オタクとサブカル
トラバされた周辺の文章は難しそうなのでパス(苦笑)。
気になるのは下記の部分。
・オタクは、より、情熱的(主体的)、サブカルは、より、そうではない(客体的)。
・オタクは制度的な迫害の対象、サブカルはそうではない。
あと蛇足だが
・サブカルはオタクに片思い
「おたく」や「オタク」は「特定の趣味に没頭する人物像」を表す言葉。文化そのものを表す場合は「おたく文化」あるいは「おたく趣味」と表現していたと思います。
一方、「サブカルチャー」は文化そのものをさす言葉。
これは私も混同してしまう部分ではあります。
よって、上記の比較は「オタク」と「サブカルという言葉をキーワードに、特定の趣味に精通している人物にアプローチを試みている人達(主にライターや評論家)」との比較の様にみえます。
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ついでに、上記とはあまり関係の無い話を。
おたくとは、趣味に没頭する人の一つの類型またはその個人を示す言葉である。
ある事に過度に熱中していること。また、熱中している人。「アニメ―」
社会の正統的、伝統的な文化に対し、その社会に属するある特定の集団だけがもつ独特の文化。大衆文化・若者文化など。下位文化。
Yahoo!辞書:カウンターカルチャー【counterculture】
既存の文化や体制を否定し、それに敵対する文化。1960年代のアメリカで、最も盛り上がりをみせた。対抗文化。
Yahoo!辞書:ポップ‐カルチャー【pop culture】
大衆文化。
サブカルチャーの中にカウンターカルチャーやポップカルチャーが含まれそうですね。これを前提に話を進めます。
日本国内で話を進めると、江戸時代のカウンターカルチャーは「春画」「歌舞伎」「彫り物(入れ墨)」など☆カナ。しかし「歌舞伎」は世相的な側面が薄れ、やがてメインカルチャー化します。
一方、「春画」は形を変え、また「彫り物」はそのままの形でカウンターカルチャーとして生き残っています。
とまあ、カウンターカルチャー度が消えたことと引き換えにメインカルチャー化したものもありますが、もともと支持層の少なさからマイノリティーを余儀なくされ、サブカルチャーとしてスタートしたものもありますし、大衆の中で発展したものもあります。後者はポップカルチャーと呼ばれていますね。ポップカルチャーで江戸時代で有名なものは「金魚」あたりかな。んで、前者がいわゆる「おたく趣味」的な要素を持つ文化・趣味なんでしょうね。江戸時代だと「骨董品収集」あたりがそうなのかもしれません。
じゃあアイドル歌手はどのポジションなんだろうか?
- 美空ひばりから1970年代後期まで
- ポップカルチャー
- 主に1980年代(ランキング歌謡番組全盛時代)
- カウンターカルチャー色が強くなる
- 1980年代末期〜1990年代中期(歌謡番組冬の時代)
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カウンターカルチャー色が薄れる
アイドル声優やプレアイドル等、おたく文化が芽生える - 1990年代後期以降(SPEED・ハロプロ・ZONEなど)
- 再びポップカルチャーに移行するが、一方でおたく趣味色が強まる
と考えていいかな...
ただ、1990年代中期までの「おニャン子クラブ」や「乙女塾」「TPD」「桜っ子クラブさくら組」は、システム論を語ることや、名前や個性を記憶する過程において「おたく趣味」的な大なり小なり要素を含んでいました。