石川梨華、嗣永桃子、能登有沙/「ドガドガ7」(その2)

声優オーディション:角川と「モー娘。」のアップフロントが共同で 動画配信もスタート(毎日新聞)

 同オーディションは、角川書店グループでテレビ情報誌ザテレビジョン」を出版する「角川ザテレビジョン」と、アップフロントグループのアニメ部門「アップフロントスタイル」が共同で開催するもので、12〜25歳の女性が対象。書類選考を経て、札幌、東京、名古屋、大阪、福岡の5都市で2次審査を行い、年内に予定されている最終審査でグランプリを決める。受賞者には賞金30万円のほか、アニメ作品での声優デビューやアップフロントグループのプロダクションとの専属契約などが予定されているという。

これやっちゃうと既存の声優系事務所は脅威かもしれん...いや脅威と感じるのはラムズだけかもしれんな(苦笑)。でもレコード会社がUFWなのか、他の(アニメを得意としている)レーベルなのかというところも微妙に注目かもしれないですね。

 また、「ドガドガ7」は石川さんやアイドルグループ「Berryz工房」の嗣永桃子さん、「ハロプロエッグ」の能登有沙さんらが出演。マンガの朗読コーナーやラジコン戦車バトル「戦車でGO!」などのコーナーがある。

「戦車でGO!」は社長の趣味なんだろうなあ...

 アップフロントグループは「モーニング娘。」の久住小春さんがアニメ「きらりん☆レボリューション」の主役声優や主題歌も担当するなどアニメ関連事業に積極的に参加しており、今回のオーディションやアニメコンテンツへの進出はその一環と見られる。

今までは子供向けコンテンツでしたが、今回は完全にオタク系を狙ったもの。その部分では明確な違いはあるのですが...

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アニメファンというのは、本来ならば子供向け大人向け関係なく「良い作品は良い」という考えであって、声優はその作品の魅力を引き出せる人が素晴らしいと考えている方が多数派だったはず。いわゆる昔気質といいますか、正統派といいますか。
ただそこに、1990年前後あたりからアイドル声優ファンが台頭しはじめる。これはレモンエンジェルといったマルチメディア系アイドルのファンがスライドしてきたり、既存アイドルの弱体化と同時期に声優の(アイドル)歌手化が進んでしまったために乗り移ったり...といった感じですね。こちらは「○○ちゃんが出てればウンコ作品でもDVDは買うよ」といったノリでしょうから、純粋なアニメファンからの「声優ファンはアニメファンにあらず」的な意見は、そこそこ目にするかもしれません。
ただ、今は「○○ちゃん好きだけど作品がウンコだから今回はパス」っていう、前者と後者が入り交じった感じの方々のウエイトも割と高い感じはしますね。

...とまあ、ここまで書いてきたけれど、これはアイドル歌手も似ています。
昔は『歌謡曲』というジャンルでごちゃ混ぜだったですので、「可愛いから売れる」というのも確かにあったですが、山口百恵さんや松田聖子さんや中森明菜さんは楽曲先行でブレイクした代表的なアイドル歌手です。
それが、大衆歌謡からティーンズ向けにターゲットを絞るようになると、可愛ければ曲は何でも良いという時代となり、やがてアイドル歌手は大衆から乖離し過去の遺物になっていきます。
しかし、SPEEDや娘。などで復権すると、「娘。好きだけど今回の曲はダメダメなので買わん」という意見が目立つようになってきます。事務所的にはコントロールし辛い連中かもしれませんが、逆に盲目的じゃないからブームだけで終わらなかったのだとも言えますよね。

なので、そのバランスをあちら方面でも失わなければ大丈夫かなと。>今回のコラボ企画
期待してます(笑)。