ヲタ芸いろいろ(その5)

続き
これからが役に立つお話かも。

今回は現行のハロプロ以外の一般的なオープンスペースでのアイドルイベントを想定し、FAQ形式で話を進めていきましょう。
後楽園「ラクーア」でファン200名規模、撮影禁止の新人アイドルユニットってところですね。
(秋葉原は一般人少ないから却下ね。)

スゲー長文につき注意。

サイリウムとか使うの?
昼間ですからサイリウムは使いません。
というかハロプロアイドル声優(アニメ)ファン以外はサイリウムをあまり使わないと思います。
ちなみに、ハロプロファンは照明の明るいイベントではサイリウムは使いませんが、アイドル声優(アニメ)ファンは常時持参してきます。サイリウムひとつとってもかなりの違いはありますね。

身なりはどんな感じですか?
普通の格好です。
メンバーTシャツとか、法被とか特攻服とかは、まずお目にかかれません。
これはイベントのハシゴっていうこともありますが、一般の往来が多いところですからねえ。

整理券とかは?
200名程度だったら必要ないです。
ハシゴも多いのでギリギリにならないと人は増えません。

着席・立席?
基本は長椅子に着席です。
座れなかった人や、立って応援したい人は立ちます。

始まったら座っている人も立ちますよね?
立たないと応援できないんですか?

じゃあ飛べないじゃん。
飛ばないと応援できないんですか?

PPPHとかはあるの?
「ぱんぱぱん」とハンドクラップして手を上げることはします。
(ミディアムテンポの場合「ぱんぱぱん」のみ。)
「ひゅー!」って叫ぶ叫ばないは場の雰囲気で。

イントロとかで盛り上がっているあのコールは何?
『MIX』のことですかね。
これは通常の場合、数名(多くても10名以内)のグループで行われるもので、イントロや2番の開始前に、誰かさんの『よっしゃいくぜ〜!』の掛け声のもとグループのみなさんが『タイガー ファイヤー サイバー ファイバー ダイバー バイバー ジャージャー!』と叫ぶものです。歌うタイミングの寸前でキメないと物凄く格好悪いので、上級者向けですね。
意味は「虎の如く火の如く 人の造らざる繊細な心も 維新となれば海をのみ 女を食らふ その振動を 心の有るがままに化身し 本来繊細な心を飛ばし 刹那に思ふがまま 除き去る これ 己に忠実 刹那な刻の流れに身を任すのみ これこそ 高まりの心髄なり」なんだそうな。
これはハロプロではほとんどお目にかかれません。何せ大規模会場ですからねえ。
それと、これを「ヲタ芸」なんて言っちゃうと作った人たちが怒るよね。多分(笑)。
(私はしばらく見ていませんので、どんな感じで発展しているのかは知りません。)

いわゆる「ヲタ芸」とかはしないの?
200名レベルだと一般客やアーティストの家族(笑)なども多数座っておりますので、まずそういった雰囲気にはならんでしょうね。
つーか「ヲタ芸」という言葉自体ハロプロファンの間で広まったものですから。

振りコピとかはするよね?
する人はします。
これは面白いもので、ヲタが黙々とやっているとキモいんでしょうけど、アーティストの方から「みんなで一緒にやってくださいね〜!」って言うと場の雰囲気が全く変わってくるんですね。特に最近では「サビの振りマネを一緒にやってください」という振りマネ講座的なMCはわりと見かけます。パラパラを取り入れている曲も目立ちますしね。
(なので本来なら「私たちがサビで『わっきゃないぜー!』って歌ったら一斉に『っと!』といって拳を上げてくださいね」みたいな感じがいいんでしょうけどね。)

「○○ちゃ〜ん」とか叫んだりするの?
する人はしますね。
つーか、演歌だってすると思うんだけど。
若い女の子が叫んだりすると場が和みます。

MCの時に叫んだりして周辺からキモ悪がられませんか?
新人アイドルはガチガチですし、やっぱり人前でステージに立つってのはプロでも緊張はするものです。そういう時にアーティストに声をかけることは大切でしょうね。見ているとやっぱりそういうことが上手い人が結構います。ここが腕の見せ所なんでしょう。
大抵の場合リラックスしてくれて「ありがとうございます!」って言ってくれるようです。こういうのっていいよね。
その一方でMCが寒いみたいなこと書いているひとを見かけますが、そういうのを暖かくするのは貴方の仕事だと思ってください(苦笑)。

「ウリャオイ」とかはキモいけど、ロミオとかはいいんだよね?
いいところに気が付きましたね。
アイヲタさんは「ロミオ」ではなく「ケチャ」ですね。以前お伝えしたにゅーあきば.こむ」にあるような感じになります。一時期ステージ前まで一斉に駆け寄って片膝ついてやるスタイルを良く見かけましたが、最近はどうですかねえ?
ただ基本はアイドルちゃんを目立たせる為のものですから背面とかは避けた方が良いです。
(この件は2〜3年前にアイヲタさん界隈でも問題視されました。歴史は繰り返します。)
ハロプロはその場で楽しむことが前提だからステージ前に駆け寄ることはダメ!ゼッタイ!(苦笑)

キモ悪がられずに騒ぐテクニックとかはあるの?
サビの「フワフワ」とか。カラオケなどでも掛け声として使われるものですのでねえ。
「L・O・V・Eラブリー○○ちゃん」みたいなショートコールもOK。
見ている人たちも貴方より年配の方なら実際(男女限らず)昔アイドルが好きだったりした筈ですので、そういったコールモノは意外に違和感無く受け入れられると思います。「ああまだやってるんだねえ」って感じで。
要は(施設上問題になりそうな)ジャンプモノや奇怪な動きを避ければ良いだけの話です。

やっぱり、周りの方からアイドルファンだとキモ悪がられたりしますよね?
身なりは普通で、周りと溶け込んでいるので、そう思われることは意外に少ないと思います。これはハロプロファンだって一緒ですよね?

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以上ですけど、他にも質問受け付けます。どうぞ(苦笑)。

この問題の核心って一体なんなの?
イベントの主役は誰かということだと思います。
この状況だと一番印象に残るものがアーティストではなく、ヲタ芸を行っている一部ファンになってしまいます。
ただ「じゃあ主役はアーティストなの?」ではなく、主役はあくまでも一般客だと思います。

やっぱりハロヲタって最低レベルなんですか?
単にオープンイベントに慣れていないだけだと思います。
以前アイヲタさんのレポを見たところ「ハロヲタがやってきて『ヲタ芸』とかをやるので何とかしてくれよw」的なことを書いてあったりしたのを見てますので、ハロプロファンはあまり好かれてる存在ではないと思ってください(笑)。
まあただ、一部のカメコさんみたくイベントの邪魔(妨害行為)にはならないので、まだましな方ですけどね。
要は俺たちはマナーが悪いというより単に「痛いひとたち」「こうはなりたくないひとたち」と見られてるだけだと思います...って全然フォローになってないか(苦笑)。

ハロヲタとアイヲタさんの違いは?
既に盛り上がっている世界の人間か、これから盛上げなければいけない世界の人間かの違いです。
みなさんがハロプロの世界に足を踏み入れた時って、ほとんど例外なく既に物凄く盛り上がっていたと思うんですよ。だから場を盛上げるのではなく自分自身が盛り上がる為の道具としてヲタ芸が発展していったのだと思います。
一方、他のアーティストの場合、プロジェクトやファミリーといった下地がないので、一から盛上げていかないといけない。この違いが大きいです。上手い人はアーティストや周りの一般客を巻き込んでイベントを盛上げていく潤滑油のような存在になっています。そこにヲタ芸の入る余地があるのか考えた方がいいですね。
(アキバ系はまた違った環境だと思ってください。演者自体がマニアだってこともありますので、「ヲタ芸」容認傾向が加速するのかもしれません。)

じゃあ℃-uteはどんなポジションなの?
ファンの中だけではこれ以上のブレイクは望めないから、こうやって表舞台に出てきたのだと思います。

つーかさ、苦労して並んで金払ってイベント参加しているんだし、ヲタ芸くらいやったっていいんじゃねえのか? 金払ってない連中がどうのこうのいう資格あんの?
あるいは
つーか、事務所は売る気あんの? こんなヲタ芸祭りみたいなイベントやってたら逆効果じゃん。
ええ、両者の仰ることはごもっともだと思います。
もしかしたらファンだけではなく事務所サイドも試行錯誤の段階でしょうね。映画の子供向けイベントや購入者オンリーのクローズドなイベントでしたらやりたいことは決まってますが、こういったピュアな販促イベントは本当に久しぶりでしょうから。

つーかさ、だらだら書いてないで、100%ヲタ芸を無くすにはどうしたら良いのか書いてみろよ。
ああ書いてやるよ(笑)。
メロン記念日のイベントみたく、イタい連中の首根っこ掴んで引きずり出すのがいいと思います...ってのは冗談ですけど、エリア内全員着席が望ましいですね。椅子が無ければ地べたでもいい。
それと、握手会の際も移動する列以外は着席させるとか、握手時に音楽を鳴らさないだとか。
このあたりの手法は石丸電気ヤマギワソフトのイベントでも行われています。
それでもダメなら、メンバーが泣きながら訴えるとか(ひでーなそれ(笑))。「そこのひと嫌いですから出て行ってください」みたいな。
まあ泣かせるのはともかく、問題あれば曲の途中だろうが一回引っ込むのがいいですね。そうすると何が悪いか学べると思います。他社のイベントで実際にそのようなシーンを目撃しています*1

でもヲタ芸ないと何か物足りないんだよなあ。何かいい方法ないの?
あるいは
なんでヲタ芸師を悪者扱いするんだよ?
つーか、あんまり調子に乗っていると「くるくるドカン」みたいな取材陣が貴方達を撮りにきますよ。(事前承諾なければ)ボカシ入りでしょうけど、きっと貴方達の知らないところで笑いものにされるだけです。
警戒すべきは朝のワイドショー系の番組です。その昔「とくダネ!」でカメコさん特集が組まれたことがあるので、可能性はゼロではありません。深夜はともかく朝に流されると致命的で、イメージ性を重視する会場側からイベント開催を拒否される可能性すらあります。
※いや冗談抜きでテレビクルーには気をつけてね。

ヲタ芸以外にも後ろで見にくいだとかの苦情もあるようですけど。
そうですね...
段差がないのでスタンディングならば「頭上でのハンドクラッピング」「ボード・スケッチブックを頭上に掲げる」といった行為は止めた方がいいですね。
貴方の後ろに貴方よりも背の低い方がいらっしゃる場合もありますので。

退場時も大変なことになっているんですけど。
そうですね...
昨夏の三越イベントの時は、メンバー(梅田、矢島、中島、岡井)が店内をウロウロしていましたが、誰も妨害しませんでしたよね。あの頃の客が本当の意味でのコアなファンなんでしょう。
でも今は必死系が増えちゃったので仕方ないかな。物は言い様ですけど、一般人がその光景をみて「こいつらスゲー人気者なんだな」って思ってくれたら、演出上の効果ありなんでしょうね。
まあ程々にね。

*1:この時は撮影禁止にも関わらずカメコさんたちが撮影を強行した。