マイナーアイドルのマーケティング手法系

↑のタイトルは投げやりです。今回は話の落とし所を全く考えていないので、展開によっては変えるかも。
それと...また、マーケティング手法の話と絡めて申し訳ない。
つまらない話をダラダラと書くので袋とじで。多分に二つの異なる話題(意見)が同時進行している気もするが、そこはご愛嬌(苦笑)。

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ファンを増やす過程で、どんなユニットでも大抵「デビュー前から応援しているよ」的な取りまきが存在します。取りまきといってもSTKでも身内でもサクラでもなく、スクールヲタの延長であったり、予備軍マニア的なものであったりです。ポッシだと最初のつんく♂THEATERでは多い日でも20名程度のヲタしかいなかったですし、AKBのオープニングもそんな感じだったので、首都圏レベルであってもその程度の人数ではありますが...
で、その取りまきの人は多くの場合「彼女をみんなに知ってもらいたい」だと思うのですが、その評判を聞きつけてやってくる人たちは「彼女を自分のものにしたい」のウエイトがどうしても高くなってしまうかなとは思います。

で、その方々の多くは「彼女を自分のものにしたい」と「彼女をみんなに知ってもらいたい」っていう相反するもので揺れていまい、長続きしないかもしれません。「彼女を自分のものにしたい」は間違った動機ではないのですが、「彼女をみんなに知ってもらいたい」といった考えには発展しないかもしれません*1。ただ少数派かもしれませんが発展する人はいます。

マーケティング的には「彼女をみんなに知ってもらいたい(=投資)」→「彼女を自分のものにしたい(=回収)」なんですが、性急にそれをやっちゃうと、二次的な「彼女をみんなに知ってもらいたい」材料を与えられないまま「彼女を自分のものにしたい」が幅を利かせ、当初の「彼女をみんなに知ってもらいたい」は一気に去ってしまい、ブレイクには至らないかもしれません。

それほど急がない場合「彼女を自分のものにしたい」を前提としても、徐々に意識改革というか、発展できる人を増やしていくという手法もあります。そうなると(本来の意味での)両刀づかいな人が増えてきて、強固なものが出来上がる。
これは、例えば人気アイドル声優がそうですよね。またハロプロやジャニーズも意外にこの手法になってはいます。
但し、テレビ的には、どうしてもブレイクをドラマチックに演出したいフシがあるので、伝わり難いのが難点。その手法を上手く取り入れた中川翔子は、単体モノでフレキシブルに展開できるので、「タレント活動」としての顔もお茶の間に伝わりましたが、それでも(アニソン関連など割と地道な活動によって)2,000人級のホールを満員にできる程の現場レベルでの人気もついた...といったことまでは視聴者には伝わらない。私は紅白で彼女に対して批判的なことを言わないのは、つまりそういうことです。

AKBの場合はそのようなやり方を徹底していればよかったのですが、大手スポンサー(というか秋元氏)を抱えている以上、予算引き出すための実績を半期ないしは四半期で求められる傾向があるでしょうから、我慢できなかったのかなあ...とは想像しています。

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話は変って。

ここだけの話ですが(笑)、2005年の始めだったか、ASA板の「右側」*2で、「秋葉原限定でモーニング娘。の2軍を作ったらどうか?」といった話をふってきた方がいらっしゃいました。「秋葉原に2軍をおき、1軍の人気のない子と2軍の人気のある子を時折入れ替える。」といったアイディアだったかな。見慣れないハンドル名でしたし、娘。自体にはさほど愛着や興味がなさそうでしたし、「なぜ秋葉原なのか?」が「マーケティング的に面白い」よりも「秋葉原はアイドルの下積みの場所」といったシステム論に読めたことから、『ある企画』の裏打ち的なリサーチをしている業界の方かな?...とは思いました。が、それが何を意味しているのかは当時はわかりませんでした。

ちなみに、(当初2軍制だった)AKBは2005年12月にスタート。
オープニング直後の状況を知っている人なら、劇場内に配られた無料の小冊子や最初期のオフィシャルサイトのクオリティと、その後本格稼動したオフィシャルサイトのクオリティが明らかに違うことに驚いた経験があると思うのですが、当初の運営母体と、秋元氏(≒バックアップしている大手プロダクションあるいは大手スポンサー)の考え方にかなり開きがあって、徐々に秋元氏サイドに引っ張られた雰囲気もある。

一方、つんく♂さんと石丸電気との繋がりは、2005年11月頃のオーディオ専門店の企画あたりかな。これからまもなくして、時東ぁみが1stミニアルバムを「石丸限定仕様」でリリースし、関係は一気に強くなってはいきますが、エッグを使ったのは時東ぁみの1stライブ@中野の売れ行きが悪く助けを求めたことがきっかけだったので、2軍というアイディアからはかけ離れてはいます。

ただ、双方ともビジネス臭がするから秋葉原に来ただけであって、秋葉原文化を愛して乗り込んできたわけではない。AKBは結果的にはハロプロへの対抗意識がありそうなのでそれでもいいのでしょうが、NGP!はハロプロとの差別化を図る必要があるので、結構大きなビジネスチャンスを逃していそうで、そこが痛い。ただ、時間は十二分にありますので、じっくりやっていけばいいかなとは思います。

*1:単に飽きるのかもしれませんし、場の雰囲気に馴染めなかったり、金銭的な問題もあるかもしれません。

*2:ツリー型の掲示板は表向きには書きにくい意見やお遊びを、過去ページに展開することがままある。過去にいくほどリンク先が右側になるので、そう呼ばれることが多い。