ハロプロのプロモーション手法について(その2)

どうも
MWAVEさんとは、以前ここでは絡んだことがあるかもしれません(苦笑)。
まあここ一年ほどはハロプロオンリーで頑張っていますが、一応それぞれの立場はわかっているつもりなので、今後ともよろしくお願いしますね。同じ新潟県出身者として(笑)。

さてさて。
まず「歌手活動の価値」についてですが、基本的には、ほぼ同意です。というか的確に現状を把握されていますね。恐れ入ります。
以下は補足的に色々と(笑)。

ハロプロは、歌を歌うアイドルとしての要素が最も重要です。ただ、僕は、アイドル歌手という手法は、女優と比較して、現在ではかなり成功が難しいと考えているんです。ハロプロがCDの売り上げでは他のアイドルを圧倒していますが、それはすなわち、他のアイドルの歌手活動が絶望的な状態であるということではないでしょうか。

MWAVEさんが「アイドル歌手」と「女優」いう言葉で区別しているとおりハロプロの「本業」は「歌手」です。また下の引用に挙げられている方々もそうですね。最近の傾向はミュージックスクールに通い、歌手への夢をつかみ取ってデビューするパターンが多いです。ハロプロはオーディション主体ですからその傾向とは相反しています。

また「本業」は「最終到達点」でもあります。

SPEEDや初期モー娘。の影響を受けたであろう女性アイドルは、歌手として実績を残すことがほとんど出来ず、わずかに残った人は女優やグラビアに転向して、それなりに成功していますしグラビアに転向して、それなりに成功していますし(例:元Folder5満島ひかり、dreamの長谷部優BOYSTYLE村川絵梨 etc)。

いわゆる「U-15」や「グラビアアイドル」や「新人タレント」という立場であればこれからどう育っていくか楽しみ...という楽観的な見方も出来るでしょうが、彼女達は「最終到達点」である歌手での実績が残せないのですから、その後待っているものは非常にシビアなんですよね。ここが「アイドルと呼ばれるタレント」と「アイドルと呼ばれる歌手」の大きな違い。
また「最終到達点」であるが故、実績を残したSPEEDですら活動を停止した後に(お茶の間レベルで)「成功」したのは上原多香子だけと言えなくもない。
幸い(上原を含め)彼女達に共通しているのは、グループの中での中心的な役割ではなかったということです(長谷部優に関しては異論があるかもしれませんが、これは3人組の時代では松室麻衣のイメージで作られていたユニットだった...という意味で)。だからフレッシュな存在でいられるのでしょう。
逆に中心的存在が苦戦しますね。ソロで再デビューしても全盛期を超えられないでしょうから。
またこれは、鈴木亜美浜崎あゆみ持田香織といったソロアーティストにも言えることです。彼女達は成功したからいいものの、成功しなかったら今はこの業界にいたかどうかは疑問です。

よって...

ハロプロのファン層は、他のアイドルを圧倒しているのは間違いありません。ですから、そのアドバンテージがあるうちに、他のフィールドに乗り出して欲しいんです。そして、歌手として成功した人しか他のフィールドに乗り出せないのではなく、むしろ、歌手としての成功の可能性が薄い人ほど、転向させる必要があるはずです。

「歌手としての成功の可能性が薄い人」については同感です。転身は前述の通りスムーズに行く筈です。いや「歌手として成功」していてもそのユニットのイメージに引きずられない個性を持っている人ならば成功するでしょう。バラエティ番組で重宝がられている矢口真里保田圭はその典型的なパターンです。また「その他」にも絡んできますが、失うものが何も無いのが強みです。

ただ、そうでない場合というか、人気があるうちにどんどんいろんな事やらせようといったパターンは、結構失敗する可能性が強いですねえ。うーん、そうだなあ...モーニング娘。の人気絶頂期の歌手以外の仕事について今再評価されるべきものって何かありましたっけ?
ハロプロファン心理としては「あの時期にもっとライブの質を上げていれば...」と思っているファンの方が多いかも。

私的にはハロプロの核は「歌手」であって欲しいと思っています。ただその核になる屋台骨を支えるアーティスト群さえしっかりしていれば、違う方向から攻めるTVタレント的な性格の強いアーティストがいてもいいと思っています。
いや現に今いまよすね。松浦亜弥が(笑)。
彼女の場合は知名度や話題性が意外にCDセールスに結びつかないといった傾向が、まさしく前回書いたバラエティタレントそのものですからね。ただバラエティ班の現状は彼女と矢口真里保田圭ダブルユーだけですから、もうちょっとこの部分を分厚くすることも必要かなあと感じます。

カントリー娘。に関してはスポーティなコンセプトを兼ね備えていますから、その方面に手を広げていって欲しいですね。ただその為には知名度を上げなければいけませんから、グラビア展開も必要でしょうね。

女優はキッズ・エッグの中から育成していった方が良いですね。「歌手から売り出す」「俳優から売り出す」を適性により分け、より幅広いファンを獲得していく手法はジャニーズでは広く行われています。一方、ハロプロではキッズで仕事上そうはなっておりますが、それより上のカテゴリでは行われていません。
前回書いた「(CM→)女優→歌手」という手法でブレイクしたメンバーが一定のポジションを確立出来れば、同性ファン獲得にもかなり有効なんでしょうけどねえ。今この部分が一番弱いですね。