ロコドルとスクール

Aiai Music Carnivalに登場したMMEの「桃」や「Fortune Cookie」について、「地下アイドルなの?」「インディーズアイドルなの?」とお悩みの方もいらっしゃるかと思います。分類上は「ロコドル」かな。ここはハロヲタブログなのでつんく♂さんに敬意を表して「ロコドル」と表記しておりますが、一般的にはいわゆる「地方発アイドル」「地方限定アイドル」といった呼び名ですね。

ロコドルは大雑把に分けるとこんな感じかな。

  1. 地域活性化のために作られたもの
  2. 地域特産品のイメージキャラクターとして作られたもの
  3. 放送局のマスコットガール的なもの
  4. 地方の芸能スクールのデモンストレーションとして作られたもの
  5. 地方の芸能事務所が作ったもの

Wikipediaの分類に似ていますが、リストアップした後で見たので私も驚いています(笑)。私も当時何度か取り上げているので、どっちが先かとかいうのはナンセンスかなとは思います。
狭義の意味でのロコドルはA〜Cです。その地域でしか見られないものですので、ブームとなった3〜4年前は遠征レポートも数多く見られました。時代背景としては、モーニング娘。の成功云々よりも、当時全国各地で幅広く行われていた「ミス○○コンテスト(ミスコン)」の類がセクハラ的だとされ縮小傾向にあったことが後押ししたかなと思います。

一方、D〜Eは芸能スクールと事務所が一緒になっているケースもありますので、ほぼ同じモノと考えてもいいかなと思います。

芸能スクールは後藤真希倖田來未らを輩出した老舗の「平尾昌晃ミュージックスクール」のように、あくまでも個人ベースで育成し、事務所やレコード会社に売り込むケースが王道です。そこに沖縄を代表とするその地域の芸能志向の強い子を集めて売り込むスクールが台頭してきた感じですね。小川麻琴三好絵梨香はこのケースです。これらのスクールはロコドルを作ることが活動のメインではありません。但し、地方の団体・企業から依頼があってユニットを作るケースはあります(A&D、B&D、C&Dといった感じで)。新潟や長野のロコドルはそう。ちなみに広島のPerfumeの発端はDかC&Dかな。スクールの運営母体が放送局というレアケースです。

そして、2000年前後以降になるのかな...自らユニットを立ち上げ大手レコード会社に売り込むパターンが台頭することになります。その代表例はZONEを輩出した札幌の「スタジオ・ランタイム(現:ランタイム・ミュージック・アカデミー)」なのですが、福岡県久留米市の「MME(マジソンミュージックアカデミー)」もその代表格です。
背景としては地方大都市を抱え、お祭りやフェアなどが多く、余興としてショーが好まれる地域で出演機会に恵まれていることがあります(参考1参考2)。ここまでは他の地域でもあることですが、福岡は元々芸能志向が強い地域で、特にアイドル志向が強い。他の地域よりビジュアルレベルが高いとまでは言えませんが*1、可愛い子が素直にこーゆーのを目指してくる土地柄なのか、結果的にレベルが高くなる。
とまあ、そういったバックグランドからスクールは個人だけではなくユニット展開も...となるのかなと思います。
「桃」はメンバーチェンジが激しいこともあり、また地域のリクエストがあって作られたものだと思いますが、「Fortune Cookie」は「プリエール」や「SEED」の様にメジャーデビューを意識しているんでしょうかね?...そのあたりは気になるところです。

尚、首都圏の「インディーズアイドル」や「地下アイドル」も地域限定と言われれば確かにそうなんですが、地域活性化が目的ではないこと、アイドルマニア向け*2であることで、ロコドルとはみなさない傾向があるようです。
つんく♂さんはその辺を考慮し、「立川駅前商店街」とか「ごはん」とかロコドルっぽい仕事を取ってきてはおりますが、タイアップレベルの「なんちゃってロコドル」に過ぎないかな。

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とまあ、ここまで読むと、ハロヲタ的には「そんなに芸能人志向が強いのに、何故娘。メンには福岡出身が1人しかいないの?」かもしれません。これは気が強い土地柄なのかユニットよりソロ志向が強いこともあるかも。ただアイドルに関して間違ったイメージを持っていないので、採用したらズバ抜けたアイドル性を発揮する土地柄です...よね(笑)。
ただそれは個人レベルのスペックなので、今回の話とはリンクし難いですね。スクールに絡めて分析すると、全般的に芸能志向が強いがあまり、スクールに入っちゃう子が多いと思いますが、それが災いするケースはあります。そのスクールが他の事務所と独占提携していたりすると手が出せないでしょうね。なので「ハロプロに入りたい」のでしたら、提携などの制約を持たないところを選ぶか、制約がある場合は辞めてからオーディションに参加することをお勧めします。
以前も制約のあるスクールの子達が腕試しなのか多数オーディションを受け、後に落とされたことがありましたが、そのお陰でオーディションがダメになるケースも多々あるので、遠慮して欲しいかなとは思います。

んで、「じゃあ逆にハロプロがスクールに乗り込めば良いじゃん」って思っちゃうかもしれませんが、それ目当てでスクールに殺到してしまった場合、いざ採用しなかった時のことを考えると、ぞっとします(笑)。
ただNGP!の場合はハロプロとの差別化が必要になってくるでしょうから、そういう手法でも構わないかなとは思います。

*1:何故そこまで言えるかというと。リアル嫁の実家が久留米なので(苦笑)。市街をぶらぶらした時の印象ですね。

*2:中にはAV女優や裏本のモデルがCDを出したケースもある。