「アイドルが好き」って趣味なの?

※これは学会向けのコラムで、栞菜ちゃんの件とは関係ありません。

ホンダ。さん

私が以前アニメタイアップの話をしたので、そのアンサーだと思うのですが、その展開だと袋小路入っちゃうかも。

「アニメ大好き」って趣味だと思うんです。映画鑑賞とかスポーツ鑑賞と一緒で。

で、「アイドル大好き」ってそもそも趣味なの?

「アイドルは擬似恋愛」としたら「恋愛」は趣味なの?

「恋愛が趣味ですw」って人は石田純一さんくらいじゃないの?

そこですよね。

U-15アイドルマニアの域に達している人は『趣味』と感じているかもしれませんが、どちらかといえばバードウォッチング的な感覚でそれを見ているような印象です。だから『アイドルウォッチャー』なんでしょうね。
ただ、そういう人はあまりハロプロにはやってこない印象です。

今のハロを他の源流は、ASAYAN経由できた音楽ファンが当初の中心層でしたが、お茶の間レベルに達すると過去のアイドル歌手ファンも加わりました*1。ただ、大抵の人はJリーグプロ野球ファンでもあったり、他の趣味を持っていると思います。

私的には「アイドル好き」ってのは、他に例えるものがないので、便宜的に『趣味』と名乗っているものの、その実態は、実生活と趣味の中間くらいに位置するものだと思ってます。あるいは別次元か。

なので、「アニメファンがアイドル好きになるか?」みたいな論調は、趣味の鞍替えを意図していると思いますが、私的にはそれぞれ別腹かな...と思ってます。メインディッシュとデザートの関係というか。

私は1980年代のアイドル黄金時代に青春ど真ん中(笑)でしたが、自身がマルチおたくだったこともあり、周りの知人のほとんどはアニメファンでした。ただ殆どの人は、お気に入りのアイドル歌手がいました*2。アニメファンが好きになりやすい女の子の傾向は確かにあります。当時だと太田貴子さんとか、斉藤由貴さんとか南野陽子さんとか、作品という接点を通じて好きになるパターンは多かったのですが、工藤静香好きな人もいました。理由を聞いたところ「中島みゆきが曲を提供しているからそれがきっかけ」とも。なるほど音楽ファン的なアプローチですね*3。でも、それとはあまり関係のない菊池桃子ファンも多くて、実際はその子との性格的なフィット感というか、そんな感じかな。

今の時代、流行歌といえども、それぞれのジャンル好きの人が好き勝手に聴いているだけですから、なかなか他の畑に流れていかない傾向があります。だってアニソンとか聴かないでしょ?
ただ、今の若い衆は、生まれた時からガンダムとかある訳ですし、アニメだからという壁はそれほど存在しないと思います。好きになった作品がたまたまアニメだったという流れはあるわけです。アニメで例えるとキモく感じるかもしれませんが、ドラマのタイアップだと違和感ないですよね。

それと。
そちらのコメントの人にアプローチする手段がないので、面倒だからこっちで引用しますが、馬鹿にしない方がいいですよね。二次元ヲタは一生二次元を好きになってろって言ってるようなもの。私はその意見には違和感がある。

そのうちに3次元の子がかわいく見えたりしてアイドルヲタになるアニヲタも実際います。ただ彼らはキャラ=そのコ、と思い込んでいることが多いのでちょっとでもキャラと違うとまた二次元の世界に戻っていきます。

それは、生粋のアイドルファンの方でも、何らかのスキャンダルが発生したら即終了なんて人はいますよね。だから、二次元・三次元の違いにはならない。二次元でも自分の想い描いていたものと違うと作者をバッシングしちゃうなんてことはあるわけですし。それも一種のスキャンダルと言える訳です。
これも、お互い参考になりますよね。どうしたらファンに嫌われるか?っていう意味で。

アニメ系ショップでのイベント開催にしてもアニヲタが来やすい環境を作っているだけでアイドルヲタ側がアニヲタに譲歩してやってるわけです。

これはむしろ逆で、TNXスキルアップの機会だと思ってます。
TNXオンリーのプロジェクトだったら、専門店でのイベントは一生なかったんじゃないかな。だってルートなんてなかったわけですから。もしかして「譲歩してやってる」空気をTNXサイドが出しているとしたら、最悪ですね。

*1:そこでヲタ芸など独自文化が花開く感じです。

*2:「アイドルは嫌い」という人もいましたが、ほかに夢中になるシンガーソングライターさんがいたりして、私から見るとそれも一種のアイドルじゃないかなと。

*3:このアプローチは、今だとPerfumeが代表格ですね。