カレン/「カレンの演歌がいっぱい」

ディスコグラフィで視聴可能とのことで、どうやら私がリクエストしたらしい「東京娘」を聴いてみました。

ああ、まさしくこの曲ですよ(笑)。
こんな怪作を選んでいただいてプロデューサーさんの勇気に感謝いたします(苦笑)。

この曲は、いわゆるドドンパです。
昭和が色濃い時代の曲ですので、ちょっとエロいのがアレですけどね。今聴いたらこれはJK・JCソングですな(苦笑)。
でも基本は楽しい曲です。
一般的な演歌だとどうしても暗めか、あるいは大人っぽい曲になりがちですからリクエストしてみました。
(エロめの曲は西川峰子でOKだということは判っていたので。)

氷川きよしさんも数年前にドドンパをリリースし、コンサートのラインアップに入れていますが(→YouTube)、実に楽しい感じ。
最近の娘。で例えると「グルグルJUMP」のポジションにある曲なんだろうなあ...ってのは容易に想像つきますよね。
ああ、この人は、演歌歌手というより、ご年配の方々に夢を売る商売をしている人なんだな...ってね。そう思える今日この頃。

で、カレンちゃんの歌い方は、他の曲に比べるとややライトな歌い方なんですが、それでも演歌のセオリーに沿った歌い方をしている。
ただ、私的にはもっともっとライトに歌っても良かったかなと。多分に「天城越え」的な唱法がカレンちゃんのスタンダードになっちゃっているので、カレンちゃん自身、昭和の歌謡ポップス的な歌い方は馴染みが薄いのかもしれない。

それは、「人生いろいろ」や、つんく♂さん作の「未練坂」でも感じる部分。
アップフロントは五木さんも、堀内さんも、前田三姉妹の長女ことゆきどんも、そして中澤姉さんも、ド演歌というより歌謡ポップスシフトなシンガー。一方、カレンはスタンダードな部分がド演歌タイプ。大昔で言えば都はるみさんとかに近い。これがこのアルバムでハッキリした印象はある。

もし、ド演歌オンリーでいくならこれでも良いのですが、氷川きよしさんのような展開を考えているのなら、そのあたりは調教が必要だと感じました。
まだまだ若いので、色んなタイプの歌謡曲を歌わせて、それを自分の耳で聴いて...を繰り返すことかな。