バブルガムポップスについて

匿名希望の安倍なつみファンの方からメールいただきました。ありがとうございます。

内容はここに書いた中島早貴のMCでの失敗関連での諸考察ですが...ごめんなさいこれは内緒にしときます(だったら一々書くなよ>俺)。

もうひとつは音楽の好みなんですが...

わたしはメインは安倍さん推しですけどもBerryz工房も今の路線は大好きですし(いぬいぬさんが仰る『バブルガム・ポップス』がすごくツボで『恋はひっぱりだこ』や『パッションE-CHA E-CHA』『夏わかめ』『お昼の休憩時間』『笑っちゃおうよ BOYFRIEND』『マジ夏すぎる』あたりは理性ではなく、直接ハートに突き刺さってくるクル系の感じで(笑)曲のここがスキ・・ってんじゃなくて・・・(なんか判らないけど)オレのハートがこの曲スキ!って言っている(苦笑)って感じで・・・・安倍さんのファンにはそういう人(エルダとワンダ両方OKな人)って少ないので・・・ちょっと寂しいんですけど・・

ええ私も大好きですよ。

1960年代末期から1970年前半あたりになると、ロックはこれでもかというくらい複雑化し、ブルースロックやプログレッシブロックなどテクニカルな方向へ進んで行ってしまいます。
それに反発してという訳ではありませんが、ヒットチャートを賑わす曲は、寧ろ耳障りのいいソフトなナンバーや、あんまり考えなくても楽しめるポップスが占めることになります。
代表的なのはカーペンターズなどですが、レコードコレクターたちは、それよりもやや古い1967〜1970年あたりのその系統の曲を集めて「ソフトロック」と名付けました。
多分その手の人がたまんないのはモーニング娘。では「真夏の光線」とか「声」(特にイントロ部分)あたりですね。
このあたりを支持したアーティストって、後の渋谷系に通じるんですよ。私は流石にアナログ盤までは手を出しませんでしたが(他に趣味がくつかあったので)、今は亡きWAVEの六本木店やHMVなどへ通うとそういったコンピレーション盤がよく置いてあったので、それは購入して聴いておりました。

んで、ソフトロックブームがマニアの間で沸騰する際に、それらの作家陣が関わっていた怪しい仕事にも注目が集まるようになります。要は売るためだけに作られたチープなポップミュージックです。アニメ番組に登場する架空のロックバンドが放った曲が全米No.1になったり、サザエさんのEDの元ネタ曲なんかもそうですね。これがいわゆる『バブルガムポップス』です。

明らかに直系っぽいのは、そうだな...「ミニモニ。ジャンケンぴょん」あたりですね。Berryz工房でいうと「あなたなしでは生きてゆけない」「ファイティングポーズはダテじゃない!」「ピリリと行こう!」「ハピネス〜幸福歓迎!〜」「ギャグ100回分愛してください」あたりがそうかな。「ギャグ100〜」は1960年代ではなく1980年代のそれですね。「ファイティングポーズ〜」はサーフィン・ホットロッドサウンドでもありますが、ソフトロック/バブルガムはその影響を強く受けてますので、ここに入れてもいいでしょうね。
これをソウルミュージックに昇華させたジャクソンファイブ。アレンジ的には「恋はひっぱりだこ」とかWの「18〜My Happy Birthday Comes!〜」ですね。鈴木俊介さんのアレンジによく観られる傾向ですね。「ポップコーンラブ」もそうだったっけ?...河野伸さんだったかな。

バブルガムポップスのコンポーザーとして特に評価の高いのがトニー・マコウレイですが、それっぽいのが「21時までのシンデレラ」ですね。サビがシビレますよね。娘。の「好きな先輩」はトニー・バロウズのために作った風のサウンドかな。

高橋諭一さんもそういう曲が大好きですね。彼の場合はここにビートルズなどのブリティッシュサウンドをふりかけて来るんですよね。「夏わかめ」とか「蝉」とかはそうですね。おとめ組だったかの「でっかい宇宙に愛がある」はモロビートルズサウンドですね。
カントリー娘。というかカン梨華の方かな「恋人は心の応援団」「初めてのハッピーバースディ!」もこれっていう元ネタは探すの大変ですが、ブリティッシュサウンドです。1stがELOぽくって、2ndはエルビス・コステロっぽいですかね...美勇伝以前の石川梨華系の楽曲はブリティッシュロックマニアにはたまらんでしょうね。
色っぽい女〜SEXY BABY〜」はカントリーウエスタンではなく、マカロニウエスタンを狙って作られた曲だと思われます。これも高橋さんであれば、1980年代中盤にあったブリティッシュマカロニウエスタン系の楽曲風に仕上げたんでしょうけど、某さんがちょっと失敗してラテンミュージックになっちゃってますね。

「パッションE-CHA E-CHA」はそれよりやや古いモータウンビートのナンバーで、ビートルズ前夜あたりのナンバー風なのが「笑っちゃおうよ BOYFRIEND」ですね。これはどちらかというと日本ではオールディーズと言われる感じの曲ですが、ヒットさせることに全精力を傾けた曲と言う意味では基本的に一緒です。

Berryz工房で出てこないシングル曲の内「恋の呪縛」はブリティッシュサウンドですが、エレポップですね。トニー・マンスフィールドのプロデュース曲を日本人がアレンジし直すとこうなる...みたいな感じですね(笑)。
春から初夏にかけての「スッペシャル ジェネレ〜ション」「なんちゅう恋をやってるぅ YOU KNOW?」「ジリリ キテル」は歌謡曲路線ですね。 本的に一緒です。

まあこんな感じで。