新曲の印象について

Berryz工房にしても、℃-uteにしても、新曲が「あーたらこーたら」という声は最近よく目にする気もしないでもない今日この頃。
(ちなみに、私はまだ℃-uteの新曲は聴いてはいません。)

なんとなく、「LOVEマシーン」の頃を思い出すなあ...
当時は曲的には特になんとも感じてはいませんでしたが、大ヒットして、みんな盲目的に「良い」「良い」と言い出すので、すっかり醒めちゃっていた自分がいました。娘。が好きなのにね。

駅伝大会の大騒動も現場には行かずに、テレビのワイドショーを見ながら「こいつらヒートアップし過ぎ」とか冷めた目で見ていました。好きなのにね。

とまあ、一時的に距離をおいたりもしていた時期もあったりして。
んで、あの頃の私と同じことを感じている、あるいはこれから感じ始めるであろう人がきっといる...なんとなく歴史が繰り返されてはいる気もします。

という訳で(どういう訳なんだよ(笑))、オーガさん

歌は歌手より、演技は俳優より、トークはアナウンサーや芸人より、ファッションはモデルより下。それがアイドルと呼ばれる女のコたち。

洋楽も結構似てますよね。日本で出版されている(いた)ロック志向の洋楽専門誌と、ビルボードチャートをにぎわす一発屋の音楽はかなり乖離していて、前者が後者を下に見ていたのが1980年代までだったかな。
これが、ビルボード誌の路線変更でブラックミュージックがチャートを賑わすようになる時期(1991年前後)と平行して、洋楽ファンシーンの間でリイシューブームが起き、「フリーソウル」とか「ソフトロック」とか「モンドミュージック」がサブカルチャーシーンの中で踊るようになると、バブルガムと揶揄された音楽がもてはやされ、それが渋谷系に結びついて*1、さらに一部のJ-POPにも結びつく、その影響化につんく♂サウンドもあります。とはいっても、同時期に起こった邦楽のリイシューブームの「GS」モノだったり「幻の名盤解放同盟」シリーズだったり、「おしえてアイドル」シリーズだったり、筒美京平さんのリイシューシリーズだったりもしますけどね。いわゆる「昭和歌謡」にも結びつく部分。

そうやって聴くと楽しいですけど、なかなかそういう人はいないのも事実(苦笑)。

収集つかなくなるので強引にまとめると(笑)、

・僕は「いい・悪い」でなくできるだけ「好き・嫌い」で言葉を発していきたい。
・「好き・嫌い」に置き換えられる「いい・悪い」に説得力はない。
・主観で書くなら「これは主観で書いてます」ということを間違いなく伝えるのが親切。

何が良い悪いなんてのは、結果論でしかないですよね。でも「好き嫌い」は主観的なので、どんどん発信すべきかなとは思います。
ただ私は「過去のどの音楽に繋がっているか?」という音楽史的な要素を教えてあげるという役割もありそうなので、それはきちんとやっていきたいかなとは思っています(上に書いたように)。ただ現実的には思っているだけで、時間がないのがアレですけど。

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それとは別に「つんく♂さんそろそろいい加減どう?」的な意見もなきにしもあらず。

「この作家が良いよ」的なのはウチでも、やっていきたいですね...アニメ・ゲーム関連の作家さんで良さそうな人はいそうですけど。昔は売れないアイドルが若手作家の修行の場(笑)でしたが、あちら方面にそれが移ってしまった*2。ただジャンルが固まりすぎているので、そこから抜けられないのはかわいそうな気もするので。
田村ゆかりさんの持つキャラクター性が3D化したのが嗣永桃子だとすると、作家的にもそのあたりが相性良さそう。試しに「Butterfly*kiss」(→YouTube)とか歌わせてみたいけどね。だから「ドガドガ7」なのかなあ?...まあ、先読みし過ぎですけどね。

ただ、安易にバンド入れて単調なロック調...つうーのは勘弁ですけどね。

エルダ系は、もうちょっと等身大の女性像を同性にアピール出来る手段があれば良いんですけどね。昨日の安倍なつみのアコースティックライブを聴きながら、そんなことが何度も頭をよぎりました。だって当時彼女を好きだった人が一緒に成長しているんですよね。C/Wやアルバムに凄く良い曲があるのにねえ...勿体ない。

*1:というか既にそちらの方が先行していたようですが。

*2:J-POPがいわゆる「コンペ」志向になっちゃったのも原因かもしれない。