「アイドル」の持つ意味
エレンさん。
遅くなりましたが、ラジオお疲れ様でした。長丁場だったので、途中で寝ちゃいました。サラリーマンには厳しい内容でした。アイマス部分のダイジェストを聴けば十分だったかな。
なので軽く思いついた点だけ書いておきます。
「アイドルとは存在しない神」
「アイドルマスターがアイドルだ」
花の中三トリオがリアルだった私のスタンスは、海外で広く使われる「アイドル=ポップスター」に近いものなのですが、スター独特の「遠い存在」を突き詰めると「神」(あるいは「天使」)になりますね。それとは別に「アイドルはトイレ行かない」ってのも下品な表現ですが神格化のひとつかなと。
ちなみに、アイドルマスターのスタッフさんはハロプロ(の主にダンス)を参考にして作品を作っているはずです(参考)。
その一部を引用。
小野田「僕は往年じゃないんですけど、ちょうどアーケード版が出る頃にはハロプロDD(※6)だったんで、まあそんなエキスがアイマスの中に入っているんじゃないかって(笑)」
※6…ハロプロDD
「誰でも大好き」の略。ここでは、ハロー!プロジェクトのメンバーみんなが好きという意味。
もしかしたら、つんく♂さんに打診していたのかもしれないです。というのも彼のインタビューにそれをにおわす発言がありますので(参考)。
あの、いろんなゲーム会社さんから、
「いっしょにゲームつくりませんか?」っていう
オファーはたくさんくるんですよ。
で、いちばんよくあるパターンは、
「バーチャルな世界で、
プレイヤーがプロデューサーになって
女の子のアイドルたちを育てていきます」
みたいな企画で、それはまぁ、
モーニング娘。のヒットなんかがあるから、
わからないわけじゃないんですけど、
なんとなく、乗り気じゃなくて、
いくつも断ってたんですよ。
今となって考えると、断ったのはポリシー的に正しいかなと思うんです。
ってのは、ゲームメーカー的には、システムやストーリー展開を重要視すると思うのですが、そこに出てくるキャラクターたちが、やがて一人歩きすることにきちんと責任が持てるのかは、私は疑問だからです。
それと、それぞれのアイドル像は違うんだから、他人に頼らず、それに従った方がいい。そしてその中で生き残ったものが、支持されたもの。シンプルな発想ですけどね。
ただ、結果的に上手く行ったようです。
何故上手くいったのかは、それ相応の評論家に意見を委ねたいとは思います。
ついでに、アイマスで秋月律子を演じる若林直美さんが、ウチの能登有沙と共演した際の感想も載せときます。
これが・・・本物のアイドルかぁ
能登さん凄くかわいいかったです。
本物のアイドルさんは凄い・・・彼女の笑顔には癒されました。
そして元気ももらえます。ステージ上で踊りながら歌う姿とか、本当に尊敬します。
共演出来てよかった♪ありがとうございます☆
君もアイドルだよ。
エレンさんのコラムに戻ります(笑)。
キャラクター
はい。そのとおりです。
それに加え私は、最近「『様式美』としてのアイドル歌手」と「キャラソンもアイドルソングも根っ子は一緒」ってのを考えてます。
「様式美」だと普通ビジュアル系ロックですよね。それと同じアプローチでアーティストを作るってのもアリかなと思うんです。もしかしたら嗣永桃子でそれをやろうとしているかもしれない。そうなるとあの子は35歳くらいまで「永遠の17歳」で押し通すかなと。もう既に年齢不詳臭プンプンですしね。でも私的にはそうなった方が彼女を愛せそう。
それと、「キャラソンもアイドルソングも根っ子は一緒」について、松浦亜弥の一連のヒットソングは、あれは松浦亜弥をモチーフにしたキャラソンなんじゃないか?的な発想です。
ああ、もう8割ほど書いちゃったな(笑)。
教師的視点
ファンレターってのは「○○○ちゃんのぱんつの中身はどんなんかなあ...はぁはぁ」みたいな文章を送る場じゃなくて*1、「あの時のアレさあ、こうした方がいいと思うよ」みたいなことを書く場ですよね*2。で、リターンがあると楽しい。これは現場で「最前でレスもらったよ!わーい!」の何倍も嬉しいかもしれない。そういうことです。
私はそれを「ファンレター調教」と呼んでます。
ちなみにココは「ブログ調教」。苦笑。
ハイコンテクストを越える
というか、二次創作に寛容な事務所でよかったですね。また、吉本・角川といったネット流出に寛容な事務所と一緒に仕事出来ているのも大きいです。
実写よりアニメのほうが情報量が少ないからメディアで伝播しやすい。
伝えたいテーマがシンプルだからかな。逆に外伝だらけのアニメは伝播しにくいような気もします...
ガンダムの監督さんだったですかね。能登有沙に「ファーストガンダム見なさい」って言ったのは。物凄く贅沢なアドバイスなんですけど、当初のテーマをまず知っておくことは大切かもしれませんね。
そういう前提とは、ぼくのなかでアニメのほうが実写よりも雄弁であるという思いがあったからです。しかしぼくはいまや、アニメおたくではなく、ハロプロという形なきものを護る、そういうファンのひとりとなっている。
今の若い衆は、こういったサブカルチャーを空気のように吸っているので、変な線引きは不要かもしれないですね。両方好きな人は想像より遥に多いと思います。
アニメやアイドルをはなからバカにしてる一般人は放っておくとして、ではなぜ多くのアニメファンはアイドルに排他的なのだろうか?
ただ、その一方で、現場にはまだまだ古いタイプでの至上主義者はいます。なので、互いの現場でそれを超える話題はなかなか切り出し難いのが現状です。ジャンルの優劣なんて主観過ぎてどうでもいい話なんですが(苦笑)。
アメリカでは、彼女らも日本のアニメも同等のものとして受け入れられている。けど、日本国内ではどうもそうなっていないと感じてしまう。
日本でも洋楽が盛んに聴かれていたころは、米国のそれと同じような印象でした。特に第二次ブリティッシュ・インベンションの頃の洋楽は、かなりキャラクター志向が強かったです。ロック雑誌に二次創作物が載っていたりもしました。