後藤真希/「LIVE TOUR 2006 〜G-Emotion〜」@新宿厚生年金会館

行ってきました。
席は2階のファミリー席の真ん中です、0.5ズレくらい。

極簡単な感想で申し訳ないのですが、私的には余り面白みを感じませんでした。

特に前半は...なんだろうなあ、ちょっと後藤真希の個性が死んじゃってるなあ...という内容。
ダンサーを使っているのは別に今までもそうだったから良いんだけど、手段が目的化していて、後藤真希が踊らされている感じ。
これがファンに伝わっているのかどうか判らないけど、席が揺れてこないんだよ。ファミリー席に座っているともう2階が落ちるんじゃない?と錯覚するくらい揺れるんだけど、あんまし揺れてこない。
J-POP系で割とあるんじゃないかな、この手のライブ。アーティストがマグロだとダンサーの人数を掛けたり、大掛かりな仕掛けに酔っちゃう感じのライブ。それの一歩手前に近い。
その仕掛けの一つのイリュージョンは2階だと見にくい(苦笑)。特に最初のヤツはなんか良く判らんうちに終わっちゃった。

ただ、これが(定番曲がほとんどを占める)後半戦になると一気に盛り上がるんですね。いつもの通り楽しいんですよ。今まで点にしか見えなかったダンサーが一気に後藤真希を引き立てる様になり、一体感が出て来る。今まで通りの後藤真希がそこにいる。なので席がガンガン揺れてくる。

そんなこんなで、個人的には30〜40分のミニライブ分の満足感しか得られなかったです。

何故、今まで通りのことをやらないんだろう?*1
今までの曲じゃあコドモっぽいから?...それは判らなくも無いけど、楽しさまで殺すのはどうかと思うよ。
韓国公演でちょっとカッコイイところを見せたいと思っているのかなあ...でも向こうの方達は俺たちの想像以上に詳しいだろう(何らかの手段でライブ映像は見ているだろう)から、逆にかしこまって見えるだけじゃないかな?
韓国は古くは(今でも?)米軍放送が日本以上に視聴されていたからなのか、K-POPアメリカナイズされている印象が強いのですが、それに合わせる必要は無いと思います。いつもの日本の音楽を伝えればいい。

アイドルのライブは本人の勢いをそのままストレートに味わうものだから、(アメリカナイズされたJ/K-POPより)どちらかというとフォーク/ニューミュージックに近い。ギター1本もってステージに立つ兄ちゃんと、フリフリの姉ちゃんは基本的には同じ。1対1の音楽。アップフロントに流れている血がフィットしているから成り立つ部分でもあるのだから、それは失わないで欲しいね。

*1:確か、今秋の松浦亜弥ライブでも似た様な意見を読んだ気がしますが、確かアレンジが変わって踊りにくくなったとかそういうことだったような?...私は楽しかったですよ。