Berryz工房/「劇団ゲキハロ第3回公演『リバース! 〜私の体どこですか?』」@池袋サンシャイン劇場

見ました。
ネタバレにならない範囲で。

私的にはこのシリーズ、単なるU-15アイドルの演劇シリーズではなくって、「劇団オンライン」に参加していただいている劇団の皆さん(特に演出家の方々)が、小中高校生を題材にして腕を競うシリーズだと思っておます。
なので今回の作品を見てみて、その思いはさらに膨らんだ気がする今日この頃。
ハロプロメンをネタにした交流戦に近い感覚。

第1回は...

<劇団ゲキハロとは・・・>
いま最もエネルギーにあふれたエンターテインメント、それが演劇だ!
現在関東近郊には2500〜3000ぐらいの小劇場をフィールドとする演劇団体が存在すると言われおり、毎日・毎晩さまざまな努力を重ねながら、自らの表現を演劇という形で世の中に訴えかけています。
そんな小演劇シーンの第一線で活躍するスタッフ達と、ハロー!プロジェクトのコラボレーション。
あふれ出すエネルギーとフレッシュな魅力の相乗効果で作り上げる旬なエンターテインメント、それがゲキハロです。

という感じで、演出家の方を招いてBerryz工房の向け(というかワンダ向け)の作品を作ってもらおう的な発想に感じましたが(エルダ向けのシリーズは既にありますよね)、第2回はスタッフではなく劇団レベルのコラボレーションにまで足を踏み込んでいます。今回(第3回)も同様。

後から参加する劇団は、まあ想像の範囲ですが前作のDVD程度はご覧になっていると思いますので、その対比というか「俺だったらこうする」的な表現が見受けられます。
例えば、℃-uteの前回と比較した場合、℃-uteでは二階建てのセットの上下で屋内外を表現していましたが、今回は同じレベルの高さで「石像」「銅像」の有る無しだけで様々な場面を表現していたことの違いが面白い。また舞台に奥行きがある。
また、Berryz工房の前回は題名通りタイムスリップモノでしたが、今回も題名である程度の内容がわかるようにしたこともある種の意地ですよね。で、そこにプラス要素というか、どんな展開になるんだろう...という部分でのバリエーションで勝負したことが作品に幅を持たせています。

あと、劇団のアダルトな部分がにじみ出てくるところも良いよね。
以前やっていたモーニング娘。のファミリーミュージカルや、つんく♂THATERでは味わえない感覚です。

        • -

それと。
小劇団ですと役者さんはほぼ大人オンリーになる傾向がある。劇団によってはワークショップなども展開して若い人達(役者の卵達)も入れたり、どこぞのプロダクションと提携したりして子役を参加させるということもあるのでしょうが、「劇団オンライン」にはそれがハロプロからという特典がある。まあ子役・俳優事務所じゃないので特典とまで言えるだけの代物じゃない場合もあるのだけれども(苦笑)...ただ音楽と舞台は相性がいいというか、ライブで度胸が据わっている子は舞台でも一緒。違いは小劇場独特のマイクを使わない発声法が不足している程度...なんて子もいる。

またエッグは端役ではありますが、冒頭では新入生役、中盤では同級生役、最後は他校のライバル役という感じで、いわゆる使える端役になっていました。前々回ではお友達その他で、いかにもUFW瀬戸社長が頼み込んで入れてもらったのがミエミエ風な感じでしたが*1、今回は一人前の劇団員のとしての「その他大勢役」として扱ってもらっています。これは嬉しいですね。

*1:あくまでも俺がそう感じているだけで、真実は知らん(苦笑)。