しゅごキャラエッグ！、小倉唯／ミュージカル「しゅごキャラ！」(その2)

「詳細はまた後ほど。」と書いておきながら、何も書かないのはお家芸だと思われるのは嫌なので*1、終わったことだし、書いちゃいます。

まず、珍しくパンフレットを買いました。っていうのは、声優さんの配役も知りたかったので。
それと同時に気になったのは、脚本・演出の欄ですが、金房実加さんで変更なし。但し、演出補の方がいらっしゃいました。歌やダンスとかですかね。

内容はDVDを見てからのお楽しみとして、印象や感想を中心に書きます。

子供向け作品で、かつミュージカルですから、非常にタイトな作品になっています。タイトと表現した理由は、歌やBGMを入れるタイミングに加え、声優さんの声は予め録音されたものでしょうから、間違えてもやり直すスキがなさそうな印象。
その緊張感に加えて、真剣勝負的な雰囲気も強い。ハロメンが絡んだ今までのミュージカルは、ハロプロ座長公演的な印象が強く、あるいは他の劇団に参加してもお客様(悪く言えばスポンサー)的な印象が強かったので、ある種の甘えが許されていたのですが、今回は表向きは対等な関係ですから、その意味での真剣勝負さが伝わってきています。演出家の方もほぼ平等(役相当)に扱っているような印象でした。

その中でも、福田花音の演技力は(贔屓目抜きに)ずば抜けてました。彼女はそれほど多くは登場しませんが、脇を固めるという意味で良い配役だったと思います。なんか大御所子役みたいな雰囲気でしたよ(笑)。

前田憂佳は、それとは違う、いわゆる二枚目役者なんですよね。全役者の中ではスキル的に4番目か5番目かなとは思いますが、逆に上手すぎると、主人公のイメージと会わなくなりそうなので、丁度いい湯加減だったと思います。

他のメンバー(和田彩花・佐保明梨・小倉唯)は端役でしたが、ダンスが必要な部分では選抜され、他の役者さんとそのあたりで違いは明確でした。さらに、ラストのシーンでは、目立つところに配置されていたりと、平等とはいえどもさすがは大手事務所だなあ．．．ってのは感じなくもなかったです。でも、綺麗なんですよね。華がある。和田ちゃんなんかは、ここは笑う所じゃないだろってシーンでもへらへらしているんですが、ビジュアルは圧倒的。他社のヲタさんが彼女をみてどう思ったのか聞いてみたかったところですが、そっち方面の知り合いはいませんでしたので、残念です。和田ちゃん周辺には物凄い隠し球がありそうなので、そのあたりも今後楽しみではありますね(苦笑)。

ついでに他事務所の子も。
我が軍ヲタの注目を集めていたのが、立花演劇研究所所属の柳下花恋ちゃん。歌唱力もあるのですが、ツンデレさ加減がたまらんちん。カツラをかぶると、「ゼロの使い魔」のルイズの小学生時代みたいな雰囲気になる。演技もめっちゃ上手いですよ。

もうひとり、田村芽実ちゃんは所属事務所はちょっとわかりませんが、ジュニアミュージカル系のファンサイトで特集が組まれるほど、旬な子だけあって、今回の出演者の中では1〜2番目の上手さでした。

以上ですが、この作品に限らず、今後もエッグメンはもっと外に出て実践(実戦？)を積み重ねていって欲しいなと感じました。つんく♂脳だと、どうしても内輪で固まりがちなんですが、それじゃやっぱりダメです。福田・前田はそれをやったからこのポジションの役を演じることが出来た訳ですから。ただ、S/mileage化すると内に篭っちゃうのは確実でしょうから、物凄く勿体無いです。だって(あれだけ実力のある)橋本もロビンも塩漬け状態ですからねえ．．．ともかく、福田・前田に続く次の世代がまだ育っていないのが問題ではある。

それと、もうひとつ。エッグにはピュアな子(キャンパスに何も描いていない子)を入れることは全然OKなのですが、こういう実力のある子たちにも門戸を開いて欲しいなとも感じました。今活躍している子は手放さないとは思いますが、そんな子でも15〜16歳を迎えると状況が一変しちゃいますのでね。
過去あり組を増やすにしても、UFAはどうせテレビ役者を作る気はないでしょうから、スタダや研音とは違った色を出していけるはずです。

*1:本当は嫌じゃないけど。苦笑