YouTubeと海外戦略

昨日のエントリでもちょこっと触れましたが、(公式系を除く)動画系サイトでハロプロ系コンテンツを見るって習慣があまりないんです。いや「ろだ」を愛用しているという訳でもない。一応番組を録画しているのでそれで事足りることが大きい。それって恵まれているなあ...とは重々承知しております。

私とハロプロとのつながりは、決して「○○ちゃんはぁはぁ」ではなく、一音楽ファンとしてつながっていることになっています。まあいわゆる公称というヤツだね(苦笑)。
私的には洋楽好きでもあるので、YouTubeでネットサーフィン(笑)を楽しんでいます。殆ど過去の曲ばかりですが。
海外の動画はミュージック専門チャンネルからのダビング映像もありますし、日本の歌謡曲コレクターの秘蔵映像と同様で過去の相当なレアな番組映像もある。ここまでは多分に削除されそうなものなんですが、中にはスタッフだろ?って思われるものもある。いわゆる公式海賊盤みたいなものがあったりするんです。
説明し難いのですが、Dohhh UP!にもライブの舞台裏とか、Buono!のイベント映像とかアップされていますよね。あんな感じのものです。海賊盤かもしれないし、そうじゃないかもしれないというもの。意外に多いのが再結成してディナーショー(?)を行ったときの映像だったりします。

んで、Buono!っぽい曲ってないかな...とかで1960年当時のヒットナンバーを探していくと、リンクされている動画に聞き覚えのないアーティストの動画が沢山出てきて驚くこともある。俺だけが知らないんだろうな...と思って開くと閲覧数が百数十という有様。多分に現地の音楽ファンの間でもほとんど無視されている存在なんだろう。んで、曲を聴くととんでもないダメダメナンバーだったりもする。でも映像は1960年代でスゲー貴重...といった感じ。これも楽しい。

洋楽ファンは日本国内の音楽評論家を介して情報を得ていたのですが、インターネットの発達により、直接本国のサイトを覗いて情報収集をすることが容易になりました。以前なら洋書専門店でも現地の専門誌は入手できましたが、メジャーアーティストしか扱っていない姿勢は日本も海外も似たようなものなので、格段に情報が入手しやすくはなりましたね。本来なら自身も英語を勉強し、現地の人と掲示板等で交流して...なんてことをやっていたかもしれない。ただ、それをやる前にこっちに引っ越したので、YouTubeサーフィン程度で終わっている状況ですね。

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さて、これをそのままひっくり返してみると、海外のハロヲタさんの実態が垣間見られるかもしれません、例えば...

元々日本に興味があり、J-POPの存在を知った。J-POPの特徴のひとつは「歌姫」と呼ばれる若手女性シンガーの存在かもしれない。私は欧州のある国のJ-POPサイトで「松浦亜弥」の存在を知り、情報を集めていくうちに彼女が「ハロー!プロジェクト」という団体に所属していることが判った。どんな曲か気になるのでYouTubeなどで調べていくととても可愛らしい子供達が楽しそうに歌っていて、私の国ではこういうタイプのシンガーは無く、思いっきりハマってしまった。
さらに調べるとTHE ポッシボーとかAKB48とか、Perfumeとか、ハロプロ以外にも色々見つかって、今はそっちにもハマっている。

...こんな感じですかね。

もうちょっとしっかりまとめると、こんなケースで知りえるのかなと。

海外のJ-POPファン同志のコミュニケーション経由
前出のケース。
「日本のポップカルチャーが好き」経由
この場合概ねオタク文化として紹介される。
良く知られるのはアニメ・漫画であって、アイドルというのはそれと比較してマイナーな存在かもしれない。
ヲタ芸」が先行する可能性もある。
子供向けアニメ番組経由
可能性としては「きらりん☆レボリューション」や「しゅごキャラ」経由。爆発的なブームにはなりえるが、タイムラグがあるので数年後かもしれない。
海外番組にて紹介
日本でも日テレが月曜20時に海外番組を紹介していますが。海外にも似た番組があれば、そこで紹介されるケースはありえる。
海外との文化交流系
美勇伝シンガポール訪問みたいなケースですね。
いわゆる海外プロモーション戦略
松田聖子のスペインでのヒットや、西城秀樹がカナダの週間チャートで2位になる...といったケースは、しっかりとしたプロモーションの賜物なのか、偶発的なものなのか...は私にはよくわかりません(笑)。

こんな感じかな。
あとは国や地域も問題。
過去の実績や最近の支持のされ方をみると、米国よりも欧州の方が良いかなとは思います。米国だと人種差別の過剰反応などで、日本のKAWAIIがストレートに受け入れられない可能性もあるが、欧州だとそれが無さそう。日本だと文化的にも米国依存ですが、アジアやオセアニアでは必ずしもそうではないかもしれないので、欧州向けでも対応できるかなとは思います。
期待したいのは「日本のポップカルチャーが好き」経由ですね。この層向けのコンベンションは欧州各地で行われていますので。

あと勘違いしやすいのが海外向け仕様を作ってしまうこと。海外のファンは日本のオリジナルを見ることが多分に目標なので、そのものズバリを持っていくことが望ましい(字幕で充分)。その点でも米国だと要求がうるさく、オリジナリティが損なわれる危険のほうが強いかもしれませんね。