V.A./「第58回NHK紅白歌合戦」

今朝、録画で見ました。

まず、出場者がはけるまで、少し我慢出来れば良かったね。まあこれは経験則なんだろうけど。
曲構成については最後にいわゆるハロプロメンの汎用的な新曲を持ってきたが、その為にベリキューのオリジナル曲披露が極端に短くなってしまった。なので前回のGAM松浦亜弥がいた時の構成の方がまだ良かったですね。「娘。→ベリ→キュー→ラブマ」で充分だった。

それよりも、うーん...と思ったのは、折角ユニット毎に衣装の色を変えているのに、ベリキューのソロ曲を歌う直前に、同じ色の衣装に着替えてしまったところ。
ハロプロの場合は(マスメディアが)アキバ系(と勝手に言っている)ユニット群のように「まず『ハロプロ』を浸透させよう!」っていうのがテーマじゃないよね。個々のユニット、個々の顔をいかに覚えてもらうことが課題のはず。なので識別性を自ら失うのは自殺行為に近い。
新曲もそうだが、つんく♂さんのプロデュースは「みんなで一緒に」の傾向が強くなってきている。NGP!(TNX)系ユニットを見ると顔より下はみんな一緒。これは「人気が出ると秋葉原のキャパを超えちゃうので認識力を落として調整している」としか思えない行為なんだけど、それに引きずられている気もする。ここは全国区なんだから、衣装も個性重視で行きたいところ。

与えられた時間は各アーティストそんなに変わらない中で、どう訴えて行くか?...と突き詰めると、音楽よりも視覚効果に重きがおかれるのが近年の紅白。
また、ハロプロに限らず一律に「華やかさ」シフトの演出がとられている。これはアーティストサイドのアイディアよりも、要請されているものなのかもしれない。
簡単に考えると「統一性」「大人数」に傾きがちだけど、その呪縛をいかに解くかが今後の課題でしょうね。

細かい話では、久住小春がやってたけど、娘。メンバーは顔がアップになる時に、顔を左右に細かく振る癖があるのだが、これを何とかしないと。
(5期メン辺りからヒドくなったね。これはベリキューメンにはないよね?)
あれだとテレビ的にはブレて誰だか判んないよね。
これも意外に「個性重視ではない」証拠かもしれない。

以上。

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以下は、俺のこの手の話が聞きたくてたまらなそうな数名向け。

アキバ系は個々の認識力を高めることは放棄し、人数の華やかさに徹していた感じですね。早着替えもスタイルの違う2種類で攻めて来たので、華やかさの印象は深いとは思う。
伍代夏子のバックでの衣装もそうなんですが、ハロプロ(香西かおり)より華やかな衣装。どっちが主役なのか判らない。
ただ華やかにすればするほど「何処からこの衣装代が出ているのだろう?」っていう素朴な疑問の方が先に立ってしまい、私的には楽しめなかったです。
NHKから一律にお小遣いをもらって「一人頭この金額で作ってねw」って訳ではない。「この日の為に秋葉原の劇場の入場料をコツコツ貯めてきました」とも思えない。我々の知らないであろう何処からか莫大なお金が出てくるんだろうね。

それよりも、メンバーにきちんと給料払っているのか?...今は、この手の目標だけで女の子を働かせているのだろうから、その催眠術が解けちゃうと非常に恐いね。
こういう(スポンサー頼みの)バブルっぽいのは、他社(一社)では追随出来ず、そのバブルがはじけてアイドル歌手業界自体を終わらせたのがおニャン子なので、その再現っぽい感じがしますね。残念ながら。
数年後に発生するだろう難民が、すんなり引退してくれれば良いんだけど、業界にしがみつくために裏話を売ったりすると、業界の為にはならんだろうな。

このあと、視聴率対決があるのだろうけど、「おしりかじり虫」の後だけに、アキバ系の方が有利だろうね。

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それ以外の感想。

(ニュース後の)後半はさっと早送りで見ましたが、例年にも増してお通夜ムード。こんな番組誰が見るのか?
結局、義務教育的番組なんだろうな...

結局、編集して残したのはハロプロ系以外はクールファイブだけでした。やっぱクールファイブ最強(笑)。他の歌手がヌルすぎる...

参考:能地祐子たんの紅白
私的には紅白だから、この演出は仕方が無いと諦めています。