アイドルファンの立ち位置の違いについて

ゆめりあさん

halftoneさんのところでも話題となっていますが、一般人にとってはBerryz工房℃-uteがどこがどう違うのかよく分かりません(苦笑) 私もこの間の日本有線大賞でたまたま℃-uteを見ましたが、「誰?」(c)石橋貴明という印象でした。

ましてやその他のハロプロキッズ(エッグ系)ユニットについては、もう

「♪ちんぷんかんぷん〜♪」(Pabo)

ではないかと思います(苦笑) まぁ、この辺はディープなハロヲタであるいぬいぬさんが詳しく説明してくれるでしょう(苦笑)

まずリンク先が不明瞭ですが、これですか?
ゆめりあさんが「ハロコンに行ってみたいんだけど」「ライブDVD買ってみたいんだけど」という純粋な興味があるのならば喜んで教えますが、そういった意志があれば大抵自分である程度調べているはずなんです。今までのやり取りの中でそういう意志が見られないことや、むしろアンチ的なスタンスですよね?
元々、さして興味もないのに、知ってどうするのでしょうか?

なのでこの二つのユニットの違いは書きません。
ただその根底に流れているものが気になりますので、それを書いてみますね。
長文になるのでたたみます。

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よく2chのパソコンの系の板で「○○というソフトを使っていると落ちるんですけど、どうしたらいいでしょうか?」な質問に「お前、どういう機種使ってどういうOS使っているかくらい書けよ」ってのはありますよね。ただこれは不慣れが原因ですが、この方のブログタイトルからして、それが理由ではないはずです。

他のリンク先も見ましたが、失礼な表現で申し訳ないですが、こちらからみると『アイドルウォッチャー』さんに見えます。

『アイドルウォッチャー』さんの『アイドル』って、いわゆる美少女ブーム(ゴクミとか3Mとか)以降の歌手(がメインの仕事)ではない『アイドル』だったりすることもあり、若手タレントの商品価値を重視する傾向がある...ってのを以前書いたかもしれません。
これはタレント自身を『アート』というより『インダストリアルデザイン』として扱っているように見えます。

ただ私は「『アート』性の強いタレント>『インダストリアルデザイン』性の強いタレント」とは思ってはいません。「要求されるものの違い」なんだと思います。
ただファンの趣向はどちらかに偏りがちです。
『インダストリアルデザイン』性の強いタレント好きのファンは、ファッション誌やCMモデルや子役あるいはグラビアなどから「これから出てくる子」や「ブレイクしている子」に関しては盛んに取り上げると思いますが、「ピークを過ぎた子」については取り上げなかったり、「違う売り方をしているアイドル」については違和感や嫌悪感を持つように、こちらからは見えます。
逆もまた真なりで、モデルやグラビアアイドルを卑下しているハロプロファンも少なからずいると思います。女性を『インダストリアルデザイン』として消費している者に対する違和感や嫌悪感かもしれません。
(視野を広げるとアイドルファンと二次元ファンも相容れない部分がありますが、これは『アート』『インダストリアルデザイン』というより『二次元』『三次元』的な要素もありますのでここでは扱いません。)

違和感や嫌悪感については、「要求されるものの違い」に起因します。
『アート』性の強いタレントはCDセールスやライブの「動員」や「顧客満足度」であり、『インダストリアルデザイン』性の強いタレントは「クライアントの要求に満足出来るか否か」ということです。女優や声優については採用は業界内オーディション(場合によって公募)ですので『インダストリアルデザイン』性の強いタレントに属しますが、人気度によっては『アート』性が強くなると思います。

「要求されるものの違い」を悪用することも出来ます。例えば、週刊新潮のバッシング記事を書いている記事を書いている『アイドルウォッチャー』は「『インダストリアルデザイン』としてのアイドル」での切り口にしかすぎません。ご飯を食べる為に加担している可愛そうな人なんですが、それを見抜かなければいけませんね。

ちなみに、私が非ハロヲタを称する際によく使う『アイヲタ』は、主に現場系アイドル歌手マニアを指しています。アニメファンが現場系ヲタによく使う『イベンター』は業界的には興行を打つ会社のことを指しますのであまり好ましい言葉ではありません。なのでアイドル歌手ファンは『カメコ』をもじって『イベコ』と名付けましたが、上手く流通しませんでした。なので私は『アイヲタ』と使っています。
この方面の人達は音楽マニア(J-POPマニア)でもあるので、ハロプロ現場に足を運ぶ方も多いです。ただAKB48に通い出すと、そこに時間や財産を使ってしまうことになるので、ハロプロからは疎遠になっていますね。そのあたりを悪用して「ハロプロAKB48」と書いている『アイドルウォッチャー』は「スクランブルエッグ」のコラムニストにもいます。それを在宅系の『アイドルウォッチャー』が信じてしまうという危険性はありますね。
その『アイヲタ』さんの中でも直ぐに現場を変えてしまう人もいます。マイナーアイドルは「馴れ合い」中心ですから「対アイドル」あるいは「対ヲタ」といった人間関係で去る人もいるでしょうが、『インダストリアルデザイン』的な観点で見ていることもあるのかもしれません。多分そういう人はハロプロに違和感を持っているはずです。

振り返れば、「モーニングコーヒー」から「サマーナイトタウン」への路線変更がありました。つんく♂さんの当時のインタビュー(確か「ミュージックマガジン」だったと思う)で「アイドルマニアのおもちゃになる」のでそうしたとのことなんですが、それは正に『インダストリアルデザイン性』→『アート性』への方向転換、あるいは『アート性』の強調だったのかもしれませんね。
ただ、「LOVEマシーン」以降の売り方は、広告代理店中心に『インダストリアルデザイン性』も強く打ち出してしまった為に、それで苦労しているのかもしれません。
なのでモーニング娘。に関する今後のアプローチも『アート性』を重視すべきだとは思っています。ただ『インダストリアルデザイン性』も避けて通れない部分ではありますので、そのあたりには注目していきたいですね。

以上。
この『アート』と『インダストリアルデザイン』はストックしてあった文章を手直しています。やっぱストック重要だわ(苦笑)。
ちなみにこの『アート』と『インダストリアルデザイン』といった発想は、つんく♂さんの後援会で「顔の造りは女優と歌手とグラビアでは求められるものが違う」といった話があり、それに触発されて考え始めたものです。ただ女優については『インダストリアルデザイン』とも言えないですし、でもそうかもしれない部分もあったりする。これはモデル出身とか子役出身とか生い立ちでも異なってきますし、最初は『インダストリアルデザイン性』が強くても一皮むけるっていうものもありますね。