なぜヲタはヲタTを着るのか

2.今までのアイドル現場について、ファンの格好はどうだったのか(どのような変遷をたどってきたのか)。

これはいぬいぬさんにお願いしたいところ。すでに関連エントリがあれば紹介してほしいものです。

歴史については、私は親衛隊系のファンじゃなかったのでなんとも申し上げられませんが、その昔、ある方(ハロプロファンではない)から「Jリーグの応援って昔の親衛隊っぽいね」って言われた記憶がある。例えば、サポーターの隊長さんみたいな人はコールリーダーっていうんですよね。確かに、親衛隊もそう呼んでいたと思います。
それと、海外の試合を見ていると、応援歌は要所要所に集約させている印象がありますが、日本の場合はのべつ幕無しやっている印象がある。これもかなり親衛隊っぽい。

ただ、ハロプロには親衛隊はいません。過去には親衛隊っぽいチームが出来ては消え、出来ては消えと、そういう文化は馴染まないのはハッキリはしています。Jリーグにもレプリカユニフォームを着ている人はいっぱいいるけど、それはゴール裏の応援団ばかりではない。私的にはそれに近いかなとは思っています。>ヲタT
(ちなみに、ヲタT以前は、サッカーや野球のにメンバー名を刺繍する人が、法被や特攻服よりも多かったです。)

それと、現場に行くと「なぜヲタはヲタTを着るのか」と同じくらい「なぜライブが終わった後に『℃-ute最高!』とか叫びあうんだろう?」といった面白さはありますよね。あれは「ヲタT」着る着ない関係なく結構な人がやってる。あれも似たようなものかな。

古いアイドル歌手しか知らない人は、「アイドル=仮想恋人」といった概念しかないかもしれないけど、今の現場は、もっとスポーツライクな感じで楽しんでいると思います。ファンというよりサポーターに近いかもしれないですね。

オフィシャルの「ヲタT」って確か(合同ライブの)「ハロ☆プロパーティ」あたりからだった気もします(違ってたらごめん)。この前にベリとWの合同ツアーがあり、Wヲタ(俺含む)の割と多くの方が当時(オフィシャルショップで)発売されていた「納涼Tシャツ」を着ていたこともあって、その延長もあったのかもしれない。確かに、当初は「これを着たらちょっとはレスあるかもねw」という雰囲気はありましたよ。でも、どちらかというと「俺達はWのサポーターw」的な意識はこの頃から多少なりともあったと思います。

(2009.05.26追記:それ以前にスポーツフェスティバル(通称:スポフェス)のメンバー別応援Tシャツがありましたね。すいません。失念してました。ここからも「応援」シフトだったのかな。)

その他、細かい話。

ここで思い出すのは、過去に「最強」と言われるヲタ(要はアイドルと個人的に知り合いになっちゃうようなヲタ)を何人か見たことがあるけれども、彼らはコンサート会場でもオシャレ(というかまあ、普通の格好)だということである。

真の意味での「最強」さんは古参ヲタさんで、そのメンバーのファンが一人から数人しかいなかった時期から熱心に応援してくれていた人を指す...のが理想です。このレベルならリアルに「最初に貰ったファンレター」がそのヲタさんだったりするでしょうから、メンバー本人からしたら大切な人ですね(参考文献)。でも「最強」ってのは自称ですので、古参ヲタさんは、その言葉を嫌います(冗談で言い合ってはいますが)。また、身なりはいたって普通、あるいはオタク系です。

ただ、現実には、いわゆる最前厨(割と人数が多くなると湧いて出てくる連中)が「最強」を名乗っていますね。要は強引に「自分のことを知って欲しい」願望に苛まれている人たちかな。だから手段が強引だったりする。その結果、それを嫌う人たちから、掲示板にプライベート暴露されたりといった末路が待っている。
そういう人は身だしなみに気を使っている人が多いですが、とりわけその中でも、妙におしゃれでイケメン風な人は、実はSTKかもしれませんよ。メンバーの人は気をつけてくださいね。

℃-ute紺ではここ最近、明確にメッセージボード・スケッチブックの使用を禁止している。アイドルとヲタを1対1の関係性にしないためだ。

℃-uteは後発だったこともあり、初期の常連さんたちはごくごく少数派で、ハロコンでも肩身が狭い感じでしたが、それを補う手段がスケッチブックだったわけです。ただ、これを「最強」と呼ばれる人たちが最前でコミュニケーションを取る手段として悪用し始めたので、スケブ禁止は結果的にそれを戒めることにはなっています。
余計な文章が目に入ることでメンバーのパフォーマンスに影響があるかもしれませんし。
ただ℃-ute現場は今でも、スケブ関係なく「座席を交換してください」が結構目に付くような(他のユニットのヲタさんから見たら)特殊な現場ですので、それらをなんとかしないといけませんね。こういうのはスタッフが何とかしないと。

アイドルはある特定のヲタとはっきりとコミュニケーションを取ることは基本的にしない。ただ、皆に笑顔を振り撒くことによって平等に愛を与えるだけだ。

アイドルと言うよりエンタテインメントの基本ですね。
芸人の「客いじり」ってのもありますが、これは初めてのお客さんに、より身近に感じてもらうための手段であって、ステージ上のメンバーは自分達にとって既に身近な存在なんだから、余計な行為は不要だろ...ということです。

1.ジャニーズヲタ(また他のアイドルヲタ)の「見られる」意識との比較

ジャニーズ現場では「うちわ」を開演中も振っている人が多いような印象がありますが、後ろの人はスゲー邪魔じゃないですかねえ。
ちなみに、ハロプロはオフィシャルグッズで販売はしていますが、開演中に振るとスタッフが飛んできます。
ただ、うちわを使わざるを得ない理由は判らなくも無い。男声の方が通りがいいというのもある。まあハロだと、女の子が叫ぶシチュエーションは低いので、目立つことはありますけどね。でもこれが全員レベルだと、いわゆる「キャーキャー」状態になる。

とまあ、そんな感じですが、現実的過ぎたかな?>考え