ファン・マニア向け人気作品の実写化について(その2)
MWAVEさん。
私の話はすっかり脱線した感がありますが(苦笑)、もともとは実写化の話でしたね。
結局の所、映像化・実写化された時点でバトンは原作からそちらへ移動していて、原作とイメージが違っていても映像作品として面白ければそっちの方が良いですね。
私もそう思います。
以前にも書きましたが、基本は実力次第ですし、作品の出来次第だと思います。
ただ、今回はファーストインプレッション(第一印象)での話なので、仕方ないかなあ...という気がします。まあ、いざ見てみるとなんてことはなかったり、当初は「下手☆カナ」「合わない☆カナ」と思っても、みるみる内に上手くなることはありますよね。
アニメファンは声優で作品を選好みするファンより、作品第一なファンの方が多数派でしょうから、あくまでも作品に邪魔になる要素は出来る限り排除したいってことだと思います。
ちなみに、こういった作品は初期抵抗が少ないです。
- 原作が(マニア度の低い)青年向けである
- 原作が子供向けである
- ギャグ漫画やコメディ漫画である
- 一話あるいは数話読み切り形式である
- 最初からアニメ化を視野に入れている
ある意味『支持層』によって左右されることになると思います。例えば「漫画アクション」の様にヲタ度が低い青年誌は気楽かもしれません。「ルパン三世」とか「じゃりン子チエ」とか「クレヨンしんちゃん」とか「子連れ狼」といった作品を子供向け・大衆向けにアレンジすることで人気番組になっていきましたので。
一方、こういったケースは抵抗感が強いです。
- 規制の多い時間帯での放送
- 以前にラジオドラマやイメージアルバムなどのコンテンツが存在し、それとは異なるキャスティングである
- 原作にはいないオリジナルのキャラクターが登場する
- 番組制作者・原作者・読者それぞれがもつキャラクターのイメージのギャップ
- 過去に評判がよくなかった制作会社や監督が名を連ねている
- 出演者で話題をとろうとする
下に行くほど抵抗感が強くなるかな。
私的には「キャストが合わない」理由は「イメージのギャップ」と「出演者で話題をとろうとする」の二つに分かれると思うんです。テレビアニメの出演者はオーディションで決まることが殆どで、これは人気声優であっても避けては通れないため、単に「イメージのギャップ」が占める割合が高いと思います。しかしこれがドラマ界の場合はどうなんでしょう?
参考までに、今をときめく女優の蒼井優さんは先日の「めざましテレビ」で「オーディションを受けまくって出演している」旨の発言をしていました。確かに以前MWAVEさんから「彼女は脇役でも端役でもかまわず出演しまくるので、時に主役を食ってしまうこともある」という話を伺っておりましたので、確かにそれは事実だと思います。
ただ、そうではないパターンも確実にありそうで、その流れに自分の好きな作品が利用されることが耐えられない...ってことはあります。
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つーわけで、ここはハロプロのブログなので強引に話を絡めますが(苦笑)、ハロプロメンバーは今までは「出演者で話題をとろうとする」タイプのタレントだと思われても仕方が無かったです。私的には作品に思い入れがあるが故にテレビ化・映画化(アニメ化・実写化)に抵抗感を持ったことが何度かあるので、出演の度に複雑な心境になるのですが(笑)、それ故に逆に無名(若手)のハロプロメンバーやエッグの舞台進出や実写ドラマ(あるいはアニメ・吹き替え声優)といったジャンルへの進出への期待感があります。
これは久住小春が好例ですね。「きらりん☆レボリューション」アニメ化のちょっと前にドラマCDが付録に付いたとのことですが、その時の月島きらり役は松来未祐さんでした。しかしアニメ化の際に久住小春が抜擢されます。アイドルがアイドルを演じることについては太田貴子さんを初めとしたシリーズや、テレ東だと田村英里子さん・田中陽子さんというシリーズ(?)がありましたので、予想されるほどのバッシングはありませんでしたが、それでも抵抗感をもったマニアが(それほど多くはありませんが)おりました*1。 ただ2年目に突入するほどのロングランシリーズになったことが幸いしました。「おはスタ」などのメディアミックス戦略や、モーニング娘。という母体があったことでサブキャラクター的なポジションでもやっていける余裕があったこともそうですが、上手くなることが出来るだけの期間が与えられたことがとても大きいです。
先日放送されたTBS「エンタメキャッチ」にハロプロエッグの年少組から4名(福田花音、佐保明梨、小川紗季、岡井明日菜)が出演しておりました。まだ舞台経験の無い佐保明梨cや岡井明日菜cはやはり「憧れのお姉さん」の様な歌手になることを大前提とはしていますが、福田花音cは「お芝居」を同等にみてくれています。心強い限りです。