親衛隊

今後のコラムで使うかもしれないので、とりあえず。

wikipedia:親衛隊 (アイドル)

内容濃すぎです。かなり昔に探したことがありますが、その時はこんな濃い文章は見つからなかったかも...
親衛隊は現存していませんので、歴史書物として堪能させていただきました。

私は当事者ではないので、突っ込むこともありませんが、現在でも名残がいくつかありますね。

親衛隊が組織化されるにつれ、幹部が一定の応援コールを定め、「コール表」が隊員に配られる。これらを基に、コンサートやイベント会場で大声で声援を送り、アイドルをサポートする。

コールや「コール表」は現在の声優現場に残っています。
これは秘伝でも直伝でもなく、ネットで公開しています。また「コール表」は会場内あるいは周辺で無料配布されています。声優さんの中には元アイドル歌手や、無類のアイドル歌手好きもおりますので、コールが好きっていう人もいます...よね?

統制とは、曲の合間にバラバラにアイドルの名前を叫んでいたものを、リーダーが「せぇの!」と号令をかけることにより、一斉に声を揃える事を目的としたものである。コール同様、親衛隊の応援が進化していくことにより「せぇの!」の号令も、応援団のエール如く「せ〜の〜」と長く伸ばすのが主流になる。

「せ〜の〜」「○○ちゃ〜ん」も現在の声優現場に残っています。単独ライブではあまり聞いたことがないですが、番組発イベントでは多数の声優が出演しますので、推しの挨拶の直後に貴方のファンがこれだけ来ていますよというアピールの為に「せ〜の〜」をやっているようにも見えます。能登ちゃんもあっちの現場に行ったら誰かやんないとね(爆笑)。ただ、統制とる人もプライドなのか声の通りがいいのか、最前席かその近くの座席を確保しているようです。面倒くさいですな。能登ちゃんヲタはいつも通りのバラバラでいいんじゃない(笑)。統制より人数で勝負した方がいいね。

費用は所属事務所やレコード会社が負担する場合が多い。

(中略)

1980年代は、親衛隊を事務所公認とする芸能プロダクションも増え出し、これらの活動の見返りとして、タレントとのお茶会や食事会等を定期的に行う所や、コンサート等で親衛隊用のまとまった席を確保したり、特別なケースだと親衛隊獲得の為に現金を差し出す事務所まで出てきた 。特に新人アイドルの場合、これらの支援活動が強力なプロモーションであると認識され、事務所側としては親衛隊の応援・組織的動員力は喉から手が出る程必要な状況であった。

いわゆるサクラですね。困ったもんだ...

またこの頃には親衛隊長とアイドルが恋愛関係に発展してしまうケースや、マネージャーに気に入られ、そのまま芸能事務所に就職してしまうケースも増えてきた。

これも困ったもんだ...だからアイドル歌手は世間から浮いた存在になったんだろうね。そしてどちらも消滅すると...まあでもその方が今は良かったとも言えます。当事者には悪いですけど。

1988 - 1992年頃までの所属隊は次の通り

Wink森高千里はありませんね。実は私はこの2アーティストのライブには行ったことがありません。理由は簡単で、実弟が大ファンだったから。兄弟で同じアイドルを応援するって相当キモいよね(苦笑)。なのでどういう声援が飛び交っていたのかはちょっと判らないのですが、映像を見る限りはあまりアイドルライブっぽくないんですよね...
そういえば、田中義剛さんの日記に「(モーニング娘。を結成する際に)ウチはアイドルをやったことがない」と書いていましたが、もしかしたら、そういう意味なんですかね?
仮にUFAと親衛隊の癒着関係があれば、今頃ハロプロも...と考えるとゾッとします。ネタで「4/20はベリキューヲタ同士が大乱闘するかもよwww」なんてのを書いたりする貴方、リアルにそういうことが有り得たかもしれません(笑)。「℃-ute安倍なつみコンで結成されたこともあり、℃-ute隊は安倍なつみ隊と同系列だが、Berryz工房隊は松浦亜弥隊・メロン記念日隊と同系統の別の全国組織。ハロコンでは度々衝突する場面があったが、4/20のベリキューコンで全面抗争が勃発、多数の負傷者を出した...」みたいな感じで(笑)。いや笑っている場合じゃないや(苦笑)。

しかし実際の所は、1990年代のバンドブームに伴うアイドル冬の時代の影響で隊員も減り、更に公開歌番組や大規模なコンサート等もほとんど姿を消し、“親衛隊”としての活動場所・存在価値が無くなっていたのが原因である。さらにアイドルファンのオタク化が激しくなっていき、世間的にアイドルファン=“ダサい”“カッコ悪い”というイメージが定着してしまい、隊員が一気に激減。1992年頃には連合全体で100人にも満たなくなっていた。

CoCoの武道館公演、追加席が出るほどの盛況だったのですが、2階席のある方角にポッカリと空いた空間があり、その真中にこじんまりと親衛隊がおりました。まるでJリーグのアウェイチームの様に。事務所側からまとまった席を譲り受けたものの、かき集められなかったのでしょうね。
消滅した要因は、「“ダサい”“カッコ悪い”」論になると、誰かさんの「法被・特攻服は云々」に連動しちゃうので、それはひとまずおいておきます(笑)。それより、パソコン通信などで情報を入手する方法が容易くなったこともあるかなと思います。情報を握っているという部分で旨味はなくなりますし、親衛隊を糾弾するような動きがネット上で展開されることは必至でしょうから、それ読んだら恐くなって誰も入りません。つーか、現存していたとしても、Wikipedia読んで「面白そうだ!入隊しよう!」なんて思うかなあ?

また2000年に入ると「モー娘。」等のファン周辺で親衛隊と呼ばれる様な集団が多数存在しているが、往年の親衛隊連合・同盟とは全く違う物であり、何の関係、つながりも無い団体である。

そうですね。単なる仲良し集団です。
それっぽく組織化されたTシャツ軍団も過去にはいましたが、消滅しました。その要因は様々でしょうが、親衛隊の利点に照らし合わせると「まとまった席」を確保できなかったことが大きいの☆カナ。とするとアイドル系のライブはオールスタンディングより座席指定の方が相応しいのかもしれません。そうすると集団芸みたいなのは消滅しますので。

ハチマキはサテン地に刺繍入りの特別製で、色は隊ごとにそれぞれ異なり、ハチマキ以外にもハッピ・垂れ幕・ペンライト・紙テープ等全てその色で統一、その色は隊のイメージカラーでもあった。ちなみに真子隊は緑、聖子隊は青、奈保子隊は赤、よしえ隊は黄色である。

声優現場ではペンライト・サイリウムの色をアーティスト毎に統一し、さらに日中でもペンライトをもち、さらに振り方も独特なんですが、これは紙テープの名残なの☆カナ

とまあ、こう書くと声優現場は恐ろしい...と思われるかもしれませんが、親衛隊はおりませんのでご安心を。アイドル声優がビジネス化した時点ではまだ親衛隊が存在しておりましたので、アイドルノリを声優ファン界隈にインポートする際に、そのあたりも一緒に入ってきたのでしょうね。
一方、親衛隊消滅で一般ファンオンリーになった後で始まったハロプロは、親衛隊コールが除去された状態でインポートされたと。「L・O・V・Eラブリー○○」と「はーい、はーい、はいはいはいはい!」以外ね(苦笑)。その違いです。
ちなみに「はーい、はーい、はいはいはいはい!」は間違った使われ方をしています。これは『警報』(「PPPH警報」「Bメロ警報」)と言い、本来は『名前被せPPPH』(名前コールとPPPHを同時に行うもの)の前に入れるものなんだそうです(参考1参考2)。ハロはハロ流だから私は今のままでいいですけど、アニオタさんと50:50なイベントでやっちゃうと、あっち方面で論争起きちゃうかもしれません(苦笑)。ちなみに声優現場では警報の直前に「せーの!」という声が聴こえますが、これは代表者が入れます。こっちでいう「○○最強」みたいな人ですね。自分は最強だと思っている方々よろしく(苦笑)。