固定されちゃったんですよね。
その時に、少し弱みを見せておいた方が良かったんじゃないですかね?

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というか、今のご時世、「固定」嫌いなのかな?
「固定」がでしゃばるとロクなことがない。

ああ、そんな気もしますね。
つーか、2行で済んじゃったよ(苦笑)。

*1:これは今活躍中の豚骨ピストンズを見ても理解できます。