ルーツオブミュージック系(その20)

下のエントリー書いている最中に思い出しました(笑)。
予告通り、今回はモーニング娘。の「そうだ!We're ALIVE」です。
以下は、初っ端の「努力 未来 A beautiful star〜」と、間奏のロシア民謡ダンスの元ネタだと思われる曲です。

Dave Dee, Dozy, Beaky, Mick & Tich/Bend It
(→YouTube)
イントロと間奏は、別々にとって付けたアイディアではなくて、ちゃんと繋がっていたんですねえ。
誰がこれを思いついたかは不明ですが、つんく♂さんマターじゃなく、編曲担当のダンス☆マンさんマターじゃないかなあ?と私は想像しています。その根拠はメインとなるメロディーラインには殆ど影響を与えていないことから。アレンジはジャムセッション的にアイディアを膨らませていって、イントロもそこに合わせていったんじゃないかなあ...当時はユニットを多数抱えていいなかったので、こういった時間をかけた丁寧な仕事が出来ていたんですね。何事もそれが一番大切ですね。それが出来ない今は、各ユニットにしっかりとしたプロジェクトチームを置いて欲しいと願う今日この頃です。

ちなみに、このグループはGSファンにはお馴染みの「キサナドゥの伝説」の原曲を歌っていることもあり、日本でも割と知られたグループですが、グループ名が長いので日本では「デイブ・ディー・グループ」と呼ばれています。割と知られているならとっくの昔に誰かが指摘しているはずですが、誰もそれをしていないのは、日本の(「J-POP>洋楽」となる1990年以前の本来の)洋楽ファンのほとんどがHR/HMやレゲエやディスコ・ダンスミュージックといった特定ジャンルに偏っていたり、The Beatlesなどの特定のグループのヲタだったりするからです。いわゆる(バブルガム)ポップスファンや全米40ファンってほとんどいないはず。むしろ逆に業界内でそういったファン(というかコレクター)が多く、アイディアとしてよく使われる傾向がありそうです。「渋谷系アーティスト」と呼ばれた方々は特にそうでした。実はつんく♂さんもこの延長線上にいらっしゃるんですが、誰もほとんど指摘していないことが、長持ちする秘訣だったりしてね(苦笑)。