ハロプロのプロモーション手法について

どちらかというとアイドルファンである「MWAVEのずらずらら日記」さんより。

本題は後ほど書きますが、まずはこれ。

モーヲタは、非ハロプロのアイドルを評価するときにも、ハロプロ的視線を用いている人がいませんか?。そして、「ハロプロとの比較において、この子は良い」という理由付けをして話題にしているのでは?。「○○と似ている」「◆◇と同い年なのにこんな体つき」って感じで。そういうのを見ると、正直言って反吐が出ます。

ハロプロファンは元々「アイドルと呼ばれるタレント」のファンではなく、ハロプロのファンなんですから、比較論はごく正常な行為だと思いますよ。
確かにアイドルウォッチャー的視点で考えると「○○と似ている」「◆◇と同い年なのにこんな体つき」は確かに未熟な意見かもしれませんが、私はそもそもハロプロのもつアイドル性と、アイドルと称しているタレントの「アイドル」の意味は異なっていると考えていますので、アイドルファンの視点で意見しても理解させるのにはなかなか骨が折れるんじゃないかなあ...

私的には行動的類似点等からアイドルファンとみなされるものには、ハロプロファン、非ハロプロの若手女性歌手ファン、アイドル声優ファン、そしてグラビアや若手女優・U-15などのアイドルファンの4系統(順不同)があると思っていますが、それぞれの系統でそれぞれの意見がありますので、それは尊重するようにしています。

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さて本題。

僕は「欲しいものは探せばあるけど、売る気がない」デパートに感じます。今までは、普通のアイドルとして成功できそうな人も、ハロプロの枠の中で訳の分からないような活動しかしていません。最近やっと、非ハロプロのバラエティや舞台にも出演するようになりました。良い傾向だとは思うのですが、研音やスターダストを見習って?、もっとどしどしやるべき。モーヲタハロプロ一座としての活動だけで良いのかも知れませんが、外部の人間としては、「その枠(ハロプロ)を飛び出してこっち(アイドル)に来い!」といつも思っています。

それはそうですね。他事務所とハロプロを比較した際に物足りなさは感じるでしょうし、その意見は間違っていないと思います。
ただ、問題はその売り出しの方のプロセスなんですよね。

現場系の観客動員力だけでアイドルを判断しないでよ。

確かに歌手と(歌手を本業としない)タレントのイベント動員力を比較するのは酷ですね。ただ、アップフロントグループは元々音楽(興行)を生業としている事業体ですから、ライブ・イベントの動員数が全てと言っても過言ではないです。なのでファンも自然とそうなります。
これは別にハロプロ独特の思想ではなく、全盛期のSPEEDや鈴木あみ(当時)のファンであってもそう思うかもしれませんよね?

売り出し方に話を戻しますが、バラエティ番組でいくら人気があったとしても、それはライブ動員のプラス要素にはなり難いです。結果「実はお前ら人気ないんですって現実見せられる」ので、翌日のスポーツ誌に何割〜何倍もサバ読んだ動員数が掲載されるということは良くあります。
UFAが「その枠」を飛び出すのに二の足を踏んでいるのは、加藤紀子さんがバラエティ番組で大ブレイクして人気者になった反面、それまでの歌手活動が広く認知されるまでには至らなかったという反省点もあるでしょうね(いや全く無いかもしれませんが(苦笑))。
他の事務所では山田優がそのパターンに近いです。今歌手をやれば歌でも売れそうな可能性も高いですが、やっぱりリスクがあるんでしょうねえ...山瀬まみの様に昔のイメージを切り捨てないと歌手として再認識させてもらえないということもありますし...これはこれでファンにとっては不幸ですよね。

よって、現状は歌手として認知されている者だけがドラマ・バラエティに進出しています。

ただその一方で、ハロプロ内での人気は安定しているが外の世界には認知されていないユニットを、どう売り出すかということに関しては、時期などを見極めながらもっともっと大胆になっていって欲しいとは思っています。
カントリー娘。のフットサル投入も、今後の展開次第ですが、上手くブレイクに繋がるといいですね。

今まで書いたことはバラエティ方面についてですが、ドラマでブレイクした上戸彩に関しては、デビューイベントの動員はマスコミ発表5千人・実態1千人と聞いていますが、その後の上手いプロモーションのお陰もあって、1stライブのZeppTokyoは身動きがとれないくらい満員御礼の大盛況でした。ただこれをその後の音楽活動(自身および妹分)として活かしきれていないのは勿体無いですね。
ちなみに「ドラマ(TV・映画)でブレイク→(ソロ)歌手デビュー」というのは薬師丸ひろ子あたりでは既に確立されていた手法...というか前出の4番目に挙げたカテゴリ向けの歌手デビューパターンとしては最高のもので、1990年代では「CM→女優→歌手デビュー」として盛んに使われ、現在でも柴咲コウの安定的な人気からして相当有用なプロセスではあります。ただその一方で(役柄でありがちな)暗めなイメージが付着しがちで、世界観を狭めてしまう副作用があります。
ただ、その人気をライブにも繋げることができれば、ハロプロの他のアーティストにもフィードバックできるかもしれませんので、このプロセスについてはトライしてみる必要はあるでしょうね。そういった人員はキッズ・エッグに間違いなく存在していると思います。
他社で言えば、現在活躍されている石原さとみ堀北真希相武紗季らは、明るくやわらかい一面を持っていますので、プロモーション次第では歌でもブレイクする可能性はありそうですね。

ただ忘れてはいけないのは、ドラマのスケジュールがライブを圧迫しないようにすること。 後藤真希大河ドラマ進出によって、彼女のライブ数が激減してしまい、結果ファンは嬉しさより憤りを感じていたかもしれません...