℃-ute/「あたるも八卦!?」@ル テアトル銀座(その2)

オーガさん

眞賀里さん良かったわー

ええ。俺の眞賀里たんの描写は良かったです。
彼女は「大人の麦茶」の役者さんなのですが、そのハキハキしたキャラクターからか、オトムギでは意地悪役で半人格な扱いが多くて、眞賀里ヲタ(笑)的には消化不良でしたが、もともと役者としてはすばらしいです。

それと比べると℃-uteは随分と下手に感じました。いや、というか、雑に感じましたね。いや、そう見えるだけかもしれないけど、そう見えないようにするのが演出テクニックなんだろうなあ、と、ふと思ったり。

これがモーニング娘。のときに感じなかったのは、モーニング娘。が比較的上手いのかもしれないけれど、それより、人数を絞って全人格なキャラクターを練りに練ったことが大きいかなと。「おじぎでシェイプアップ!」は飽きさせなかったです。
携帯小説家」と「おじぎでシェイプアップ!」は同じ演出家さんです。

んで、「携帯小説家」と「当たるも八卦!?」は違う演出家さんなんですよね。
ゲキハロって、何か「全員均等に出してくれ」指令でもあるんですかね?
あるいは「みんな良い子でお願いします」みたいな。
これだと演出家さんがいくら変わっても、作品の質はあんまし変わらないかもしれない。
(楠本さんみたいに、その世界で百戦錬磨みたいな人を除いて。)
こう考えると、(前回書いた)子供の描写が上手い下手の問題ではないかもしれないな。

あからさまに悪い性格だとアレだけど、みんな一律に得な役回りじゃあ駄目だと思うよ。
まいまいは最初は損な役回りかなと思ってたら、尻すぼみで消えちゃった感じですし。

それと、歌だと鈴木・矢島ツートップなんだけど、それを演劇に持ち込むのってどうなのかな?ってのもある。
その考えから変えないと駄目かも。
ビートルズって、映画ではリンゴ・スターが主役ですしね。

ちょっと配役を変えてみるとこうなる。

梅田はレンジが広い、というかコンサートの寸劇では「℃-uteの外の人」キャラがキレまくっているので、思い切って占い師役なんてどうだろう?
眞賀里さんの役は矢島ならどうなっただろう?

あとは4人を操作すればよい。
℃-uteで「アテ書き」しやすいのは鈴木と岡井かな。鈴木・岡井はあのままのキャラでいける。要は話をおかしな方向に持っていける役回り。しっかり者の萩原はそれを止めようとする役回り。中島はボーっとしている不思議ちゃんだけど、実は梅田とやり取りしていて、最後に助けてくれると。基本以前とは変えていないけど、子役は4人しかいないので、随分とスッキリする。

こう考えてみると、オトムギの時って立場の違う2組が動いていた。鈴木&有原と他5名。有原は特にこの作品があったお陰で、少なくともファンの持っていた溝を埋めることが出来たと思う。作品の質以上に、そういうことが心に刻まれていくんだよね。