NHKでA-POPライブ番組(その2)

続き

アイドル歌手好きの人で、アイドルチックな楽曲を聴くと寒気がする...なんて人はそうはいないはずです。

一方、アニメファンはアニメが好きで集まっている人たちですから、音楽についての趣向性(あるいは興味の度合い)は、相当な幅(差)があります。逆の見方をすれば、ウケる音楽は一般向けとアニメファン向けでそれほど変わらないことになる。

だから、近年のアニソンはJ-POPっぽくなってきているのですが...

...あれ?...確か、アニメとかアキバ系って『萌え〜』とかあったよね?
いずこへ?

それが今回の特集で、多分にごっそり抜けてしまうはずです。

それらの多くは、いわゆる『キャラソン』と呼ばれるものに属します。「キャラクターソング」の略称ですね。

『キャラソン』の元祖は多分に、ウルトラシリーズの「なんちゃら警備隊のうた」みたいな『挿入歌』が原点だと思われます。主にEPやソノシート用に作られた楽曲群です。
それが、「ドラえもんヒット曲集」みたいなアルバムが作られ始め、さらに漫画の「イメージアルバム」が出来、声優さんがそのキャラに合わせた曲を歌うようになってから、ジャンル的に徐々に発展するようになってきます。そう、『キャラソン』はアニメだけではなく、特撮・漫画・ゲームなど幅広く存在します。「ホタテのロックンロール」なんてのもそうですね。
原則的に中の人が歌っています。その多くは声優ですから、そこで「声優も歌が上手くないと...」みたいな話が出てくるわけです。まあ馬鹿みたいに踊りが上手い必要は無いですけどね。ただ、5年後はどうなるかわからない...かもしれない。

一方、『アニソン』は『キャラソン』を含む場合もありますが、今は主に主題歌を指すことが多いです。『キャラソン』がゲームなのかアニメなのか判断がつきにくいからです(相当な知識力が必要)。

今回の出演者のうち、水樹奈々さんは『キャラソン』からスタートはしているのですが、今はどちらかというと『アニソン』シフトではある。
その水樹さんも含め、みなさん根っ子は歌手志望で。結果的にアニメ方面で花開いたと考えてもいい。さらに踏み台...っていったら語弊があるかもしれませんが、レコード会社や芸能系事務所が積極的に仕掛けるようになったことが、今回の特集を後押ししてると思うんです。なので、今回の特集は『アニソン』シフトなのかもしれませんね。

一方、(今回出演しない)田村ゆかりさんは、どちらかというと『キャラソン』シフトのアーティストです。
堀江由衣さんは、どっちなんだろう?...私は『キャラソン』寄りだと思ってますけど。

そういったアーティストがごっそり抜けちゃってます。
ただ、今回の主旨は多分に「『アニソン』を馬鹿にしないでね。実際はJ-POPと一緒なのよん」なので、オタク臭を抜きたいのだろうなってのは強く感じるところです。でも、これでFIXしちゃうのはあまり好きじゃないですね。ちなみに、私は『キャラソン』寄りの人間です。

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抜けてるといえば...代表的なゲーム系シンガーも抜けちゃってますね。
これも仕方ないのかな。

あとは、初音ミク関係も。

そういうのも含めて、さらに(AKBを除く)アキバ系インディーズも含めて、A-POPなんでしょうね。

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閑話休題
『キャラソン』はアイドルポップスと構造がとても似ています。というかほぼ一緒です。イベントにでもなれば、PPPHも当然あります。
そのあたりの話も時期をみてやっていければなと...ってのは私自身アニメ系から離れちゃっているので、全てを押えている訳じゃありませんので。もし、お勧めがあれば教えていただきたいところです。

それと、強引にハロに結びつけちゃいますが、ハロもユニット唱の時はアニソンチックで、ソロの時はキャラソンチックかなと。高橋愛だとキャラが薄いので、どちらもアニソンチックではありますが...

そういうのを知っておくと、音楽マニア的にもっと楽しめるはずです。