イベント必死系

これって、一般的なファンではなく、いわゆる『必死系』さんたちの比較ですよね?
ホンダ。さんは、多分に℃-uteでもポッシでも割とコアな人たちと接していたと思うので、ファンシーン全般がそう見えちゃう傾向があると思いますが、両アーティストとも必死系はある一定の人数しかいないし、支持層が広がっていくと少数派化し、浮いた存在になっていきます。

その必死系さんたちの欲求は、どちらも「○○ちゃんに認知されたい」と「仲間内で一目おかれたい」だと思うんです。しかし、その手法はかなり異なります。
これだけだと、現場を把握していない方が勘違いするかと思うので、現状を整理してみたいと思います。

ハロプロ系の場合
ハロプロのCD発売記念イベントの現在の主流は、一般店小売店(ネット通販含む)で購入したCDに応募券が封入されており、そこに書いてある英字を携帯電話サイトを通じ入力し応募するスタイルです。締め切り数日後に、登録した携帯メールアドレスに当選者のみメールが送られてきて、当日、応募券および携帯(当選メール)を確認され、ランダムの入場券(多くは座席チケット)を渡され、入場という流れです。
複数枚購入するメリットは、当選確率が高くなる...という話もあるのでしょうが、頭のいい人はさらに協力者の分も出資します。この協力者はリアル一般人かもしれませんし、「俺ハロヲタだけどこのユニットにはさほど思い入れが無いなあ」な人にお願いすることもあります。この協力者を彼らは『要員』と呼んでいます。自分が当選することが大前提ですが、外れたら携帯を借りて入場すればいいですし、自分を含め複数人が当選したら一番良い席と交換することも出来る。そうやって前に行こうとします。
この手口が多いかなと感じるのは℃-uteをはじめとした、比較的キャリアの若い現場ですかね。そこの古参を中心に一部の人達は、いわゆる最前厨と化しており、頭脳プレイで前の座席を確保しようと必死ではあります。この手口のきっかけは℃-uteのインディーズデビュー前に定期的に行われたFCイベントからかもしれません。
私が知る範囲では、あるアーティストのイベントで50人前後の『要員』を引き連れてきた人がいます。当然一人では50人以上集まりませんでしょうから、下請けみたいな人も結構いらっしゃったようです。それだけやれば最前に行けるのでしょうが、入場券の束を持っているひとを見かけたときは、流石に萎えましたね。これは現行のルールでは取り締まれません。ルールよりモラルの問題ですね。

ただ、そういう人達は一部です。ランダム配布なので、仲間内で一緒に楽しみたいっていう人は、仲間内の中で一番悪い席に固まろうとする傾向があり、これを『逆ドリ(逆ドリーム)』と呼んでいます。交換される側も今の席よりも前になりますので、交換がし易いですね。これは私もやっていますし、やられたことも何度もあります。同じ公演で二度立て続けにやられて相当前に行ったなんて事もあります(20数列が最終的に5列程度に)。次の現場があるから握手会のときだけ前に来たいという人もいます。まあそういうのは融通利かせていいかな...なんて思っています。

TNX系の場合
ポッシ現場のインディーズ時代と今のキャナァーリ倶楽部は、現場に併設されている販売コーナーからCD/DVD購入と引き換えに握手券をいただき、握手します。ループありです。何度も握手しようとする人は野次られることもあるので、慣れてくるとそこそこの回数しかループしないとは思います。
この方式のメリットは生写真や過去の作品を購入しても握手券がもらえる時があることです。これは新規さんにもやさしいですし、メーカーとしても一石二鳥かなとは思います。
イベント回数が少なければ楽な出費でしょうが、現実的には相当数のイベントを行い、リリースのスパンも短いですので、結果的な購入枚数は、ハロの必死系さんとさほど変らないかもしれません。というか漏れなく必死系にさせられてしまう。気軽に見に来たはいいが、馴染めない人は脱落していくので、消度の激しい手法ではありますね。

そんなポッシもメジャーデビューし、握手券がCD封入となりましたが、ホールイベント以外は従来に近い感じですね。過去のCDには握手券はつかない感じですが、これはオリコンなどのランキング対策もありそうですね。

こんな感じです。
ちなみに私は音楽を聴くことが目的でCDを買っているので、限定盤・通常盤各1枚ずつですね。

それより、どうやって支持基盤を広げていくかですよね?

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以下は余談。

私のある知人は、携帯システムになってからCDを一切買わなくなりました。それが例え好きなアーティストであっても「よみうりランド」方式の様に漏れなく当るイベントなら行ってもいいけれど、確実性のないものは無駄だから買わないんだそうです。ポッシキャナの様な「フリーライブで購入は自由」では当然買いませんし、元々イベントの無いCDも買わない。

まあこのレベルならば、ある種のポリシーなのでスルーしてもいいのですが...

一度、複数回(それも最前)で見たある新人アーティストのCDを「持ってるの?」と訪ねたら「いいえ」と答えたので、強制的に買わせようとしたら、意地でも買わないので怒ったことがある。たた闇雲に怒っても逆ギレするだけなので「この子は売れないと次のCDがリリースできないし、そうしたらイベント出来なくなるけどいいの?」とイチイチ説明しなければならない。ちょっと生まれ育った環境が特殊なので、他人とは比較できない部分もあるけど、イベントの意味が根本的に解っていないって人も中にはいるんです。