アイドルを目指したい子たち(その2)

レスです。
長いよ。

ホンダ。さん(コメント)。

ハロプロの「ファンシーン」って面白くて、半分は「アイドルファン」なんですが、もぅ半分は「ハロプロだけ好き」ってヒトなんですよね。
その「ハロプロだけ好き」なヒトは、なぜハロプロだけなんだろ?? ってコトに興味があります。

今の「女性アイドル」の意味って「人気者」ではなく、「タレント予備軍」ですよね。一応事務所に所属しプロではあるのですが、将来的に女優なりタレントになる女性のU-15時代...といった位置付け。それが好きな人と興味のない人がいます。

℃-uteって「タレント予備軍」なんでしょうか?
昔て言うとSPEEDもそうなの?
乙女塾(CoCoやribbon)やTPDは?

「YES」って言う人は少数派かもしれませんね。

でも「YES」って人を非難する気もさらさら無いです。ハロヲタでも駆け出しの頃だけ応援して、人気が出たら次の現場にって人いるじゃないですか?...俺みたいな人間が(苦笑)。

以前は「ハロプロ=アイドル」で、皆彼女達を目指す。ってな流れだったのが、今や「アイドルになりたい!」って子の“目標”は、ハロプロじゃあ無いンだろぅなぁ。。。ってな風味。が寂しいなぁ。ってな話。

「将来何になりたいか?」といった目標の中には「何処へ入ったら得か?損か?」的な意見もあり、AKBの場合は大量募集と年齢層の高さにも魅力を感じている(いた)ようです。その一方、エッグの場合「高校生なんですが、受けちゃって大丈夫ですか?」といった質問が目立つ気がします。年齢が高くなるにつれ、どうしても遠慮気味になってしまう。なのでRookiesもエッグ出身だよってのは明らかにして欲しいところですね。

更に今後は、メンバー毎の活躍度の違いがキーポイントになりそう。
ハロの場合純粋に「プッシュしたい子」「ヲタ人気が高い子」なのですが、AKBの場合は「事務所所属者」と「そうで無い子」というファクターがつき始めていて、それを気にする人が増えそうな予感はします。おニャン子の頃によくあった「事務所所属者=ソロデビュー」みたいなヤツです。で、これやり過ぎると出来レース疑惑が出てきそう。

AKBの当初のプランは「事務所所属=卒業」だったはずで、それに徹すると純粋にそれを目指すことになるのですが、それだとプロモーション力は弱くなる。でも以前のようにスポンサーの資金力でCDを売ると叩かれやすい。それより事務所経由で細かい仕事をもらったほうが...という流れには見えます。その方がTVで「AKBの誰々です」って宣伝ができますので。
長い目で見ると試行錯誤の段階ではあるのですが、運営の難しさってのは感じますね。

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hateringoさん(コメント)。

ホンダ。さんへはAKBサイドとの比較を述べてみましたが、hateringoさんへはハロオンリーで考えます。内容は「アイドルを目指しちゃった子たち」っぽい感じになります。

彼女たちにとって「アイドル=グループでみんな仲良く助け合う」もの、そういう意識にさせたのが他でもないモーニング娘。です。
当時のメンバー同士ではライバル視があったとしても、それを見ている子ども達にとっては「華やかで仲良くて楽しい」モーニング娘。ですからね。

うん、やはりそうなんでしょうね。セブンアンドワイランキングなどを見ても、ピンの写真集より、ライブ写真集の方が若年層には売れている。まあ安いからってのが一番の理由なのかもしれませんが、プラス、集団で何かに向かって一つになっている感が、やっぱり見ていて気持ちがいい。

生まれながらのハロプロ世代なだけにハロプロの中で埋没してしまう危険性もありますが、変革をもたらすのもこういう生まれながらの世代ですから。

あああ、その危険はもうすでに表面化しています。今のモーニング娘。がそうです。

昨年の今頃だったかな。ベリキューが紅白出場になった際に、「ベリキューの違いを教えて欲しい」といった質問に対して私が「メンバーが違う」と、そっけない対応をしました。人気の基礎はユニットではなく個性(パーソナリティ)です。「℃-ute鈴木愛理って可愛いよね」とか、必ず「何処の誰」がワンセットで出てきます。
スポーツでもそうですよね。サッカーでもバレーボールでもメディアは「日本代表のこいつが凄い」ってのをまず強調する。「アジアの壁」とか「ゴッツ」とか。じゃないと見てくれない。

それは娘。では逆に作用していて、近年「娘。って今誰がいるのかさっぱり判らん」という話はまあ良く聞きます。これってメディア露出が減ったことも当然大きいのですが*1、せっかくのチャンスを活かしきれないことも大きい。「もう飽きちゃったから」っていう心理的なハードルの高さもありますが、純粋に「知らないから楽しみようが無い」ってだけかもしれない。

本当、単純明快な話なんですよね。
んで、何でそうなるのかなんですが...

娘。(現メンバーの方です)がメディアに出たりすると、内弁慶っぽさを感じる時がある。現メンバーの多くはモーニング娘。になることが最終目標であって、それを更にどうしていこうとか、「新しいファンを私の力で呼び込みたい!」とか本気で考えているのか?...と時々(というか常々)不安になります。

テレビを見ているとジャニーズもハロプロ同様、やはり昔気質のアイドル像で扱ってくれるのですが、ジャニーズはピンでの下積み仕事もやっているから、「もっと違った接し方でお願いします」なサインを出してくるので、テレビ的に扱いやすそう。
でも、娘。場合は、いきなりゴールデンタイムに出てきて娘。の看板を背負わすってのが酷ではある。実態はアーティスト名がベテランなだけですから。なので、ゴールデンじゃないところで、どれだけ実習できるかが鍵だったのですが...まあ、そういうことですね。ここが大きく違います。

さらに今回のFC分割が追い打ちになる危険性はある。OGと別FCとなることで、今の娘。は新加入も卒業もない...と、ユニットの方向性を変えてくることも予想されますが、テレビ的に馴染みの薄いメンバー達ですから、尚のこと奥地に入っていく危険性がある訳です。特に代取がUFI畑の方らしいので、周りのサポートに期待したいところなんですが...この話はメンバー単位の話なので、個々に助け舟を出すだけでも相当違ってきますんでねえ。最近の久住小春の言動を見ていると彼女が一番やる気がありそう。だから新垣里沙と一緒に地方キャンペーン回りなのかもしれないと勝手に妄想(笑)。

エッグはそうならないために、外の仕事に積極的に関わって欲しいところですが...まあでも、全てのメンバーではないにせよ、幸いそうなっていますね。

例ばこういうシチュエーション。
エッグは舞台で他の劇団の方々と共演することがあります。エッグ以外ちっちゃい子がいない作品では目立ちませんが、同年代と一緒にやると演技の未熟さがとても目立ちます。これは事務所パワーの悪いところが出ちゃったからなんですが、見に来た人はハロヲタばかりではないですので、批評(批判)はメンバー本人も間違いなく気づく。これは必ず将来役に立ちます。

ここでウチらも、あんまり甘やかさないで、ダメ出し出来るような環境があるといいですね。

*1:人気云々よりも、今のテレビ局はお金がないので、タイアップを嫌うユニットは扱いづらいのでは?