DDの「縦」と「横」

例の両角氏の発言(→YouTube)

これ聞いた感想ですか...

どのような経緯でアップフロントとSSMの縁が切られたのかは、神のみぞ知るところでしょうが、円満には聞えない。
そして、このご時世、生き残るのも必死というか、AKB絡みの仕事が欲しくてたまらない感じにしか聞えない。

個人的に遺憾なところは、本来は制作者サイドにとってお客様であるはずのファンに対し、小馬鹿にするような発言が目立つこと。クリエイターとして大変恥ずかしく失礼な態度だとも思います。
もし、このような態度が日常的であったのならば、教育上よろしくないので、切られたことは正解かもしれない。私がプロダクション社長なら信頼性を疑います。

つーか、ここ吉本系列ですよね?
吉本の社員ってみんなこうなんですかね?>ここ読んでる吉本関係者の人

んで、なんだか「AKBはハロに比べてファンの年齢層が若い」的なものがメインになっていますが、これ、ネット上(掲示板等)でも最近よく目にします。
もしかしたら、これもそれを意図したものだとしたら、ちょっと虚偽発言っぽいですよね。

というのも、ハロプロはアーティストによって客層が大きく異なります。例えば、中澤裕子のライブ会場とAKBを比較すると年齢層の違いはハッキリしますが、℃-uteなど中高生ユニットの場合は、会場内には同年代のファンがとても多く、女性客も2割程度はいます。CD発売記念イベントでも女性オンリーの回があります。

このような情報は多少なりとも関わっていたら耳にするはずです。それを意図的に「若くない」といった発言にすり返ることによって、意図的な風評被害作りをしていませんか?

どちらにしても、ファンを比較するのは、レベルが低いか、あるいはイメージ戦略しか武器が無いと言っているようなものです。

それと「社員もいい加減、気が付いて欲しい」みたいな発言もありましたが、まあ言われなくても気が付いているはず。AKBにはUFAと親しいプロダクションが数社、参加していますよね?

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さて、在宅さん向けに箇条書きで、AKBに対する私の「印象」をまとめてみます。
とはいえ、現在の私も半ば在宅化してますが...なので現場(ファン)比較は除外にします。

当初のコンセプト

基本はタレント育成プログラムである。
要はタレントの卵を育て、他社(事務所)に売るシステム。

利点*1

合格者は無償でレッスンを受けられる。
事務所は適性を劇場を通じて感じ取る事が出来る。

参加事務所(卒業先)の傾向や思惑

女優系事務所は、スカウト組や、子役劇団・モデル事務所からの移籍組中心で、ここは使わないはず。
音楽系事務所もミュージックスクールを運営していたり、提携していたりしているので、ここと絡む機会は少ないはず。
モデル事務所も自前の登録者を活用するはず。
よってバラエティーの仕事が多い事務所が絡む傾向がある。
事務所もコスト削減を検討しているだろうから、こういったシステムが外部にあると助かると思われ、そこで利害が一致している。
コスト面以外にも、辞める時のトラブルなどで事務所のイメージが傷つくことはないため、事務所的にはリスクが少ないシステムである。

メンバーの傾向

業界全般的には、オーディションやスカウトは低年齢化(青田買い)が進んでいる。
高校以上でタレントを気軽に目指せる環境が少なくなり、グラビアを除くとここしかない。
大量に確保する一方、今後は辞めていく子も今後大量発生する見込み。

秋元氏の仕事の傾向

ライブやCDリリースや番組制作などだが、純粋な企画より、スポンサー集めが彼の一番の手腕が問われる部分。
秋元氏の仕事は大口が多いが、初期の老舗大手企業ではなく、現在はパチンコ産業といった世間的なイメージでは劣る企業や、ネットベンチャーにシフトしている。
儲けているところから甘い汁を吸う姿勢は、おにゃン子やチェキッ娘の頃と変わってはいない。
失敗しても無かったことに出来るのが彼の強み。

事務所所属者の仕事の傾向

事務所所属メンバーは秋元氏の仕事以外に、事務所からの仕事も入る。
ただし、マスコットガールやアシスタント的な仕事が中心(各社の新人タレント相当の仕事)。
各々の仕事の数は少なくても、AKBとして束ねると多く見え、それがAKB全体のイメージアップにつながっている。
事務所によっては独自ユニットを作りプロモーションを行っているところもある。

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話を戻します。

相対的にではなく絶対的な表現として、「AKBに若いファンが多い」というのが仮に本当であっても、お金を落とす人の大半はハロプロもAKBも年齢の高いファンの仕事です。ただ、年齢の高いファンは『秋元アレルギー』が強い。要は「アイドルに手を出した」印象が強烈に残っているからです。なので限界がある。

年齢層の高いファンはDDであっても、ハロプロの若年層ユニットに行く傾向がある。いわゆる「縦のDD」。

ただ、『秋元アレルギー』の無い若い世代のファンは、ハロのほかにも「アイドリング!!!」など、会社やプロジェクトの垣根を超えて応援する傾向がある。いわゆる「横のDD」です。

ちなみに私は最初期のAKBを見た数少ない人間なので、『秋元アレルギー』度は比較的少ない人間ではあるのですが*2、彼のアイドルに対する扱い方を見ていると、結果的にはハッピーエンドにはならない傾向が強い。というのも彼はスポンサーありきなので。それも徐々に青少年には相応しくないスポンサーが付いてきているのが危なっかしい。というのもパチンコ業界が逃げたら、次にどんなスポンサーが付くのか想像が困難。そうなる前に若いファンを捕まえようと躍起になっている...ようにみえる。

ただ、若い衆が「横のDD」志向であれば、どちらかのアンチにはならないはずです。それと、普通、興味なければ、アンチじゃなくて「スルー」ですよね?
「どっちも好き」っていう若いファンは純粋で素晴らしいと思いますが、そういうファンが肩身の狭い思いをするのは、とても残念です。

まあ、そんな感じですかね。

*1:この利点はハロプロエッグも同様です。エッグの場合は新人公演となります。

*2:ちなみに、行かなくなったのは、あっという間に満杯になったから。当時、ハロプロ以外のアイドル歌手ユニットは全滅に近い状況で、ハロプロ以前からアイドル歌手好きだった人が行き場をなくしていたのですが、彼女たちの登場で、それが一気に満たされたからです。とは言え、そういった人の人口は数百人レベルですが、そこに℃-uteのSTKを含め、暇な若い衆がくっついてきた感じです。℃-uteにMIXが突然やってきたのも、彼らが持ち帰ったから。