V.A./「Hello! Project 2007 Winter〜ワンダフルハーツ 乙女Gocoro〜」@中野サンプラザ(一般向け)

続き
今回はエッグ以外について。

℃-ute新曲について
ええ、「桜チラリ」良いと思います。むしろ好きな曲ですね。
曲調的にはアップテンポなんだけどほんわかしている。卒業をテーマにしたのだろうからやや切ない感じだけど、メロディーラインはさらっと流した感じで現代っ子ぽい雰囲気が出ていますね。
Berryz工房℃-uteの違いを『萌え』の定番「学園モノ」で表すと、Berryz工房は年齢には幅があるものの、年長者は子供っぽく年少者は大人っぽいから、例えばライブの寸劇では同級生的な物語を描く事が出来る。一方、℃-uteは年齢相応っぽい雰囲気があるので、制服を統一させエスカレーター型の私立の中等部のお姉さんと初等部の妹というイメージにした方がむしろ楽しい。初等部の最年長者がメインだということもあり、それほど深刻な曲調にならなくて済んでいる感じが嬉しいですね。
(ここ最近、全般的に良い曲が増えてきましたね。長年温めてきた系の曲かもしれないなあ?)
それと、コスチュームですが、可愛いんだけど、胸のあたりがおばあちゃんのタレ乳に見えちゃうんだよ。まあ紅白で変な映像見た後だからってことなのかもしれないけど。
(余談:ここでも予告した鈴木愛理に歌わせたい曲は明日以降に書きます。でも大した事は書かないと思います(苦笑)。)

Berryz工房新曲について
胸さわぎスカーレット」ですが、℃-uteと比較しても先輩ユニットですし、難しい曲だと思いますが、パフォーマンスは文句の無い出来です。ただ春から夏のポップ志向の曲と、秋から冬にかけての歌謡曲路線がやや定着しすぎちゃっている感はあります。ただ性徴成長のスパイラルがあるから、しばらくはそれを繰り返すのかも。

美勇伝について
私が観た3日は石川梨華が体調不良により美勇伝以外の曲には登場しなかったこともあり、地味な感じにはなりましたが、しっかり「うさぎちゃん」を楽しませていただきました。
良かったのは三好絵梨香。先日の品川ライブでは迫力不足だった『ある部分』がバリューアップしていて驚きました。よってこのコンサートのMVPは間違いなく彼女だと思います(苦笑)。歌が上手いだけじゃなくこういう部分にきちんと気を使うってところがイイね。

オーディエンスの反応について
私的にワンダコンがイマイチ楽しめない理由として、オーディエンスのノリが(エルダーコンに比べて)かなり悪いんですよね。ハロプロ愛的なファンより、○○ちゃん大好き系のファンが圧倒的に多そうで、キッズヲタが美勇伝に興味がないのは解るんだけど、もうちょっとライブ自体を楽しむって姿勢があっても良いかもしれないですね。

コスチュームについて
私が『萌え』に関して最重要視するのは「本人に自覚が無い(意識して行動しない)」ことと「ある種の制限を可愛さに転化できるか」です。
アキバ系では「萌えビジネス」とかを皆必死で展開しているのですが、そんな「これが『萌え』だからありがたく戴きなさい」的なものには殆ど興味が無いんですよ。
一方、アイドル産業を見渡すとグラビアもU15も男性目線で、みんな媚びちゃっていて面白くもなんともない。
その点ハロプロは制限が多い。これは例えば女子小学生にもウケるようにしようだとか、女性を不快な気持ちにさせないようにしようだとかの、いわゆる外向けの対策だけではなく、♂ヲタ方面も変な妄想にふけっている一方で、ストレートなセクシーやエロチシズムを避け清純さを求めるフシがあり、この流れをある意味決定付けています。
その結果がコスチュームにも表れているのですが、今回は結構ヒットですね。
まず最大級に素晴らしいのは田中れいな猫耳。アニメチックな大柄のものではなく控えめな感じなのですが、顔とのバランスがよく、全体的に彼女の猫っぽさを最大限に引き出しています。正に世界最高峰だと思います(苦笑)。
キッズもイイ感じですね。私的にストライクゾーンだったのはこの4名。

夏焼雅
様式美を追求したメイド服ではなく、機能美を追求したウエイトレス風コスチュームがとても素晴らしい。地下系の変なサブカル臭が入った子が着るんじゃなくって、雅ちゃんが着るからこそ意味があると思います。
有原栞菜
背中の特大リボンが激萌え。魔法少女っぽいね。
コスチュームがアーティストを育てるという図式はアップフロントお家芸的なものかもしれないけど、今回そのスピリットを一番感じさせます。飛躍を感じさせるコスチュームだね。
萩原舞
なんだろう...18禁ゲーム(エロゲ)のアニメ化作品で登場するちっちゃい子キャラみたいなコスチュームにも見える。ちょっといたずら好きそうな性格もイメージにマッチしている。それを彼女に意識させずにここまで持っていけることが凄いね。
その方面が好きな反面、生身の女性には全く興味ない系の人や、漫画の実写化が全く受け入られないな〜んて人は、彼女を一度観た方が良いかもしれない。これでダメならもう3次元の女性はあきらめた方が良いと思う(苦笑)。
魔法使いアイボン」級かも。
徳永千奈美
エスタン風の衣装がかなりくるね。ハレンチ学園で育った俺としてはこういう世界も大好きだ(苦笑)。

ただ、これはある種の制約の中で各メンバーの個性を引き出そうと頑張った結果の産物で、「萌え」は特に意識していないと思います。何故なら「萌え」系のコスチュームとそうじゃないコスチュームが混在しているからなのですが、ここに下手に気がつくとAKB48みたいな男性視点な感じになっちゃうかもしれないですね。
ステージを観ていない人に説明するのは難しいけど、類似形は「おはガール」かな。古くはピンポンパンのお姉さん(笑)。朝の番組のお姉さんたちは総じて、昔は勉強を頑張ってきたんだろうなあ...って感じで地味だけど童顔で二の腕ぷにぷにがたまらん娘が多いけど、まあそんな感じにも共通しているかな。