アイドル歌手と擬似恋愛

ブックマークで指摘している人がいますけど、よりセーフティな恋愛を求めるのなら、アニメやゲームに逃避した方が良いかもしれません。ただ、引き返すことが出来なくなる方もいらっしゃるかもしれませんが。

また、「アイドル=異性のもの」という大前提で書かれていることが気になります。アイドルというとグラビアアイドルを想像する向きもあり、確かにその現場には女性はほとんど見かけませんが、歌手の場合は女性ファンが結構います。その方々は別に同性愛の対象をアイドルに求めている訳ではありません。

しかし今は、その恋愛の部分がどんどんエスカレートしていって、現実との境目は次第に曖昧になってきている。そうして、上に挙げた記事にも書かれていたのだが、もしその恋愛対象であるところのアイドルに「妊娠」などという事実が発覚しようものなら、それこそ死んでしまうくらいの大きなショックを受けるのだ。

昔の方が悲惨だったと思います。今も昔もショックには変わりありませんが、今であれば第一報からまもなく、友人・知人や他のファンの方々の意見や激励にアクセスすることが出来ます。昔はそれが無かったものですから、自分の中で悩みを抱え込んでしまい...というケースも多々あったはずです。
昔は親衛隊というものが情報源やファン統制の役割を担っていましたが、今はありません。その点からも今の方が安全かもしれませんね。

ただ、

そこで新たに生まれたのは、「ファンがアイドルをプロデュースする」という関係である。あるいは、そのアイドルの存続の可否を、ファン一人一人に大きく委ねるような関係だ。ファンたちが、「ファン」と言うよりは「タニマチ」というもう一歩踏み込んだ関係となって、彼女たちの活動を支えていくというモデルだった。

多かれ少なかれ、それはありえます。ただ、どんなジャンルにでもスポンサー的なファンはいらっしゃるでしょうね。

グループアイドルでも、これと似たようなことが行われる。例えば生写真を売り出したら、メンバー同士で、その売り上げ枚数を競わせるのである。そして、そのランキングを発表する。

そこまであからさまな行為はやってません。

その後で「恋愛禁止論」に進むようですが、これに関する反論はたんぽぽ@モーニング娘。学会さんにお任せしたいところです。

ただ、現実としては、一部の制作サイドに勘違いがある。テレ東の社長が「処女性云々」と発言してしまったことや、その後の「ハロモニ@」がテレビ東京が思い描いているモーニング娘。像だとしたら、実につまらない現実ですよね。

恋愛論から離れ、歴史をひもとくと、モーニング娘。の最初期のファンの求めていたものは「メンバーに対する恋愛ゲーム」ではなく「彼女達をメジャーデビューさせてあげたい」や「オリコン1位にさせてあげたい」という気持ちだったはず。それは老若男女的にそうだったかも。
当時のファンがそこから去ってしまったり、新たなファンがつかないのは、純粋にその魅力を引き出せていないからです。
その一方でPerfumeにはそのテイストがふんだんに溢れているのだろうし、娘。やOG達のオープニングアクトで固定層を築き上げた℃-uteに、今はそれを求めたりしているのが現状かもしれません。

あと、こちらファン側のケアですが、商業的な部分を無視してしまえばむしろ逆に「ウチのアイドルには恋愛を自由にさせています」と明文化しておいた方が、アイドルに対して恋愛しかするつもりのない人間を門前払いすることによって、失恋により死ぬほどのショックを受ける人間の発生を未然に防げるということでよいんじゃないかなと思ったりします。

似たような例が過去にあります。「モーニングコーヒー」のイベントを見たつんく♂氏が「アイドルファンのおもちゃにしちゃいけない!」っつーことで、「サマーナイトタウン」で同性・同年代のカラオケ市場を狙ったという流れです。我が家では現在行方不明なので引用出来ませんが、確か「ミュージックマガジン」のインタビューだったかな。