ハロプロエッグ/「ハロプロエッグ デリバリーステーション!04」(その2)

レスれす。
会場に来ていたヲタ客関連のお話。

id:fujihiroさん(コメント)。

ちょっと文脈無視してコメント引用させてもらいますが,これって段階でなくて文化なんですかね?
ぼくは,NGP系が広まらないのは,ニュースサイトや情報系サイト(さらにいえばアップローダ系サイト)が「まだ出てきてない」「軌道に乗ってない」からだと思ってたのですが.

そうですね。
ただNGP!以外でも、ハロ並にファンサイトが充実している文化ってそうはないですよね。

都内中心に生息する(こちらから)「非ハロ」と呼ばれるアイドル歌手ファンは、全部かき集めても千人レベルだと思うのですが、その多くはイベントマニアというか、土日のイベントをハシゴして楽しむというスタイルかな。理由はひとつひとつのアーティストの現場回数が少ないから。
その事前情報は「いつ何処で何がある」があれば充分で、「好き」「嫌い」より「行ける」「行けない」の方が重要かもしれない。ただ行けなければ行けなくてもいいし、現場では見たことある人がいっぱいいて、騒いで、馴れ合って終了...みたいな感じです。一応ブログブームに乗っかってブログをはじめたものの、特に思い入れのないアーティストの話題はさておき、「○○(ヲタ名)必死だなwww」といった話題だけしか載っていない。これじゃあどう逆立ちしてもブレイクできませんよね。
それを逆手に取ったのが、インディーズアイドル(ブレイクしなくてもいいアイドル)です。

それとはまた別に、(在宅派を中心にとした)U-15ファンもいます。これは(スペクラ繋がりで)キャナァーリ倶楽部のファンの一部を占めているようですが、彼らの中で明らかなロリコンでは無い方々は、「ネクストブレイク」好きだと思います。じゃあ、頑張って応援するかというと、それほどでもなく、雑誌やCMなどのモデルや、子供番組(教育番組)や、ドラマの子役たちをチェックしつつ、「将来この子が来るよねw」って仲間内で楽しむことがメイン。ブレイクさせてあげるのではなく、ブレイクを見定めるということです。そして彼女達が大人になる頃にはもう他の子に移ってしまいます。

これは「文化」とも言えますし、まあ「性質」「ライフスタイル」とも言えます。これだと今のアイドルが消えてもまた次の子が出てくるからいいや...ってことになります。そういう文化の方に傾いちゃうと。短命で終っちゃいます。ポッシの場合は「次の遊べるユニット頂戴w」かもしれませんし、キャナの場合は「キャナはひとつの通過点」かもしれません。

ベリキューハロプロエッグも,ハロプロ系のニュースサイトや情報系サイトに乗っかって一気に集客を増やしやすく,それによって客が客を呼んである段階を超えると一気に客が増える,という構図になっているんだと思います.

そうですね。
類似例があります。

AKB48の前に秋元氏は「チェキッ娘」という番組企画ユニットをやっていましたが、ここではファンサイトを紹介するコーナーがあり、メンバー毎のファンサイトを競わせました。紹介されなかったファンサイトの管理人が、紹介されたファンサイトを荒らすなんて極端な例もありましたが、それぞれのコミュニティーが充実し、僅か1年ほどの活動でしたが、解散コンサートをNKホールという5千人規模のホールで実現できたんです。テレビオンリーだったら、ファンがいるのかすら把握できませんので*1、ここまでには至らなかったと思われますね。

AKB48は現場回数を多くして定着率を上げようと考えたようですが、そこまで目が行き届いていないですね。

キャナァーリ倶楽部の先輩格ユニットBON-BON BLANCOも、ファンのネット活動で徐々にブレイクしていったアーティストの一つです。この場合はアイドルファンが「ブログ」という武器を持ち始めた頃で、それで徐々に盛り上がりましたが、ファンの憩いの場的なサイトが無かったこともあり、ブレイク後の定着化までには至らなかったようです。

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なんでこうなっちゃうかというと、アイドルってタイアップやキャンペーン性が強くなっていているからです。数年スパンで若手女性歌手を育てるというモデルは殆ど頭に無いんですね。
確実に育てる意志があるのはジャニーズとハロプロ、そして宝塚と声優関連ですかね。俳優系は幅がありすぎですし、インチキ研修制度な事務所もあるので、この中にはすんなり入れたくないなあ(笑)。

*1:スタジオにはニートっぽい人達が多数来場されていたようですが...