V.A./「感謝!ハタチのシャ乱Qみんなでお祝いだ!日本武道館フェスティバル〜長いよ〜」

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まあ行かなかった俺がこういうことを書くと、悪あがき以上の何者でもないみたいな感じになりますが(笑)、この...

シャ乱Q、20周年記念ライヴに9年ぶりの森高や12年ぶりのL⇔Rなど登場(BARKS)

は素晴らしいレポートですね。
「さすがはBARKS(笑)」と思った文章はこのあたりです。

ある意味フェスに近かった今回のイベント。オーディエンスも、シャ乱Qファンを中心に、ハロプロファンから五木ひろし堀内孝雄ファンまで、老若男女、幅広い層が集まった。にもかかわらず、最後のアンコールで、そのさまざまなオーディエンスが一緒になり、サイリウムや手を振ってステージ上のシャ乱Qへ声援を送っている姿には、どこか不思議な感じがした。

五木ひろしは、公演後の会見で語った。“つんく♂の作る歌は、小さい子供たちからお年を召した方まで楽しめる。日本の流行歌として、正しい形。” と。

昨今、“音楽ファン” という言葉が、“音楽を広く愛する人たち” という意味から、“(特定の)アーティストが好きな人”へと変わってきた気がする。それの良し悪しの判断は別として、“ロックが好き”“ジャズを好んで聴く” といった、ジャンルによるくくりこそあったものの、その中で分け隔てなく音楽を聴いていたファンは減り、一組、もしくは数組のある特定のアーティスト以外の音楽は聴かないという “音楽ファン” の増加によって、音楽は、よりパーソナルなものになった。一方で、この日のイベントで見られた光景、すなわち、ロック好きもアイドル好きも演歌好きもが、シャ乱Qへ声援を送るという光景は、そんなパーソナル化した今の音楽とは明らかに異なったもののように感じられた。

シャ乱Qというのは、ロックバンドでありながらも、歌謡曲的なものを含む、さまざまな要素を持ち合わせたグループなのかもしれない。それはつんく♂と、ギタリストのはたけというコンポーサーを中心にしつつも、ドラマーのまことや、キーボーディストのたいせいの音楽センスが加わることで、作り出される多様性。思えば、ジョンとポールというふたりのアーティストを中心としつつも、ジョージやリンゴもまた彼らの持つ感性で名曲を生み出した、あのビートルズの形にも近い。

シャ乱Qは日本のビートルズだ” といってしまうのはいささか強引だが、ビートルズの曲と同じように、誰もが知っているようなキャッチーな楽曲、世代を超えて誰もに愛されるような楽曲を 20年にわたって生み出してきたバンドであるということは、アンコールで記者が目にした光景からも、疑いようのない事実だ。

凄くズルい言い方をすると、こういう文章って、ライターが常日頃思っていることが出やすいと思う。もしかしたらストックしておいたものかもしれない。同じ趣味人(笑)として、そんな熱い想いをさらっと流したりしたくないし、私も同じ意見は持っていたりもする。

まず、ビートルズ自身の音楽的なベースは、あくまでもロック(ロックンロールやロカビリー、R&B、スキッフルなど)をルーツとしつつも、黒人ガールグループやミュージカルソングなど、幅広いジャンルの楽曲をカバーしていたところが、他のバンドと大幅に異なります。もともとドイツの港町ハンブルグのクラブでの修行時代、色んな国の客のリクエストに答えるためにレパートリーを増やしていったことが後の幸運へと繋がりますが、まあそういう感性が似ているよ...ってことですね。>つんく♂&はたけ
たいせいさんも、アレンジが云々とか言ってる人がいますけど、1970年代末期のニューウェーブ好きなら、たまらないものがあるんじゃないかな。
まことさんは...嫁のビジュアルが最高(笑)。富永美樹たんはぁはぁ(苦笑)。

んで、シャ乱Qの曲をはじめて聴いたのが「銀ブラ天国」という番組のエンディングテーマとして流れていた「上・京・物・語」。出演は無くPV映像のみでしたが、一聴して「どう考えても歌謡曲だな」と思いました。と同時に「これが売れなかったら日本も終わりだな」とも。泣きのメロディーが入っているのが当時のトレンドとは逆行しているようにも感じましたが、それが逆に新鮮でしたね。
余談ですが、その番組は週代わりで歌のゲストが登場するんですが、基本は若手女性歌手...俗にいうアイドル歌手で、ソロでブレイクする寸前の安室奈美恵さんとか、「持田かおり」時代の持田香織さんとかが出演しておりました。懐かしい。

それと。
今回は「シャ乱Qファンの邪魔になるだろうから...」と、私はあえて遠慮しましたが、多分にライターさんも「これはあくまでもシャ乱Qライブだから」って認識で見ていたはず。でも私がいくつかの記事やレポートを読んだ限りは、いわゆる音楽フェスティバルにしか感じられない。スポーツ新聞記事では森高千里さんの方が主役になっている。まあこれは鈴木保奈美さん復活の影響も多少あるかもしれませんが。
ただ、事務所メンバー総出演のフェスティバルをやること自体は反対はしません。嫌いなアーティストは特にいないので。まあただ最初から「エエ感じのフェスティバルをするで〜」とアナウンスしても客は集まらないんだろうな。ハロコンも『卒業』『ン周年記念』とかレア感を付加しないと集客力は落ちる。というか物量でお買い得感を出すより、個々のアーティストをじっくりやった方が客が集まるし、今の時代には合っている。

ハロプロファン=アイドルファン」と勘違いしている人は未だに多そうですが、ハロ現場に存在しているのは「(BARKSでいうところの本来の)音楽ファン」と「○○ちゃん目当て」で、多分95%以上は占めていると思う。いわゆる娘。の黄金時代では前者が主導権を握っていたのかもしれませんが、今は後者。
というのも、ハロコンをファミリー席で見てると、推しメンが出ない時に寝てる人がいるんだよね。まあ寝るのは自由なんですが。その方々は目当ての子に出来る限り長く出演して欲しいと願っているはず。そういう人も大切なんだろうけど、そればかりだと、さすがにまずいんじゃないかな。

ただ、昨今の楽曲を聴いたり、今回の件があったりと、「もう一度(本来の)音楽ファンを呼び戻そう」と考えているのかもしれない。うん、それは良いことかもしれないね。映像を見る限りは自慰行為には見えませんでしたし。

というわけで(どういうわけなんだか)、DVDとかが出たら多分買うかなと思いますが、その前にWOWOWだよね...というかWOWOWでやるってどうなんだろ?...NHKだったら良いプロモーションになったのにねえ。まあでも金さえ払えば全国で視聴可能だし、コアテック方式(笑)じゃないので、まだハードルは低くそうだけどね。

次回はSSAで運動会だったりして(苦笑)。