Berryz工房/「4th 愛のなんちゃら指数」考察

これの続き。

今回は「4th 愛のなんちゃら指数」編。その中で今回のアルバムのために用意された曲を。
先々週から「やります」と言っときながら伸びちゃいましたね。申し訳ない。
今週末も変なコラム書いちゃった都合、延ばそうと思いましたが、素材が削除されるのもアレですしね。

今回もアレンジの世界観に的を絞って書いています。

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愛のスキスキ指数 上昇中
(編曲:大久保薫)
YouTubeでは、ゆゆたん(意外に俺好みの幼児体型)の声付きですな(笑)。

すこぶるファンキーサウンドなんだけど、中身はとてもキャッチーでドリーミーなメロディ。なので誰が聴いてもBerryz工房っぽいアレンジですよね。今年のハロプロ系楽曲の中では一番好きな曲のひとつです。

このアレンジの特徴としては、通称「ワカチコ」と呼ばれるワウギターです。1970年代のファンクサウンドのテクニックだと思いますが、筒美京平さんも結構大好きだったような...2番のサビ直後から間奏にいたるところの「テケテケ」っぽいのもそうですね。
「ワカチコ」サンプルは下記ををどうぞ。
http://yass.jugem.cc/?eid=591
Sample 12以降がそうかな。
http://www.wahwah.com/baby.html
放っとくと音が出ますので注意。Flashが何気に性教育系だな(笑)。

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思い立ったら 吉でっせ!
(編曲:平田祥一郎)
イントロは思いっきりオールディーズな感じです。
これ聴いて最初に思い浮かんだのはこの曲かな。

Connie Francis/Lipstick On Your Collar
http://ash-v82.ash.youtube.com/get_video?video_id=7fDPyDyH-vM
OPV。
イントロと間奏のギターあたりがそれっぽい雰囲気を出してますね。

イントロ部分ではこの曲も参考になるかな。「パッパッパッ」のコーラス部分。
Brian Hyland/Itsy Bitsy Teenie Weenie Yellow Polka-Dot Bikini
http://ash-v203.ash.youtube.com/get_video?video_id=o178CLOScfQ
これもOPVだな。

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私がすることない程 全部してくれる彼
(編曲:前島康明)
(その1その2)
多分に1980年代の後期のエレポップサウンドですね。
今風のソフトロックと解釈してもいいかもしれません。

全体的なイメージや、サビ前の変なSE音(笑)は多分にこの曲かな。
Climie Fisher/Rise To The Occasion
http://lax-v284.lax.youtube.com/get_video?video_id=Eqpc35YF3AY
名曲ですね。

間奏のハーモニカも含めこちらもそれっぽい。ただこちらはアップテンポですが。
Eurythmics/There Must Be An Angel (Playing With My Heart)
http://ash-v51.ash.youtube.com/get_video?video_id=CO5SIPfRoEY

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サヨナラ 激しき恋
(編曲:山崎淳)
典型的な昭和男性アイドル路線ですよね。Berryz工房はこの系統も結構多い。
サンプルは...たのきん時代まであたりの男性アイドルを色々探してみて下さい(笑)。
肝心の西城秀樹の「激しい恋」はYouTubeにはないですが。

めんどくさかったらこのあたりから...
http://jp.youtube.com/watch?v=uYJ1Q3pkD8o
今聴いても名曲だな。
http://jp.youtube.com/watch?v=dwBYsuQqL-k
これはアレンジ的には関係ないけど、初期のヲタコールが聴けるね(笑)。
http://jp.youtube.com/watch?v=WEZkpNick-U
このイメージはかなり近いかな。
http://jp.youtube.com/watch?v=fiALoDnsxHQ
やっぱスタジオに巨大扇風機が無いと歌謡番組じゃないよね。

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スプリンター!
(編曲:鈴木俊介)
なんかダブルユーっぽい曲ですよね。
これもオールディーズ系なのですが、気になるのはAメロの出だしのフレーズ。
どこかで聴いたことあるなあ...5分ほどのたうち回って思い出しました。

Dave Clark Five/Because
http://sjc-v11.sjc.youtube.com/get_video?video_id=wPd05cZcVHU
ビートルズアメリカ上陸した頃、人気を二分したグループですが、当時をリアルタイムに知っている人以外は、日本ではあまり知られていないグループです。
似てなくもないですよね。
ただ、他のパートのメロディー展開やアレンジなどの違いから、これをパクったとは思えません。多分に偶然の一致なのでしょう。つんく♂さんはブリティッシュ(特にビートルズ)にこだわっている様ですので、ある意味これは凄いことかもしれませんよ(笑)。インド人の演歌歌手チャダと同じくらいの奇跡かも...判り難いか(苦笑)。YMOを結成するちょっと前に細野晴臣氏と坂本龍一氏がそれぞれソロアルバムを同時期に出していたのですが、その時にそれぞれのオリジナル曲で偶然似たフレーズがあって、運命を感じたとか感じなかったとか...そんなエピソードを思い出しました。

私的はにはこのカバーも結構好きです。
Julian Lennon/Because
http://74.125.15.103/get_video?video_id=DulCFhopwDM&origin=ash-v31.ash.youtube.com

以上。

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基本「パクろうぜ」っていうのは無いと思います。あくまでもこの時代の感覚で行こうという認識があって、その引き出しも沢山あるからこそ、これだけクオリティが高いサウンドが生まれるんじゃないかな。
こういうのって、つんく♂さんが作曲に集中でき、かつ良いアレンジャーが揃っていて、かつ立場上もうちょっと上の人達も音楽が好きじゃないと出来ないことですね。

今回はアルバム曲のみでしたが、シングル曲の「VERY BEAUTY」と「笑っちゃおうよ BOYFRIEND」も追っかけられそうなので、次回はそのあたりかな。