提言系(その3)

続き。
個々の提言に移る前にモーニング娘。Berryz工房℃-uteを比較してみます。

私は各ハロプロユニット・ソロツアーの内1公演は観るようにしているので、それなりに彼女達の状況を把握はしているつもりですが、濃くはないので、思い詰めているファンが↓見たら殴りたくなるかもしれない(苦笑)。それでも話を先に進めたいのでそのあたりは許して欲しい。
ちなみに娘。は現メンバーについて書いています。

モーニング娘。

メンバー構成
全国規模のオーディションにて追加加入。
中国人メンバーは他のオーディション参加者&推薦。
歌唱力
総じてユニークな存在。音色のバランスはいい。
知名度/ファンとの距離感
ターゲットがバラバラで定まっていない。
子供ファンは多いが定着率は悪い。久住小春(月島きらり)目当てもまだ現場には足を運んではいない。
ファンとの距離が遠いので、伝えたい相手が見えぬまま手探りで仕事をしている印象がある。「ハロモニ@」は着眼点はいいが方法論(接点)が間違っている。
演技力
高橋愛久住小春を除き未知数(経験不足)。
対話力(アドリブ力)
ハロモニ@」や歌謡番組を見ていると会話が視聴者の方を向いていない。
(ブラウン管を通じた)ファンとの対話力がありそうなのは道重さゆみ新垣里沙、そして久住小春の3名。他のメンバーはまだまだ出し切れていない。中国人は個人主義的なので、それに上手く引っ張られるといいのだが、傍観者気分だと先は短い。
その他の印象
現メンバー、特に5〜6期メンは先輩に憧れて入ってきているのだが、それ自体が目的になってしまっていて、その後のビジョンが明確ではない。7期以降はその呪縛から解放されつつあるが...

Berryz工房

メンバー構成
キッズオーディション合格者から選抜し結成。
歌唱力
当初はダンス発表会ユニット的なニュアンスがあり、歌唱力を問われない状況であったが、徐々に個性を自覚しつつある。良い意味でユニーク。
知名度/ファンとの距離感
当初はいわゆるヲタの民族大移動的な状況だったが、時間をかけたことにより、同年代〜+10歳程度の男性ファンがつき始めている。よって娘。よりも20歳未満の比率は高い(現場でもヲタヲタしくない男子高校生〜大学生っぽいファンも目立つようになってきた)。
同年代の子供ファンは(現場では)少ない。
娘。と同様ファンとの距離は遠かったが、イベントでもファンとの距離を縮めようと努力をしている(メンバーがいる)し、ファンも一時期の必死度が抜け、それを受け入れやすくしている。
演技力
同年代の他社の子役タレントより平均値は高い方。
対話力(アドリブ力)
どちらかというとカッチリしたライブ・イベントが中心だったため。フリートーク的なものはまだまだ未熟(須藤茉麻嗣永桃子清水佐紀以外)。
ただキャラクター的に役割分担が上手く出来つつある。
その他の印象
体型的にも落ち着いてきた。
顔と性格が一致しているのが最大の魅力。

℃-ute

メンバー構成
キッズオーディション合格者の残りメンバーに、ハロプロエッグオーディション出身者を1名加えた構成。
歌唱力
上手いとされるメンバーに歌唱スタイルを引っ張られてしまう傾向があり、まだまだカラフルとまではいえない。
知名度/ファンとの距離感
2005年のオープニングアクトなどでファンを増やしていったこともあり、多くは元々ハロプロファンであることから年齢層はやや高い。10代男子にはまだまだ浸透していない状況。
同年代の子供ファンは(現場では)あまり見かけない。
ファンとの距離は一番近い。舞台でも共演する役者さんたちをファンにしている感がある。おっさんキラーの気がある。
演技力
同年代の他社の子役タレントより平均値は高い方。
対話力(アドリブ力)
当初オリジナル曲がなく、寸劇や企画イベント中心だったことから、自己アピール力が自然と鍛えられている。
その他の印象
体型的にも成長過程にある子が多い。音楽的に個性が出てくるのはもう少し後かもしれない。
他社のU-15に近い空気感もある。

以上。

メンバー構成については、以前も話したとおり「娘。=天然モノ」「ベリキュー=養殖モノ」。よって同年代で比較すると細かいスキルでは娘。メンバーが不利になってしまう。逆に有利な点は有名ユニットに属していること。これを最大限に活かすことによって『先に』知名度を上げていく施策が有効なのだが、現在全く出来ていないところが痛い。
ただ、事務所もファンもハードルを上げて自分の首を絞めている感もある。「未熟であること」をいかにウリにできるか、さらに成熟し表舞台に飛び出しつつあるキッズユニットとの違いが、どれだけ判りやすく伝わっていくかがカギになりそうだ。

余談。
「天然モノ」「養殖モノ」と言えば、先日のBerryz工房のイベント雅ちゃん佐紀ちゃんが栞菜ちゃんを選んだことは、他のメンバーにとって彼女がスーパーな存在(=天然モノ)だからかもしれないよね。
ただエッグ自身(1期メンバー)は既に養殖モードに入っており、娘。に入れたとしてもワイルドさで負けてしまうかもしれない。
余談終了(苦笑)。
以降は共通部分。

歌唱力について。ハロプロメンバーはトレンドに右へ倣えなスタイルの指導法(例えばSPEEDが流行ったら音楽スクールはSPEEDっぽい歌唱法が中心になったとか)ではないため、いきなりは上手くはならないが、おっぱい個性が膨らむにつれて歌唱力が後からついてくるというスタイルで貫いてきている。これはアーティストとして認めている部分もあるだろうし、下手にやって喉を潰さないってこともあるかもしれない。俺がハロプロメンバーを支持している最大の理由はこれだね。

ダンスはプレゼンテーション能力を中心に見せ方が上手い。若いメンバーの歌唱力不足を顔の表情のやポーズの表現力を含んだ「見せる歌唱力」で補っている。ダンスや歌唱力は野球でいうところの守備力だと思う。守備範囲が広いとか肩が強いとかと同じ。守備はレギュラーの最低条件。攻撃力はむしろパーソナルな魅力だったりするのだろうね。

またルックスの劣化に強いことも特徴(笑)。
ロリータタイプは一貫してロリなのが素晴らしい。

知名度は東高西低の傾向が高い。
(関西地方で仕事をもつメンバーや、ルックス的に西日本人好みの子を除く。)
ジャニーズの写真集が全国規模で売れているところを見ると、波及力の弱さが原因だとハッキリわかるが、同時に(売上の悪い)西日本では単純にビジュアルだけで良し悪しを判断している傾向がありそうだ。

こんな感じで。
娘。については大分ウミが出てきた感じだし、ベリキューと立ち位置が異なることもこれで解ると思う。
それとBerryz工房が意外に食べごろだってのもわかってきた。
℃-uteはターゲット層がまだ定まっていない感じだ。
具体的な策は次回以降考えたいが、まだ全然考えてないんだよな。これが(苦笑)。