ネタネタ系(「アイドルポップス」を時代的に分類すると...)
こんな感じになります。
カッコ内の時期は例外もあるでしょうが、概ねこんな感じだと思っていただければ幸いです。
ア.黎明期〜70年代フォーマット(1971年〜1979年)
南沙織・天地真理以降の若手女性歌手が一般的にアイドルと呼ばれるようになる。
大衆にもウケた「支持層の広いタイプ」と、大学生(受験生)や高校生などをターゲットとした「支持層の狭いタイプ」に分かれだす。
イ.80年代フォーマット(1980年〜1987年頃)
松田聖子ブーム以降、1970年代の「支持層の狭いタイプ」がティーンズ向けに特化したもの。
「羞恥心」はモロそうだね。
女性はソロ歌手が圧倒的に多くなる。
ウ.おニャン子時代〜アイドル歌手衰退期(1985年頃〜1993年頃)
さらにアイドルファン向けに特化。
多人数化、ブランド化を争うようになり、一般人が離れていく。
やがて「ロック化計画」「相次ぐ歌謡番組の終了」など迷走。
(「ロック化計画」のフォーマットは後のアイドル声優に受け継がれる。)
エ.洋楽カバーやロック・ニューミュージックからのアプローチ(1986年〜1993年頃)
「中堅歌手が飛躍の為にカバー」ではなく、はじめからそのコンセプトで狙ったもの。
当時のアップフロントが得意としていたのはこのジャンル。
これがいわゆる「ガールポップ」と呼ばれるものになる。
セクシーアイドルもこのカテゴリに含まれれる。
オ.ライブ系アイドルポップスへの転換期(1988年頃〜1995年頃)
活動の場をテレビからライブに移動し、ノリのいい楽曲へと変貌していった。
とはいえ、旧態依然のスタイルも同居。
乙女塾、さくら組、東京パフォーマンスドールなど、新人教育プロジェクトから固定ファンをつけ成長させるという手法が生まれる。
カ.J-POPヒットのコピー化(1991年頃〜現在)
1990年以降のヒット曲のフォーマットの影響を受けた作品群の台頭。
「ビーイング系っぽい(ビーイングそのものも含む)」。
「小室っぽい(小室系そのものも含む)」。
「avexっぽい(avexそのものも含む)」。
などなど。
キ.ライブ系アイドルポップスの復活と定着化(1998年頃〜現在)
いわゆるハロプロ。
ロコドルブーム。
アキバ系(電波ソング系)。
などなどなど。
まあ、こんな感じですね。
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以下は、ザ☆余談。
ハロプロは「エ」と「オ」がご先祖様です。なので1988〜95年頃のアイドルポップスを聴くと、勉強にはなります。
ちなみにアイドル歌手を絶滅させたは「ウ」の迷走ではなく、「カ」です。貴方達が聴いているJ-POPの歌姫達も基本はアイドル歌手と変らない手法で作っています。より売れやすい方に流れていくのが音楽産業というものですが、「イ」→「ウ」の様に徐々にターゲットが狭くなっているのが実情かもしれません。
ちなみに私はそういう産業ロックっぽいのが大嫌いなので、「カ」は極力耳に入れないようにしています。ハロに「カ」が入ってきたら正直嫌ですね。Buono!あたりに若干入ってきていますが...このあたりをジャニーズは制御できているので、海外で言うところのA&R(アーティスト&レパートリー)さんのセンスが問われるところですね。