市川利奈/カプセル兵団「臥龍頂上伝」@笹塚ファクトリー

アップフロントエッグオーディションの合格者の内、役者・声優志望組が所属するHAPPY! STYLE Rookiesの市川利奈がヒロインを務める舞台「臥龍頂上伝」に行ってまいりました。

今回は一応「協力」の筆頭にUFSの名前はあったものの、アップフロント系のチラシ(劇団オンライン系演劇含む)は一切なし。お客さんも8割以上が男性俳優陣目当ての女性客で占められており、男性客もそのカップルが殆ど。いわゆる「ヲタ客」は私を含めは10人いたかどうかという有様の、完全アウェイ状態でした。初期エッグヲタ向けの表現でいうと、青木&諸塚@ルドビコ並み...いや会場はあの倍以上なので、もっともっとアウェイ状態でした。ちなみに私は「B6」で見てましたよ利奈ちゃん(笑)。

内容はアクション演劇です。エッグヲタ向けに表現すると小夏ちゃん系です(笑)。ただ内容はもっと楽しい感じです。私はこの手の作品の中では一番好きですね。休日含め大盛況だったようですが、なるほど頷けますね。

彼女が出演出来たのはこのシリーズに出演している五十嵐勝平さんが、UFS野口社長のもうひとつの会社「スタジオキューブ」所属だからかなと思っています。五十嵐さんはこの作品の中ではとても重要な役回りで、一番ベテランっぽい雰囲気でしたが、やはりめっちゃ上手いです。彼が登場するだけで客席がどっと湧く。というか出演陣もアニメ・特撮系の役者さんなんでしょうね。技を繰り出す際にアドリブが入り、客席を笑わせるのですが、そちら系のネタが満載でした。また場面展開もスピーディーで飽きさせないし、2時間ちょいの舞台でも凄く充実感がありました。

さて、市川利奈ですが、初めての出演作品がシリーズものヒロイン役で、最初から最後まで割と頻繁に登場すること。そして再演ですから比較されやすく、初出演とかそういう目では見てくれないはずなので、私も内心、本当に大丈夫かな?と心配ではありました。

なんせ今までで「初めて」で合格点あげられるのは橋本愛奈とロビンくらい。あとはことごとくダメでしたから。いや、辛口でもなんでもなくて、(原作があるごまかしのきかない作品の中で輝いていた)橋本&ロビン以外は大手事務所のゴリ押しに限りなく近い感じでしたからね。公演によっては客席が半ばホームに近い状況で学芸会レベルじゃあ、ほんと純粋な演劇ファンに申し訳ないなあ...と、いつも思っていました。エッグメンは歌手志望だからというエクスキューズはあるんですけどね。でも勿体なかった。んで、案の定というか、徐々に出演数は減り今日に至ります。今になって演技レッスンを始めてますが、評判を取り戻すのは容易じゃないかも。

そんなことより市川利奈ですよね。
終わってみて、ほっと一安心(笑)。
今回はマイクなしの完全地声オンリーです。キャリアを積んではいないので、声の大きさではやや負けちゃうのですが、それ以外は申し分のない出来でしたよ。もともと利奈はハスキー声なので、今日来たお客さんはもしかしたら初日に張り切りすぎて声が出なくなってきたのでは?って勘違いしちゃうかもしれないですが、そこがちょっとズルいかもしれないけどね(笑)。そのくらいの熱演ぶりでした。
アクション(剣劇?)もしっかりこなしてました。バク転とかはありませんでしたけどね。ただ作品で求められていたヒロイン像が、小柄ながら勝ち気で自ら闘う女の子でしたので、その世界観と一体感があったし、最初から最後まで息切れすること無く、そして怪我をすること無く演じきりました。

終演後、本人が出てきたら、どんなレッスンしてたのか?とか、養成所とか通ってたの?とか聞きたかったのですが、出てこなかったので、アンケートを書いて退散。

でも、私的には、こういうガチな機会を与えてもらって本当感謝してます。そして、それに押しつぶされなかった彼女も偉いね。
課題は声を太くすることと、今回はアドリブなしでしたので、次回は幅を持った演技が出来るといいね。

つーわけで、卑怯な言い回しかもしれんませんが、これは久々に勝ち組感を味わったなあ。
これで、小倉唯とか石原夏織の舞台があれば、相当期待出来ると思います。やっぱ役者志望のエッグは気合いが違うな。

で、朗報がひとつ(笑)。
DVDが出るようです。私は現場で予約してきましたが、「完成したら連絡するからお金はそれからで良いよ」というユルユルなノリでした。過去にもDVDはリリースされているようで(スタジオキューブ社長絡み?)、こちらにあるようですので、通販も期待出来そうですね。なので気長に待つか、あるいはメール等で問い合わせてみることをお勧めします。ちなみに劇団オンラインとは関係はありません。
パンフレットにも利奈ちゃん載ってます。インタビュー(というか)対談ページあり。