レビュー記事をチェックする事務所

デ・ビュー編集部Blog

どこまで引用してよいのやら...

同列に論じるつもりはありませんが、タレントのインタビュー原稿には事務所の原稿チェックという悪しき習慣があり、手を加えられます。
まあ、タレントはイメージビジネス。
発言の趣旨が取り違えられてる部分や、実際に発言したことでもイメージ的にNGな部分を削ったり直したりは、いいとしましょう。
ライターとしては文章のリズムまで考えて書いてるのに、そのリズムを壊されるのは不本意ではありますが。

でもカン違いしてるスタッフは、タレントの発言以外の質問部分など“地の文”にまで手を入れようとする。
ふざけるな、の世界。文章の言い回しをとやかく言われる筋合いはない。

もっと“ふざけるな”なのは、デ・ビューの前に音楽誌にいた頃、ライヴレポートやCDレビューをチェックさせろと言ってきた事務所。
インタビューでの本人の発言を確認するならともかく、レビュー原稿はチェックしようとすること自体がおかしい。
だって、批評だから。
世に出たすべての作品は批評の対象。
そして、批評原稿を批評される側が手直しするなど論外。

直接担当したものではありませんが、ある女性アーティストのライヴレポートで、「キュートなボーカル」という表現を変えるように言われたことも。
「もっとアーティスティックなイメージで」と。
もはや笑ってしまうような話。
見た者が“キュート”と感じたのに他人が「あれはキュートではない」と言い張る? アホか。

そういうスタッフは、自分とこのアーティストが書いた詞を誰かが勝手に変えたら、どうするのやら。
批評はライターや評論家の作品。
作品に他者が手を加えることは許されません。(貴)

ここで問題。
どうしても「キュートなボーカル」に聴こえちゃうけど、アーティストっぽく見せないとマズいアーティストと事務所ってどこでしょう?

答え...は知りません(苦笑)。
ただ音楽事務所だったら言わんでしょ普通。

ちなみに、この雑誌の出版元はオリコンです。その系統の雑誌の話なのか、他社なのかは不明。
(以前配属されていた編集部の名前が載っていた気もするけど、面倒なのでやめときます。)
もしオリコン系列の雑誌ならば、チャートに直結するかもしれないので経質にはなるわな。