オフィシャルサイトの問題点について(その2)

続きなんですが...ちょっと難しい話だったかもしれませんね。
なのでもうちょっとやさしい話からやり直します。

検索サイトを使っても思うような結果が得られなかったり、目的のサイトを見つけたかにみえても、実は思うようなものではなかったという経験は誰しも持っていると思います。

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検索ワードが問題となるケース

よく聞く話は、「スパイスの効いたキーワードをふんだんに入れて、検索サイトの上位に持っていけ」という方法論。

わかりやすい例だと、そうだなあ...あややのそっくりさん(?)がテレビに出て来て「あややのライブって最高!!!今ちょうどライブやってますよ!」と言う会話がテレビに流れた際、どうやって調べますかね?
「ぴあ」のようなプレイガイドのサイトを探して検索する人と、Yahoo!などの汎用検索サイトで探す人に分かれるかもしれません。そのYahoo!で「松浦亜弥 コンサート」と検索すると2番目にオフィシャルサイトのスケジュールが出てきますが、「松浦亜弥 ライブ」で検索すると8番目にようやく応援サイトが出てくるといった感じで、かなりの差があります。もしそのページに「ライブ」と「コンサート」といったキーワードが入っていれば、両者とも上位にランクされていたでしょうね。

...とまあ、その手の話ですよね。
大切なのはわかります。でもそれだけで済ませちゃったら、あんまし意味ないんですよね。

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ページ構成が問題となるケース

ここから前回の話のおさらい。

ハロプロはある意味「ネットアイドル」ですから、上記の例にように、キーワードとなる言葉がページ内に入っていれば、まず間違いなく上位に来ると思うんです。なのでその後の行動の方が重要なんです。

上記例だと、「ぴあ」ではなくYahoo!で「松浦亜弥 コンサート」と検索した方は、ネットでの評判込みで知りたい人かもしれませんし、単にライブだけではなく「今、何やっているの?」っていう部分まで知りたいのかもしれませんよね。で、ここまではスムーズに来ることが出来ましたが、例えば「新曲ってあるの?」と、下部にある「戻る」をクリックすると、他のアーティストの一覧が出てきます。そこでネットサーフィンを楽しむのも一興ですが(笑)、このサイトでは新曲は探せぬまま、去っていきましたとさ。

先ほどのページは実はフレームの一要素なんです。なのでナビゲーション部分が欠落しています。これでは、その先には進めません。「新曲絶賛発売中!」といった、どぎついバナーを用意するまでもなく、「ディスコグラフィー」があれば十分かなと。その時に目的のアーティストのみが表示されると理想的ですが、全体のページに切り替えることも出来るといいですね。

ここで質問タイムです(笑)。

Q.松浦亜弥ハロプロだから、「ハロプロ」で探せば良いんじゃないの?
A.軽い気持ちで検索している方が、所属先まで頭に入っているでしょうか?
Q.何故新曲にこだわるの?
A.ライブはアルバムやシングルのリリースを記念して開催されることが多いからです。これはJ-POPでも洋楽でも一緒です。このケースはJ-POPのライブなら数回程度観覧している方が、「アイドルのライブって変」という話をちらほら聞いていて、テレビでそっくりさん(?)の言動が追い討ちとなり、「この機会にちょっと体験してみるかw」と思いついたケースです。そんな軽い気持ちでも新曲くらいは聴いておくのがマナーなんでしょうね。
Q.これって衝動買いしろってことだよね?
A.まあそうとも言えなくも無いですね(苦笑)。ただCDではなくダウンロードで済ます場合もあれば、YouTubeで済ます場合もある。要は新曲ってあるの?ってことです。
Q.「松浦亜弥 新曲」とかで探しなおせば良いんじゃないの?...あるいはamazonとか。
A.そうですね。時期に自分が手馴れている通販サイト等を駆使するでしょうね。でも出来たら「Dohhh UP!」も見て欲しいな。

まあ、そんな感じで。

で、前回の話に戻ります。
「○○ちゃんがもっと有名になって欲しいな」ってのは、ここ読んでる人なら誰でもそう感じていると思うんです。地下アイドルじゃないので。そして、その為に応援サイトを作ったり、一緒にライブを見に行ってくれる仲間を集めたり、といった行動に移す人もいる。それが積り積もって今の現状がある。
ただ、これから興味を持つであろう人、特に「雑誌の表紙で見かけて気になった」というパターンでは、その子がどんな子かは殆ど知らない状況で検索することになる。そんな方が今週発売の週刊アスキーを読んで「矢島舞美」で検索しました。すると以下のページが表示されます。

  1. 公式プロフィール℃-uteだが「℃-ute」という文字は見当たらない
  2. 公式プロフィール※「安倍なつみ&矢島舞美℃-ute)」
  3. ワニブックス:矢島舞美1stソロ写真集『舞美』
  4. wikipedia:矢島舞美
  5. R25
  6. 応援サイト
  7. 応援ブログ
  8. keyword:矢島舞美
  9. ハロー!プロジェクトFANに贈る初の試み!YOU!(You やっちゃいなよ!)
  10. wikipedia:安倍なつみ&矢島舞美(℃-ute)

彼女は理想的ですね。これだけ充実していれば、彼女がハロプロ℃-uteというユニットに属していて、レコード大賞の最優秀賞や紅白出場などを経験し、そしてなにより皆に愛される素晴らしい女の子だということが、小一時間で嫌というほど理解できると思います(笑)。
ただその一方で、彼女が参加した全てのCD/DVDのディスコグラフィに簡単に辿り着けるサイトを探すのは難しいかもしれません。つーか肝心の「公式プロフィール」が役に立ちません。何故ならこれは「閉じる」以外ありえない末端のポップアップ画面だからです。

ちなみに、フレームやポップアップページが多いのは、システムではなく、マニュアルで作成するのに向いているからです。ただ検索システムには向いていません。フレームやポップアップは避けるべきでしょうね。今は動的サイト化する傾向がありますので、それを利用するのが良いですね。ノンフレームでもナビゲーション部分のメンテナンスが容易となります。

ちなみに、トップページにリダイレクトするサイトもありますが*1、せっかく苦労してたどり着いたのに、それをやられちゃうと、購買意欲が低下すると思います。

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組織がネックになるケース

おっと、ここで字数が尽きました(なんだよそれ)。次回以降にします。

*1:オフィシャルも辻希美結婚発表のタイミングから約一ヶ月程度やってましたよね。あの時は勘弁してよと思いました。