モーニング娘。、美勇伝、辻希美/「リボンの騎士 ザ・ミュージカル」@新宿コマ劇場

行ってきました。
今回が初参戦です。
(前半はエッグやBerryz工房などで忙しかったので(苦笑)。)

それほど何度も行けるものではありませんので、中だるみしそうなこの日を狙って申しこんだところ、届いた座席はなんと最前列でした(苦笑)。私は何故か通路ゲッターなので、今回も通路側。

まずは感想ですが、シンプルに。

リボンの騎士は原作を読んでおらず(当時は少年漫画/少女漫画の垣根は高かった)、アニメもリアルタイムから少し遅れた一発目の再放送世代でしたが、それほど鮮明には覚えていないんですよね。また原作と二次的な作品は別ものだということはもう30年以上前から頭の中に叩き込まれていたので、そういったアレルギーも無く、素直に楽しめました。

ことのほか話がシンプルで、余計な贅肉がほとんど無くて良かったですね。
今までの娘。ミュージカルだと全員が主役級で、とにかく見せ場をあてがおうとし、これが話をつまらなくする元凶のひとつだと思っていましたが、一般的な舞台は主役級以外の役者は複数の役をこなすことが多い。今回これが解消出来たことで、台本を書く上で重荷はなくなり、今後の娘。ミュージカルの流れを掴む上でも良かったと思います。

ストーリー上、気になったのは1点だけ。「牢番ピエール」がサファイアを助けるシーンで、何故助けるのかのバックグラウンドが抽象的だったことです。もっと具体性を持たせた方がいいでしょうね。「過去にこういうことがあったので助ける」だとかの...それ以外は完璧だと思います。

演奏は宝塚の番組で見た雰囲気に近いですね。主題となる旋律を2〜3種類にとどめバリエーションで肉付けしていくスタイルは、名曲志向なブルードウェイミュージカルよりも、東宝(東京宝塚)の映画音楽にも通じる手法なのかな。地球防衛軍海底軍艦なんかはモロそうですし(笑)。要は敵味方などそれぞれ主張が繰り返されるメロディーだけで鮮明になる手法。今回は喜怒哀楽でそれを表現したのかな。そんな雰囲気でした。

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それと。
気になっていたフィナーレの痛い客ですが、私の数列後方あたりに、娘。ライブによく来ている「おがわっしょい!」コールを連発する痛いヲタとその仲間の数名が叫び、せっかくの感動がぶち壊しに。最後には係員に注意されていました。
近くにいた一般客風の男性がブチ切れそうになってましたね。多分にそのヲタさん達は叫ぶのに夢中で気がつかなかったのでしょうが...最悪殴られても仕方がないと思います。
メンバーもその痛い声援には苦笑いしていましたが、そんなのは無視した方がいいです。レス(反応)がもらえなければ、そういう連中はやがて消えますので。

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以上。

内容は100点をあげてもいいと思います。
出演者は皆自身に満ちあふれ、堂々とした態度でした。こういう笑顔を見るのはいいね。これを続けていけば絶対に明日は開けていくと思います。頑張ろうな(笑)。

ただそれに見合うだけの来場者に乏しいことが、今は残念ですね。約7割程度の入りでした。
嫌な言い方をすると、今回は作品の質を上げることに行きがちで、価格設定を含めターゲット層が絞り切れていない様な気がします。

ファンは内容が良ければ何度も見てくれるはと思いますが、それには限界があり、どうしても贔屓のメンバーの出演回や、初日、楽日といったイベント性のある回を優先しがちです。
そうするとターゲット層はお子様、特に女の子となります。私の周りも女の子中心にファミリー客は結構見かけましたが、チケット代が高すぎるんですよね。
大抵が母娘の二人組。入場時に「お父さんは外で待っているからね」「終わる頃になったら迎えにくるよ」という光景が見られましたので、夏の家族向けレジャーとしては優先度が低くなってしまうのかなあ...と感じました。現行はS席が9,500円ですが、これが6,000円程度であれば2人が3人に増え、5,000円であれば4人になる...こういったシンプルな要素で席は埋まっていくのだと思います。
次回作に活かして欲しいですね。

もうひとつ気になったことが。
ロビーを見渡しても手塚治虫ファン向けのグッズが見当たらないんですよね(私の探し方がまずかっただけかもしれませんが)。
手塚治虫オフィシャルサイトのメルマガでは、大々的な告知がありませんでしたので、ちょっと変だなあとは思っていました。で、やはりというか、もしかしたら手塚治虫ファン方面の来場者が少なかったのかなあ...そんな気もしないでもないですね。昔を懐かしむという風情のお客さんも見かけませんでしたし... 9,500円という価格設定が手塚治虫ファン層をターゲットにしていたのなら、ある意味納得なんですが、実際はそうでもなかった...
私は手塚治虫ファンではないので、原因はわかりません、そこが謎です。

続きは後ほど。
(次回は真面目じゃないモードで(笑)。)