紅白歌合戦関連

つじたか@学会さん

概ね同感ですが、細かい点をいくつか。

50代のおばさんがBerryz工房を見てあまり喜ばないだろう。

最近のBerryz工房って有線放送で地味にロングヒットしているんですよ。
℃-uteがレコ大なので、ベリも可愛そうだから有線大賞でも出してあげるかwww」的な事務所パワーではないようです。
まあ総てのおばさんが知っているかというと答えはNOですが、ご年配の方も聴いている媒体に流れやすくなっている状況もまた事実だったりします。

それとセールス関係なんですが、あまりこういうことを書くのもなんですが、共有関連で聴いている人も無視できない。といっても昔はそれが「エアチェック」だったり「レコードレンタル」だったり、友人から借りてテープにダビングだったり...ただそれが意図しない第三者...じゃないな(苦笑)、意図した第三者に及んでいることもあり、今はCDが売れなくなってきている。じゃないな「CDに価値観を見出せなくなっている」か。

なので、(A)今まで買っていた層をターゲットにするか、(B)固定ファン層を釣るか、(C)販促会社に依頼してサクラに買わせるか...という状況かと。ハロは(C)は今はやっていない(やったら2ch内部告発→大祭→マスコミの餌食)でしょうから、(B)を中心に(A)も...といった感じでしょうね。他は大騒ぎする人たちがいない(あるいは販促費用を通じて口封じする)分、安易に(C)へ...という流れじゃないですかね。ちなみに(C)を生業とする会社は実在します。なぜなら私も(レコード業界ではなく出版業界でしたが)使ったことがありますので。

先日ウチでも書いたのですが、紅白は「ラジオ・テレビリクエスト>オリコン」の時代には機能していたんです。でも今は「かわいいは作れる」ならぬ「ヒットは金で作れる」時代なので。安易なヒット戦略が紅白低迷&音楽業界の斜陽化を招いていると言えそうです。

そういう意味で、水樹奈々堀江由衣田村ゆかりといった声優が紅白に出るのもお門違いだ。NHKホールで「めろ〜んのテーマ」なんてやられたら、ゆかり王国国民のアツさに比例して、お茶の間は凍りつくだろう。

ごめん、王国民の一人です(苦笑)。
というか、マジレスですが、アニメ関連は蚊帳の外ですね。これは元々NHKが「未来少年コナン」までアニメを無視してきたことや、芸能・音楽事務所と声優事務所で団体が異なることもある。その昔は前者の方が強かったでしょうが、今は固定層の強いアニメ業界系アーティストの方が興行力があるため、尚のこと軋轢があるかもしれない。

私的にはもし紅白に権威があるのなら、水樹奈々クラスの子ならば一度は出て欲しいとは思っていました。プロセスは意外と簡単で、NHKのアニメの主題歌でヒットを飛ばすことと、同じくNHKの人気番組に顔出し出演すればよい。水樹さんならアニソン以外でも視聴者を唸らせることが出来る。それがクリアできればアップフロント枠(笑)で出場できます。ただ「紅白に頼らない独自の世界を持とう!」という意味ではアニメ界の方が先輩であり、紅白に出ることはむしろマイナスかもしれない。人によっては俗っぽさに抵抗感をもつかもしれない。

アップフロントはフォーク・ニューミュージックのミュージシャンの地位向上を旗印に立ち上げた事務所がルーツになっています。確か。「それほど志は高くないよw」ならごめん(苦笑)。ただ、現実的にはアリスや海援隊など「TVを積極的に利用してやろう」とするミュージシャンも多かったですが、活動の場はあくまでも現場でした。
歌番組全盛時代の1980年代型アイドルポップスと、歌番組終焉でライブ活動中心となった1990年代型アイドルポップスでは、曲調は全くと言っていいほど異なります。ハロプロは当然ながら後者のフォーマットであり、そのルーツは乙女塾であり東京パフォーマンスドールなんですが、どちらも武道館公演を実現させたとは言え、お茶の間はなじみ薄いですからねえ...だから世間は「お茶の間度」を物差しにする。そのジレンマでファンは苦しんでいるのかもしれません。

んで、そういう連中を黙らせるために送り込んだのが真野恵里菜だとしたら、私的にはそれは理解した上で応援したいとは思っています。