The Beatlesとつんく♂(その2)

イムリーというか、昨日のエントリーと重なる部分があったので、トラバっちゃいます。ごめんね。

オルタさん

 3枚目。これは感想が微妙だ。一曲目がタイトル曲のハードデイズナイトなので、聴き慣れていて、新鮮味は全く無い。もちろん悪い曲ではないのだが、懐メロ感が強すぎる感はあるところではじまってしまうので判断が難しい。

私が中学生のときに感じた初印象と一緒です(苦笑)。
「懐メロ感」というと、有名曲(シングル曲)ですから、純粋に「懐かしい」という感覚もありますが、サウンド的に「GSっぽい」「使い古しの」「過去の遺物」という印象もあるかもしれないですよね。それが3rd「A Hard Day's Night」に感じられて「With The Beatles」には感じられない...ってのの根本はなんでしょう?

その答えは意外とシンプルで、米国進出のきっかけとなった「抱きしめたい」の大ヒットと「Can't Buy Me Love」を頂点としたビルボード1〜5位独占の頃に日本にも上陸し、それが日本でのビートルズの最初のイメージになるからです。
当時は日本のみのシングルカットも乱発されましたが、その中でも「I'm Happy Just To Dance With You」(邦題「すてきなダンス」)は、なんかグループサウンズっぽいですね。GSはエレキサウンドや、歌謡曲(ムード歌謡)からの派生もあるので、一概にビートルズの影響を受けているとも言えませんが、タイガースやテンプターズなど若さを売りにしたバンドは、大概影響を受けています。
それを知らずのうちに耳にしているので、色んな意味で懐メロっぽくなってしまうんです。4th「Beatles For Sale」以降はまた違って新鮮に感ずるかもしれません。

(類似例ではビージーズもそうですね。サタデー・ナイト・フィーバーの時代が強烈過ぎて、それ以前の温和なハーモニーポップスの時代がかすんでしまってます。少なくとも日本では。)

Beatlesのみの話をすると、2ndまではガールグループを中心としたR&Bの世界がメインで、それが4thになるとロカビリーやフォークロックなどアメリカンロックの色彩が一気に強くなるのですが、3rdからロックが顔を出してきます。出来れば同時期にリリースされた(カバー曲中心の)EP「Long Tall Sally」のナンバーも聴いてみていただけると、それがハッキリわかります。EPなので探すのは困難でしょうから、YouTubeの方が楽かもしれませんね。イメージ的に3rdのB面(CDでは8曲目以降)に繋がっていきます。
A面については...

 全体的には、ポップな方向に触れているのかなぁという感じ。良い曲満載だが、甘くなりすぎてる感じもなくもない。売りに来てる方向なんじゃないかと思うけど、時代が分からないので確定して言えないし。いま聴くと、びみょ〜。

映画のサウンドトラックを兼ねており、シングルA面が2曲ありますし、要はシングルっぽい曲の集大成だと思っていただけると分かりやすいかなと。これは「HELP!」のA面も似たイメージです。ここまでのシングル曲は基本的に甘いです。特にC/Wが激甘。でもこの甘さがたまらんちん(笑)。これはフォロワー的なバンドもあわせて聴くともっと強く感ずるようになるかなと。つんく♂さんも「このあたりの時代が一番好き」だったはず。実は私もそうです(苦笑)。

なんか、現代人の方が忙しそうなのに現代の方が曲が長いってどういうこと?とか、ふと思った。

それとっても重要です!

J-POPレベルだと5分超の曲って結構ありそうですね。今流行りの著作権のお話ですが(笑)、1曲の演奏時間が5分を超えると「2曲分」として数えるからなのかもしれません。

一方、ハロプロ(特に℃-ute)の楽曲は短い方ですね。これは意図的にそうしているのかもしれませんし、著作権マジックを気にしなくていいアーティストだからかもしれません。これは他の自作系アーティストでも言える話ですね。

それとサウンドチームっぽい感じになると長くなっちゃうかな。ゲームとかの曲はその傾向が強く、下手したらイントロが1分もあったりします。

一方、つんく♂さんもBeatlesさんも、直ぐ歌(サビ)に入りますよね。そこに類似性を強く感じます。