未成年についての虚構と現実(その3)

続き

はっちまんさん(コメント)

いぬいぬさんって以前は、ここを見ているようぢ…もとい中高生女子あたりに配慮した文章書いていませんでしたっけ?
コラム上とはいえ少々配慮に問題あるんじゃないかと。

ええ、確かにかなりえっちな内容ですよね。

ただ、不快な表現は避けているつもりです。「不快な表現」ってのは個人差がありますけどね。下記例が代表的なものです。

  1. 「公衆便所」や「枕営業」や「社長との関係」といった芸能人に対する悪いイメージを抱かせる噂
  2. 少女の弱い立場を利用した表現
  3. 半ば脅迫的にあるいは窃盗行為を経て公表すること

こんな感じかな。
強いて言えば「本人の名誉を傷つける表現」=「イメージダウンを意図する表現」ってことです。こういうのは「俺ガイドライン」的にはオミットしています。上記はいわゆる「ポルノグラフィティ」ですが、ポルノは元々「スキャンダル」と密接なつながりを持っていて、上記は両者の意味を持つということです。STKは3番目ですね。

また変なコメントが付くのを覚悟で書きますが(笑)、「ヒトラー」を取り上げた行為も、意図的なものの有無は別として、いたずらに「イメージダウン」を連想させる行為という意味では、類似するものかもしれません。これが成人なら責任を一手に引き受けることが出来るでしょうが、児童にはその能力はありませんので。

ちなみに私の書いたものは、メンバーが発しやすい「一緒にお風呂に入ってます」から、純粋な興味や妄想の延長線上で創作されたものです。上記A〜Cに値しない理由として、二人は対等な関係であることや、同性愛的な行動が日本ではさほどというか、他国に比べたら比較的寛容であることもある。
例えば「社長との関係」ってのは、異性同士だと「スキャンダル」性が極めて強い表現となりえますが、同性同士だと「表立って好きとは言えないけど、実は好き」って人は男女限らず存在します。あややがモデル事務所の社長になったら、社員とタレントは全員女性で一緒に風呂に入る儀式がある...みたいなのは、まあ健全的な妄想の範囲かなと。

ただ潔癖症な人もいますので、取り上げない方が賢明という考え方もある。でもその一方で...というか、この文章を書きながら、そういえば昔は秋元文庫ってのがあったなあ...ってのをふと思い出しました。この秋元ってのは某プロデューサーではなく、出版社の名前なんですが、今で言うところのライトノベルの元祖的な存在であり、SFモノもありましたが、体験告白シリーズ的なものもあり、私の中学時代は皆で回し読みしておりました(男女問わず)。俺もガールフレンド(笑)から借りて読んでました。実はそういうノリで書いた文章でもあるのですが、今の中学生にはそういうのってあるんですかね?

それとは直接的には結びつかないかもしれませんが、男性が読むエロ(漫画)雑誌を女性も購読しているってのは、(10年以上前の話ですが)エロ出版社の編集部の方がどこかに書いていました。*1レディースコミックの出版社は男性向けの雑誌も作っており、広告から誘導するらしいのですが、今は通販が発達しているから、より楽に入手できるでしょうね。そこではより強烈なというか上記のような表現が当然のことながら含まれてはいます。
その購読者は成年であることが求められますが、やり方次第では中学生くらいの女の子がいきなりそっちに行っちゃうことも出来ます。

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一般論的な部分は、とりあえずそれくらいにして、問題提起したい部分は実はそこではないんです。

(その2)」については、ベリキューVOCALOIDが発売された場合に予想される事態について、ごく簡単に説明いたしました。ここで問題視されそうなシナリオは、音楽ではなく、えっちな会話を創作してアップしたケースです。

問題になりそうな部分を、ちょっと整理してみます。

1.誰が問題視するのか?
2chの妄想スレッドで盛り上がり、当初は”あぷろだ”に置いていたものが、いつしかYouTubeニコニコ動画に”静止画”や”動画”付きでアップされ、それらを奇異な目で見るスレが(ハロプロ界隈ではない)2chに出現し、それをAmebaJ-CASTみたいなネット系マスコミが興味本位に取り上げ、さらにそれを一般マスコミがバケツリレー的に取り上げるというシナリオが想定されます。その際、一般マスコミは、当初の経緯抜きにコンテンツだけを取り出し、「音源は未成年のものを使用し...」といった表現を付加し、いわゆる児童ポルノまがいのものとみなすはずです。

2.これは児童ポルノなのか?
そのコンテンツだけを聴いたら不気味に感じるでしょうね。「不気味なもの=アンダーグラウンド=ポルノ」という発想は成り立つかなとは思います。
現状の「児童ポルノ」問題は「子供の人権を守ろう」というものと「不快なものを排除しよう」ってのが、混在しています。アグネス・チャンさんあたりはそうでしょうね。

3.彼女達の人権が侵害されているか?
動画配信サイトにアップする際に、タレント名や写真・動画付きでアップすると、新手の「アイコラ」として認識されるでしょうね。ここで肖像権の侵害を訴える可能性は否定できません。
ただ事務所サイドとしては、削除を要請しておしまいかなと思います。誤認逮捕なんてあったら支持層を失うかもしれませんので。

...とまあ、表立っての問題点は以上ですが、もっとマニア心をくすぐる問題もあります。

4.音源のみでも意匠権の侵害になるのか?
「3.」に至らないケース、つまり画像類等の人物像を一切付加しないケースでは、この音源の性格上、表現の自由の範囲内かなと思います。不快かどうかは取捨選択の範囲内かなと。

5.昭和歌謡では性行為を連想させる曲満載だが、それらを歌わせる行為もまずいのか?
これもありますよね。「ミュージックフェア」あたりではもう歌ってますけどね(苦笑)。

6.リリース時点の年齢が18歳未満だからNGなら、その子の実年齢が18歳以上になったらOKなのか?
難しく考えようとすると、異常なほど難しくなっちゃう、典型的な問題ですよね(苦笑)。

...っつーわけで、ごく簡単に書き出しましたが、気になる方や意見のある方は、色々考えてみるといいかな...なんて思ってま〜す(笑)。

ちなみに、私の意見は発売には賛成です。
今回のコラムシリーズは、事が起きた段階でパニックになるより、想定される部分をシミュレーションしておこうっていう企画です。プレパンデミックワクチンみたいなものですな。

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それと。

(その2)」の「ハロヲタはこれだからダメだなw」ですが、ゲームやアニメ業界には「18禁」がありますよね。つまり、そういうのが好きな人には、そういうセリフを発してくれるコンテンツが既にあり、一応それで満足できるってのはあると思います。

ただこちらは創作しない限りは一生無理です。
単にその違いですね。

それと、ハロネタのエロ同人漫画ってあるのかなあ?...あまり聞かないけれど、これは2D化することでダウングレードしちゃうことが原因かもしれませんね。

でもVOCALOIDはダウングレードしない(かもしれない)。その違いです。

*1:この「購読している」って言うのは実数がわからないので何ともいえないんですが...