もしかしたら将来的に関係あるかもしれない系(2007.07.31)

角川とYouTubeの協業は、何を生み出すか(ASCII.jp)

Q YouTubeが行なっている実証実験の内容は? また、角川はその実験で何を協力する?

A YouTubeではこれまでも、テキスト向けと音声向けのデジタル指紋技術を用意していた。さらにこの6月に、YouTubeを買収したグーグルが、映像向けデジタル指紋技術の実験を行なっていることを明らかにした。

 角川はこの実験に参加し、YouTubeから映像向けデジタル指紋技術を含む著作権管理ツールを受け取る。角川はこのツールを試用し、実運用に耐えるものかどうかをチェックして、YouTube側にフィードバックする。

 角川は、自社のコンテンツをできるだけ多くデジタル化しておき、「著作権を侵害している映像がある」という報告を受けた際には、ツールを使ってアップロードされたコンテンツと照らし合わせる。もし不正にアップロードされたものであれば、角川側が削除を行なう。

 今までは著作者やコンテンツホルダーYouTubeに削除依頼を出すだけで、実際の削除はYouTube自身が行なっていた。実験中のツールではコンテンツホルダー自身が削除できるようになった点が新しい。

まず標的にされるのはアニメですが、写真集のおまけDVDの映像をアップしても同じ事になるかもしれませんね。

Q 「角川が著作権侵害にあたらないと認定した自社のアニメや映画などについては、利用者が自由に視聴できるようにする」という報道もあったが。

A 基本的に、あらかじめ著作権者に許諾をとって掲載しているコンテンツであれば、著作権管理ツールで見つけても削除しない。

 著作者から削除要請が出ているコンテンツであれば、ユーザー側がアレンジして作った、いわゆる“MAD作品”のようなものでも削除対象にはなる。

 角川グループでは、ユーザーがコンテンツを楽しむと同時に、クリエーターや著作者の権利保持/利益拡大を推進できるような、新たな動画共有モデルの確立を目指している。

 このためにはユーザー側の楽しみ方を一方的に奪うのではなく、将来的には角川側が著作者に許可をとってビデオなどの素材をユーザーに提供し、それを元に何らかのコンテンツを作ってもらうという構想もある。

 しかし、現状では著作権管理ツールのテストが最優先。その後、PRページの作成にとりかかったうえで、状況を見てこうした素材を提供するサービスが展開できるかどうかを考える。

これは、EMIが行おうとしていることと似た感じなのかもしれません。いわゆるOVAキットみたいなものとして。
ただ、これは制作会社の立場であって、例えば音事協はこういった事に関しては多分にNOとしか言わないだろうなあ。アップフロント音事協ではなく音制連という別の団体に所属しているので、そのあたり音事協と足並みをそろえるかどうかなんだよね。