矢口真里、ハロプロエッグ/「CRY FOR HELP!〜宇宙ステーション近くの売店にて〜」にて握手会決定(その2)

シェナーさん。

アップフロントもそうですが、「握手」を「商品」だと思ってる、

そうですね。
ただ、前回はやや感情的になってしまった部分もあるので、何故ダメなのかを分析してみますね。

割と小規模なライブアーティストだと、ライブ終了後にグッズを販売する際に、アーティスト本人が手渡しをする光景は良く見かけます。ゆるい会場ではお話や写真撮影もOKです。これをマニアの間では「ロビータイム」と呼んでいます。今回は一読するとその手法に近いようにも感じます。
この行為自体は間違っていませんし、批判されるものではありません。

ただ今回はその商品がどのくらい出回るか判らず観にきた方が全て参加できるものではないこと、また握手するメンバーがその日によって異なることで、チケットを既に購入した方に相当な不利益が生じることが、私がこの件に関して批判した理由なのですが...実は、もうひとつ理由(背景)があります。

それは秋葉原的な商法が微妙に絡んでいることです。

秋葉原のCDショップで行われるイベントは基本的にクローズドイベントです。要はCDやDVDを購入した際に、参加券を渡され、後日店内のイベントスペースで行われるイベントに参加できるというもの。そのスペースは(元々は売場や事務室だったところ)を改良した別室で、参加者以外はその光景を見ることができません。
一応最近は入場フリーを謳っているイベントも多いのですが、会場は上記のとおり売り場ではありませんので、一般の人がふらっと入場することはまずありませんし、結果的に物販+握手会となってしまいますので、見るだけで買わずに帰る雰囲気にはなりません...

また、そのイベントの多くはグラビアアイドルのDVD発売記念イベントですが、「もう1枚購入すると○○ちゃんとのツーショットポラがゲット出来るよんw」ということをイベント内で発表し、(デビューから日も浅いため)応援の熱が冷めていないファンたちにもう1枚(以上)余計に買わせるということがあります。
要は少ない人数(参加人数50〜200名程度)でいかに売上を伸ばすかなんですよね。この売上はTBSでCDTVの後にやっている「ランク王国」のアイドルDVDチャートなどに反映すると思われますので、売るほうも必死です。

そういった見せ掛けの人気度は個人的にはどうかなあ...って気もしますが、実際問題としてOAされると名前が売れますので、次のビジネスチャンスにはなるんですよね。
ファンには大変申し訳ないけど時東ぁみもその世界のアイドルのひとりです。

今回はどちらかというと「ロビータイム」というより、その「秋葉原商法」の応用だと思います。応用つーより悪用に近いですね。

グラビアアイドルの成功者はやがてTV向けのタレントに変わっていきますから、それでいいのかもしれません。メジャーになった時にヲタから一般視聴者にターゲットが切り替わりますから、それを無かったことにすることは出来ます。
さらに今回はあくまでも時東ぁみの座長公演。「素直にグラビアアイドルの商売に従えよw」が多数派ならば仕方がないんですけど(苦笑)、ただエッグに悪影響が及ぶのは勘弁して欲しいです。

エッグは毎日が勉強の場なので、色んなことを学んでいると思いますが、これが歌手として当たり前の世界だと勘違いしちゃうのはマズいんです。
歌手の世界でも路上ライブや演歌歌手などに代表される「手売り」というものがあるのですが、コンテンツを売り捌くことの苦労や、今回の演劇の様にダメなら客は入らない、入らなくてもしっかり演じようってことを念頭において活動させないと、その子は伸びないと思います。

そういうことに頭が回らないのなら、ハロプロエッグを使うはのやめて欲しいです。> J.P.ROOM

ちなみに、アップフロントもファン的には「あくどい商売だなあw」的な意見は多く聞きますけど、そういう世界からみるとかわいいものです。
新人アーティストでも「握手会で何枚も買うと何回でも握手できます」といったファンを悪戯に煽る行為はほぼないですし、グッズはあくまでもグッズです。ごくたまにメンバーがオフィシャルグッズショップに顔を出しますが、それを事前宣伝で煽ることもなく、それはあくまでもサプライズです。記念撮影といったオマケがつくイベントやディナーショーもありますが、キチンとライブとしての対価があってのことです。
そういうことが解っているか私はいまのところは文句は言いません。

(ただ、最近のBerryz工房は(事前にですが)煽りをいれちゃっているが故に、それが逆効果になりファンを取りこぼしつつありますが...)