おたくの起源

下で中島紳介さんとか「PUFF」(漫画評論誌とは別物)って書いたけど、誰も知らないよね?...とネットサーフィン(笑)してみたら、こんな本が出ているらしい。

「おたくの起源」(ASIN:4757142099)

今年の2月に出たらしいのですが、学会の方はお読みになっていますかね?

ちなみに作者のブログ

こちらに書評(?)がありますが、登場人物が懐かしい。

私は地方在住でしたが、とてもませた小学生だったので、「PUFF」などの特撮系同人誌は何冊か入手してました。
でももし、その時代に東京在住の大学生だったら、私の名前もそこにあったかもしれません。

ちなみにPUFFには金春智子さんも参加されていた気がします。
ある有名女性声優さんも子役タレント時代に、ある作品専門の同人誌に参加されていました。

その頃の同人誌って、データ集や評論・考察やシナリオ掲載、関係者インタビューなどが主流でした。
特定の作品に特化した同人誌や特集号などは、さらに全話のあらすじを掲載していたので、当時ビデオを持っていなかった私としては貴重な資料でした。その基礎資料が蓄積していたからファンコレみたいなものも出来たんでしょうね。単なる遊びの延長ではなく、必要性があるから作る...という熱意が感じられました。

ただ、同人誌はその後、当時の呼称でいうところの「アニパロ」系に席巻されちゃいました。同人誌即売会の普及によりライトファンの同人誌活動が増え、そこに漫画家志望たちが食いついたこともありますし、バイタリティーのあった評論家たちが商業誌に行っちゃったり、プロのクリエイターになったことも要因ではあります。

それと一人の力で築き上げたわけではないってのも特徴です。
さらに文体が読みやすかった。
今の評論はその意味ではバラバラで非効率かもしれないですね。それと文体が難しくて、読み手を拒否している。
それよりも匿名でも集団で作れば素晴らしい世界が出来る。掲示板+動画共有サイト文化の方がよっぽど今の時代には合っている。

そんな感じかな。
あ、まだ読んでませんよ(笑)。
この後、本屋に行った時にチェックしてみます。